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ハーレーは遅いのか?

結論から言えば、遅いです。

しかし、ロングストロークエンジン特有の粘り強い巨大な低速トルクがあります。

1気筒あたり250ccのショートストロークエンジン(4気筒水冷エンジン)は、ピストンスピードを抑えられるので高回転まで回せます。

1気筒最大1000ccに迫る空冷エンジンでは、ロングストロークのためピストンスピードを上げられず高回転には向いていません。

ロングストロークは高回転にはできませんが、ピストンを押し下げるストロークが長いため、重いフライホイールを回せます。

そのため、アイドリングの少し上の1200回転ぐらいでも、重い荷物を載せタンデムでもワインディングの上り坂を悠々と登れます。

4気筒エンジンだと回さないと登れない坂でも、ハーレーならアクセルをちょっと開ければ、心地よい鼓動感を感じながら巨大な低速トルクでグイグイ登れます。

とてもゆったりとした気分で快適なツーリングができます。

しかしなぜ、今どきロングストロークエンジンをハーレーが採用しているか?。

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上の画像のような広大な大地を走る場合は、アクセル開度が少なくても一定の速度を保てるほうがツーリングには向いているためです。

SSのリッター4気筒エンジンとハーレーの空冷大排気量エンジンとは使用目的が異なるということです。

個人的にはアイドリングから楽しめるのがハーレーかなと感じてます。

とはいえトルク型のハーレーではなく、馬力型のバイクの方が楽しい面もたくさんあります。

実際、私はハーレーとCBR1000RR(SC59フルパワー)をもっています。

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あの圧倒的なスピードはしびれますよね。アドレナリンが一気に出るほどの快感はたまりません。

6,000回転からの加速は異次元ですね。

でも、2台を乗り比べると鼓動感あるハーレーはリミッターまで回さなくても、体感速度はCBR1000RRよりも速く感じるんです。

これは感覚的なものなので、誰にでも当てはまることではないと思いますが、バイクの楽しさ、気持ちよさは、絶対的な数値では語れないと感じています。

ハーレーの魅力も、そういったところにあるのではないでしょうか。

とはいえハーレーでもスピードが欲しいと思う方は、スポーツスターをおすすめします。

もちろん、国産SSには勝てませんがトルクからくる豪快な加速は、けっこうやみつきになると思います。

スポーツスターはエントリー向けのイメージがありますが、80年前のWLの時代からレーサーにはRの称号が与えられ、スポーツスターは常にハーレーのレーサーです。

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図. XR-1200

XR-1200のベースはXL-1200です。

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ハーレーは遅いけどアクセルを開けずに、重い荷物にタンデムでも悠々と走れるのが魅力で、4気筒エンジンではマネできない良さだと思います。

遅いとは言えスポーツスターの封印されたパワーを引き出せば200km/hはでるので、現在のハーレーで遅くて困るということはないと思います。


今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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