映画のような一年でした。

この文章を誰にめがけて書こうかな〜と考えていた時、そういえばちょうど1年前の今頃、編集スパルタ塾3期生の方のnote記事を読みながら、4期の申し込みボタンを押すか否か悩んでいたことを思い出しました。(ぶっちゃけ申込みしてからも第一回の授業終了後まで通うかどうか悩んでいました)

なので、その時の自分に、若しくは、その時の自分のような人が若しいらっしゃったら、その方に向けて。価値観は様々ですが、13万円という金額は決して安くないと思います。

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それでも未来の自分に投資したくて、期待したくて、賭けてみたくて「えいや!」と申し込んで一年が経ちましたが、結論から言うとこの賭け、勝てたなぁと思います。

正直僕はスパルタ塾の中でも優等生ではありませんでした。課題を出してもプレゼンできなかったり、講師の皆さま、菅付さんから愛のあるダメ出しを食らい続けたり、何より情けない理由をつけて課題提出できなかった(しなかった)回があったり、自分がダメだったところをあげれば、そりゃもうたくさん。

そんな劣等生の僕でも、『VERY』の今尾編集長からゲスト賞を頂けた回がありました。キャッチフレーズを提案するという課題に対して、自分がしたのは、キャッチフレーズとは離れたコンセプト提案でした。正直周りの反応も「う~ん、コピーじゃないよね、、、」という感じでした。

提案した特集も女性誌には似つかわしくない、メンズファッションに重きを置いたり、家電製品を登場させたり、かなり偏った内容になっていました。ただ、自分の身内を巻き込んで資料にまで落とし込んだりこと、女性誌という自分がターゲットになっていないものでも、自分の好きなものに結びつけられたことが、評価いただけたポイントになったのかなと今は思います。

自信もないまま(今もない)入塾しましたが、ここで自分の周囲を巻き込むこと、好きなものを信じる力みたいなものを、今尾さんに肯定いただけたような気がして、その勢いのまま最後まで走り抜けられたように思います。

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最終講義の講評でも、「あなたは自分の好きなもの、やりたいものに関しては全力でやるし、逆に興味ないものについては全然ダメ、でもそれが強さにもなっている」という趣旨のコメントを頂きました。興味ないもの、やりたくないものでも高いアウトプットを出すのがプロなので、1年受講しても自分の弱いところは補強できなかったかと反省すると同時に、自分の好きなことに対してストレートに向き合おうとも思えました。

そんな僕が一番好きなジャンルを題材にした講義がありました。講師の方は、3年前偶然お見かけして突然声をかけたこともある方。全力も全力で課題に取り組み、プレゼンにもありったけの熱意を入れました。残念ながらゲスト賞には選ばれませんでしたが、三振覚悟でも大振りで振り切ったという実感はありました。

結果的に、その時の講義がきっかけで、6月から新しい環境でチャレンジすることになりました。

編集スパルタ塾に通っていなかったら、こんなチャンスは絶対にめぐって来なかったと思うと、1年前の申込ボタンを押した自分を褒めてやりたいです。どこで何をするかについては、まだ何の成果もあげていないので、また、いい仕事をして、報告しに戻ってきます。

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最後に、この塾の魅力は必ずしも菅付さんとゲスト講師の方の豪華さだけではありません。ジャンルは違えど、同じような志をもった塾生の皆さまと苦楽を共にできることも大きな財産です。

毎回必ず圧倒的なクオリティのプレゼンをするあの方や、スライドの美しさが目に留まるあの方、徹底的なリサーチ量が伝わって来るあの人(しかも年下)など、あげればキリがないほど優秀な塾生の方を、羨望の眼差しでいつも見ていました。個人的には同い年で同じ関西出身、たまに発表内容がカブる(というか被せた)、勝手にライバル認定者を見出し、最後まで切磋琢磨しながら並走できた(抜かれましたが)こともすごく大きかったなぁと思います。ありがとヤマちゃん!

もし、まだ去年の僕のように、スマホの前でどうしようかなと迷われている方がいらっしゃいましたら、根拠なき自信にまかせて、「えいや!」と飛び込んでみてはいかがでしょうか。偉そうなことは言えませんが、1年間走り切れば、何かみつかるかもしれません。

(テキスト:第4期受講生 遠藤)

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