週刊ダイヤモンドの歯科特集で取材をうけました

8月29日に発売された週刊ダイヤモンドは歯科特集

ネットで有料読者限定で先行配信されていたダイヤモンドの歯科特集なんですが、やっと店頭に並びました。kindleでも購入し、一読しました。

実は3年前にも歯科特集が組まれた事があります。その時に初めて取材の依頼が来まして取材を受けたのですが、完全匿名を希望した事もあり、私のクレジットは一切なく、関与したと私がいくら主張しても証拠がないという感じでした。

今回、3年ぶりに歯科特集を組むことになったので、また取材を受けて欲しいという依頼を受けまして、このたび取材に加えて歯科医師による座談会をコーディネートさせて頂きました。今回はそういうこともあって少しだけ名前が載ってます。一応参加した証拠になりました。

内容は以下のサイトでご確認ください。内容の一部は閲覧可能です。
決定版 後悔しない「歯科治療」

この中で3,4の座談会をコーディネートしました。また、7,11に関して内容は関与していませんが、歯科大学の現状について取材をうけ、お答えしています。

この場を借りて、座談会に参加していただいた3名の先生方に重ね重ね御礼申し上げます。

歯科大学に関する記事

今回のダイヤモンドでは、歯科大学に関する記事が3つあります。
1)慶應「歯学部」は幻に終わる?東京歯科大との合併、突如延期の深層
2)「面倒見のよい」歯学部を格付け!【私立17大学】入りやすいのに国家試験合格率が高いのは?
3)歯学部「淘汰危険度」ランキング2022【私立17大学】10位日本大学、1位は?
今回は2)と3)を読んだ感想について書いていきたいと思います。一部ネタバレしますのでご注意ください。

「面倒見のよい」歯学部を格付け!【私立17大学】入りやすいのに国家試験合格率が高いのは?

格付けですが、偏差値、国家試験合格率、学費をトータルして判断しています。

ここで問題になるのが真の合格率というものです。厚労省が発表している国家試験データには受験者数だけではなく出願者数という項目があります。11月末に国家試験の出願をするわけですが、そこから国家試験がある1月までに大量に留年させて、受験者数を絞るということが多くの私立大学で行われるようになりました。そのため、合格者数を受験者数で割った合格率では、各大学の現状を把握できない、ということから、出願者数を発表するようになったわけです。

今回、ダイヤモンド編集部では合格者数を出願者数で割った数字を真の合格率として扱っています。
しかし、このnoteで使用される用語集2022でも解説していますが、一部の大学では、11月までに一度6年生を卒業判定してそこまでに大量に学生を間引いています。そのため、この真の合格率でさえ正確に大学の現状を把握できない事態となっています。

そのため、当サイトでは5月当時の6年生の実数を分母とした合格率を別に算出しています。これが現時点で最も大学の状況を反映したものと考えられます。ただし、この生徒の実数を公表していない大学がいくつかあり、裏ルートから情報を入手しているため、情報の精度が100%ではないという欠点があります。この合格率に興味がある方は有料noteになりますが、私立歯学部受験のための必須資料(2022入学版)第115回歯科医師国家試験の総括などを御覧ください。

ダイヤモンド編集部はあくまで合格者数を出願者数で割った数字から歯学部を格付けしていますので、どうしても国家試験出願前に大量に学生を落としている大学が高い評価になりやすくなります。お得度高めにランキングされている日本歯科新潟などがこれに該当するので、実際はもっともっと下位評価が妥当であることに注意が必要です。

歯学部「淘汰危険度」ランキング2022【私立17大学】10位日本大学、1位は?

淘汰危険度ランキングでは、大学の財務状況を色々な面から分析しています。私は財務に関しては全くの素人なので、非常に参考になりますね。

ただし、数字から見えない所もあります。単科大学と医療系総合大学では、同じ歯学部でも基礎体力が違うと考えられますので、同じぐらいのランキングだったら、単科大学、またはそれに近い大学の方が危ないと考えて良いと思います。

淘汰危険度ランキング1位はまあ予想通りといった所です。なぜこうなる前に手を付けなかったと思うほどの重症度が露わになってしまっています。
この大学の情報に関しては、というかもう情報が必要かわからないぐらいな感じですが、私立歯学部受験のための必須資料の中にも記載してありますので興味がある方はご一読ください。

他の上位にランキングされている大学も、まあやはり・・・という大学が並んでおり、こういった大学に進学するのは今後廃部になる事などを含めてリスクが高いですので、かなり慎重に検討する必要があります。

終わりに

言葉足らずで記事の内容からうまく伝わったかわかりませんが、偏差値が低い歯学部の多くはかなり高い留年休学率が公表されており、ギリギリ入学できたような学生はまず卒業まで行き着けないです。
底辺と言われる歯学部学生の底辺層は勉強習慣が全く無く、日本語がうまく理解出来ません。文章の意図を理解したり、行間を読んだりが全然できないのです。国語能力がない学生はまず最初に淘汰されていきます。
逆に国語能力がある程度しっかりしていれば、生物だろうが、物理だろうが高校時代に何を選択していたか、など関係ありません。

ここ数年であの大学が危ない、そろそろやばい、という話を本当に聞くようになってきました。日本の人口が減ってるわけですから、歯科医師だって減って当然なわけです。20年後に今と同じ歯科大学の顔ぶれが揃っているという保証はありません。途中で数年後の廃部が決まってゴタゴタに巻き込まれるリスクがある大学は避けた方が無難と考えます。

歯科大学の詳しいデータは有料になりますが、このnoteに掲載されています。来年受験用の最新データは、10月頃にアップ予定です。


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