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【徹底レビュー】「ダイナースクラブプレミアムカード」1年間レビュー(他カード比較あり)


【ざっくり言うと】

招待を受けないと入会できないプラチナカード最高峰の一つ(ただ招待を受ける方法も存在しているので最下部で解説してます!)
✓メリットは、「保有している人が圧倒的に少ないステータス感(自己満)」と「レストランのリサーチ・予約、祝電手配などを24時間引き受けてくれるコンシェルジュサービス
✓デメリットは、年会費143,000円とダイナーズカード利用場所がVISA/Masterと比較すると限定的(JCBと提携していて、JCB使える所は全て使えます!)

こんにちは、外資系広告代理店で働くスペックです。

【徹底レビュー】「ダイナースクラブ プレミアムカード」1年間レビューというタイトルで執筆しました。

ダイナース以外のプレミアムカードを比較しながら、良し悪しを判断できるようにマッピングも記載しました。目次は以下のとおりです。


はじめに

他の人と違うクレジットカードを持ちたいと思った時、候補の一つとなるのが「ダイナースクラブ プレミアムカード」。ネットで検索すると、ダイナースクラブ公式ウェブサイトでは「年会費143,000円(税込)」「入会の目安 非公開」としか記載がなく、その内容はベールに包まれています。

あまり持っている人がいないことに惹かれた「ダイナースクラブ プレミアムカード」券面
(公式ウェブサイトから引用)

当時、色々調べた時は、PR・宣伝的な記事ばかりで、本当の良し悪しがわからず、年会費が超高額で、私も相当悩みましたが、カッコいいと思われたい欲が勝って(?)入会しました。

結局、1年でライフスタイルが変化したことで退会してしまいましたが、メリットを感じる人も多くいると思います。ちゃんと良さを感じて入会した方が私のように143,000円を払わなくて良いので、レビューにまとめました!

私がダイナースクラブ プレミアムカードを1年で辞めたワケ

私は、2021年3月に入会して、2022年4月まで、カードを利用しました。
結論、(1)カードのステータス感(2)24時間連絡手段を問わず連絡できるハイレベルなコンシェルジュサービスだけでも、入会するメリットを感じました。

しかし、そんなダイナーズクラブ プレミアムカードをたった1年で退会したのは、次の年も、年間14万3千円(税込)という年会費を使い倒せない(サービスを使い切れない+支出を抑えて投資に回したい)と思ったからです。

退会後は、「旅行」に焦点を絞り、年会費とポイント×付帯サービスのコスパの良さ「マリオット・ボンヴォイ・プレミアム」(年会費55,000円)を使っています。

以下の紹介リンクから入会して、入会後3ヵ月以内に30万円を利用すると、45,000ポイント(およそ45,000円分)をプレゼントされます(私にも5,000ポあげてもいいよという寛大な方は、ぜひこちらのリンクからお願いします)

Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
紹介専用ページ

「ダイナースクラブ プレミアムカード」とは

このカードには、2つの特徴があります。

(1)ダイナースクラブが発行するクレジットカードであること
(2)「プラチナカード」と呼ばれる分類のカードであること
(カードランクは、「一般カード」→「ゴールドカード」→「プラチナカード」→「ブラックカード」と一般的に分類されています)

(1)クレジットカード「ダイナースクラブ」とは?

まず、(1)ダイナースクラブとは、世界4大グローバルカードブランドである、VISA、Master、Amex、Dinersとのうちの一つのクレジットカードブランドのことです。
ちなみに、「JCB」も日本で唯一のクレジットカードブランドです。

では、VISA、Master、Amex、Diners、JCBは何が違うのか。カードブランド各社の違いは、こちらの記事がわかりやすいです。

【記事概要】
Visa(ビザ)は、Visaは利用者の多さや高い知名度に加え、国内外の約4,000万店での支払いに利用できる利便性が特徴
Mastercard(マスターカード)は、50年以上の歴史を持つ国際ブランド(私の感覚では、Visa同様に利用できる場所が多い)。
JCB(ジェーシービー)は、JCBは日本発の国際ブランドで、会員数は1億5,000万人以上。国内外の約4,100万店で利用することができる
American Express(アメリカンエキスプレス)は、クレジットカード所有特典として空港ラウンジやレストランなどで高品質な優待を受けることができ、金銭的に余裕のある方に利用される傾向。
Diners Club International(ダイナースクラブ)は、高いステータスを示すクレジットカードとしても知られており、比較的高額な年会費を支払うことで、豊富な特典を受けることができる(私の印象としては、特に飲食特典に強いです)。
・ちなみに、日本におけるクレジットカードの国際ブランド別シェア率は、Visaが50.8%、JCBが28.0%、Mastercardが17.8%、Amex3.1%、Diners0.3%となっています(イプソス株式会社「2020年キャッシュレス決済大規模調査」(2020年))。

SB Payment Service「クレジットカード5大国際ブランドの特徴を解説」(2023年8月最終閲覧)

簡単にまとめると、
①VisaとMasterは使える場所が多い
②AmexとDinersはステータス感があって便利なサービス付き
というイメージです。

そして、Amexは100人に3人、Dinersは1000人に3人が持つ少なさが特徴ですね。

(2)「プラチナカード」と呼ばれる分類のカード

次に、(2)「プラチナカード」と呼ばれる分類のカードであることについてですが、一般的にクレジットカードは、下記のように分類されています。

mybest クレジットカード おすすめ情報サービス
「【クレジットカードの種類一覧】ランク・国際ブランド・発行会社の違いは?」

ちなみに、下記のとおり、アメックスがこのカードの基準を形作ったともいわれてます(ブラックカード(センチュリオンカード)を初めて作ったのもアメックスだとか)。

アメックスが提供する個人向けカードの一部(アメリカン・エキスプレス公式ウェブサイト)

一方で、ダイナースクラブのブランドプロパーカードは、2種類のみ。
「ダイナースクラブカード」と、その上位にあたる「ダイナースクラブ プレミアムカード」です。

2つのダイナースクラブカード(公式ウェブサイト)

順当に考えると、

ダイナースクラブカード → 「一般カード」
ダイナースクラブ プレミアムカード → 「ゴールドカード」

と分類できますが、

色々記事を見てみると、
シルバーのダイナースクラブカードの入会基準、年会費、サービス内容などは「ゴールドカード」並みであることから、

「ダイナースクラブカード」 → ゴールドカード
「ダイナースクラブ プレミアムカード」 → プラチナカード

と分類している人が多いようでした。

(ちなみに、、、
ダイナースクラブ プレミアムカードは、
①招待制、②券面ブラック、③一律利用制限なし、④年会費約15万円、
であることから
「ダイナースクラブ プレミアムカード」→「ブラックカード」
と分類している人も一部にはいました。
しかし、私の感覚からいうと、ブラックカードには少し届かないが、他社カードと比較してもかなり上位のプラチナカードといえると思います。)

ダイナーズクラブ プレミアムカードならではのサービス

では、カードの券面以外に、どんなサービスがついているのか!
こちらが主な特典(2022年時点)です。

・コンシェルジュ プレミアム専用デスク(24時間対応)
・トラベルデスク プレミアム旅行デスク(24時間対応)
・プレミアム エグゼクティブダイニング(2名様以上のご利用で1名様分のコース料金が無料)
・銀座ラウンジ/D'sラウンジトーキョー 本会員無料利用
・プレミアムカード会員限定 ホテル・旅行宿泊ご優待
・手荷物宅配サービス・コートお預かり
・他社メンバーシップへの特別入会特典
・ダイナーズクラブ プレミアム コンパニオンカード(Mastercard®最上位のステータスを備えた「TRUST CLUB ワールドエリートカード」)の自動付帯
・ラウンジ・キー 年会費/利用料無料(上記のコンパニオンカードに付帯)
・プレミアムメタルカード発行(有料/1枚2万円、プラスチックカードと別の支払口座設定可能、また、別のご利用代金明細の発行も可能)

普通のダイナースカードには、ほとんど付いていないサービスです。果たして、普通のダイナースカードとの差分、12万円を埋めることができるサービスが果たしてあったのか!次から解説していきます。

ちなみに、私が入会していた時は、メタルカードはありませんでしたが、退会するタイミングでできたようです。
(しかし、最近は「ラグジュアリーカード」や「アメックスプラチナ」などでもメタルカードが導入されており、しかも、券売機や一部クレジットカード決済端末では、メタルカードNGもあるようなので、そこまで価値は高くないかもしれないです)

【レビュー①】ステータス感

肝心のステータス感(自己満足)は、黒くDinersと記載がある券面が、他の人にはないクレジットカードを手にしているという満足感を与えてくれました。

ただ、他の人が持っていないカードを選んだこともあり、逆に、お会計時に店員さんや一緒にいる人が「お!」となることは記憶の限りありませんでした(笑)

【レビュー②】コンシェルジュ

この中でも何と言っても、最も便利だと思ったのが、「24時間対応コンシェルジュサービス」でした。

コンシェルジュサービスは、(1)24時間対応可能、(2)電話・メールでの連絡可能、という特徴です。

具体的にはこんなシーンで使っていました。

当時は、上司との飲み、友人との飲み会、デートなど、頻繁に外食をしていたので、とても便利でした。

・友人が独立して弁護士事務所を開業。開業祝いにシャンパンを手配。
・知人が地方議会で再選。祝電手配。
・翌日飲みが決まったその深夜にメールでレストラン検索依頼。朝には候補が来ているので、候補からレストランを選んで、メールで予約を依頼。
・旅行先でのお店探しと予約を依頼。
・友達との飲み会で積極的にお店探しと予約を引き受けて、予約はコンシェルジュにお願い(友達に恩売れる←やり方が姑息)。
・離れて住むおじいちゃんのごはんのお供になるプレゼント探し。
・予約が取れないバーをダイナースクラブの名前で代行予約してもらう。

電話ができない仕事中や移動時間にはメールを頻繁に活用していました。だいたい2~3時間ぐらいで返信が来るので、予め予定が決まっている時は、隙間時間に使って、急ぎの場合は電話を使っていました。

基本的には電話は、基本的にはつながらないことはなく(一部他社のプラチナカードはつながらないこともあるよう…)、対応もとても丁寧。依頼事項への返答も、電話とメールでの返答が選べるなど、柔軟性も高かった印象です。
(また、言われたことだけでなく、こちらの一歩、二歩先を読んで、対応してくださるのは、大変助かりました。)

実際にコンシェルジュに予約を依頼した後、コンシェルジュから来たメール

【レビュー③】トラベルデスク

残念ながら、コロナ渦ということもあり、トラベルデスクを使って旅行・出張は実現しませんでした。
でも、こちらも24時間つながるという恐ろしく便利なサービスで、思いついた時に旅のプランができるというのは最高だと思いました。
(実際には、ダイナーズが業務を委託しているHISが対応していました)

【レビュー④】コンパニオンカード

「コンパニオンカード」とは、ダイナーズに加入すると自動で付いてくる2枚目のクレジットカード(Master)のこと。

(左)ダイナーズカード(右)プラチナグレードMastercard®

ダイナースクラブカード会員様限定で、世界最大のネットワークを誇るMastercard®のプラチナグレードのステータスを備えた「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を付帯し、ポイント、請求、ご利用代金明細をダイナースクラブカードに一本化する画期的なサービスです。

お手元のダイナースクラブカードとあわせて、これまで以上の快適さをもたらす2枚目のカードとしてご利用ください。

ダイナースクラブ公式ウェブサイト「コンパニオンカード」()

個人的一番のメリットは、VISAと同じぐらい利用箇所が多いMasterブランドが使えること。
Dinersは、JCBと提携しているので、Dinersマークがない店舗でもJCBが使えれば利用可能。ただ、たまにJCBも使えないところがあり、そういう時にこの「コンパニオンカード」が便利でした。

その他には、仕事で経費を使うことが多く、経費精算の際に個人クレジットカードと明細が一緒だと面倒でしたが、コンパニオンカードだとクレジットカード明細が分かれるのに、決済口座は同じ&ポイント付くというのが便利ポイントでした。
(退会するときはこの便利さがなくなるので、若干退会迷うほど)

こんな人は使うべき3つのチェックポイント

  1. プラチナカードの保有を検討している人(他のプラチナカードでは満足できなかった人)

  2. 秘書やアシスタントはいないがお店のリサーチ・予約、祝電手配などを引き受けてほしい多忙なビジネスパーソン(コンシェルジュサービスをぜひ)

  3. 他の人が持っていないクレジットカードを持ちたい人(自己満)

「プラチナカード」マッピング

最後に、「プラチナカード」と呼ばれるカードの全体像を整理していきましょう!

価格ドットコム「プラチナカード 人気ランキング【2023年11月】(2023/11/3現在)」の第1位~第50位までを参照して、以下の①と②は除き、Mastercard Gold Cardは追加しました。

①各社法人カード
②発行元がメジャーではないカード(静岡銀行、九州カード、ジャックス、オリコ、レクサス、出光、三井住友銀嶺、みずほセゾン、アパホテル、ビットフライヤー及びセディ)

このマップは、縦軸に年会費、横軸に各カードブランド、を軸として整理したもの

プラチナカードと一口に言っても、年会費3,300円から220,000円まで、かなり幅があるのが改めてわかります。

上記のマップにカード名と年会費(カッコ内)を追記したもの

ちなみに、この中で招待制なのは、「JCBザ・クラス」と「ダイナーズクラブプレミアムカード」のみです。
そういう意味では、ダイナーズクラブプレミアムカードの希少性が良くわかりますよね。

カードの色が薄いものは各社サイトから申し込み可能

ダイナースクラブプレミアムカードへの入会方法

では最後に、ダイナースクラブプレミアムカードに興味を持った方に、招待を受けやすくする方法をお教えします(個人経験談によるもので、必ず招待を受けることを約束するものではありません)

ダイナースクラブに直接連絡

私が入会当初は、このような記載はなかったのですが、最近会員数を増やそうとしているのか、入会問い合わせの番号が公式サイトに記載されるようになりました。

ダイナースクラブ公式サイト「プレミアムカード

もちろん、入会に審査はあると思いますが、よりダイレクトに入会できる可能性はありそうです。

公式サイトをサーフィンする(私の場合)

私の場合は、クレジットカードの切り替えで、まずプレミアムカードでない方への入会を考えて、公式サイトを隅から隅まで見ていたら、こんなアンケートが出てきました(画像は2023年11月3日のものです。直近も同じキャンペーンをやっているようです)。

プレミアムカードのアンケートがポップアップする

ここから興味があるという風にアンケートに答えると、ダイナースクラブからご招待しますという電話が来ました。

「興味がある」と回答するともしかしたら招待がくるかも

正直、年会費の高さに震えまくりましたが、何事も経験(←言い訳)ということで入会を決めました。

【番外編】更に上位ランクのカード「ダイナースロイヤルプラチナ」の正体

ちなみに、ネットによると、何でも買えると噂のブラックカード「アメックス・センチュリオン」(年会費:税込385,000円、入会金は別途税込550,000円、1年目合計935,000円)を上回るカードとして、ダイナーズロイヤルプラチナが出たという話が昨年ぐらいから出ています。

センチュリオンの詳細は、こちらをどうぞ。

年会費は、1,100,000円とのこと(えぐ)。こうなるともう金持ちの道楽ですね。

最後まで、読んでくださってありがとうございました!!
皆さんも人生を豊かにしてくれる素敵なクレジットカードに出会えますように。

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