見出し画像

ペンタトニックスケールとキーの関係

私が16歳になったばかりの頃、確かベストサウンドというロックの教育テレビがあったと思います。

何しろ国営放送でいかつい大人の人達がロックを語っているわけですから、そりゃ当時はショックでした。

確か中村あゆみさんや難波弘之さんが出ていて、ギターレッスンのコーナーではプリズムの和田アキラさんが緊張のあまり笑い出してしまったりと。。。

なんだか色んな意味ですごい番組だった気がしますが、その総集編ライブイベントのようなので、ギターの指板を触れているだけで高速のソロを決めている人を発見(今思えばただのライトハンドですが。。。)。

これは絶対あの機械を手に入れなければ!と我が家の隅っこから引っ張り出してきたボロボロのクラッシックギターを抱えながら心に誓ったものです。

その後バイトして買ったトッキントッキンの白いアイバニーズを抱えて名古屋の繁華街にある楽器屋さんのギター教室に通うわけですが、そこで出会ったベンチャーズ世代の先生にペンタトニックスケールを習うわけです。

とにかく音源を鳴らしてそれに合わせてペンタを上から下までなぞるという力技スタイルのレッスンでした。

意義を見出せず半年ほどで一旦退会、その後もう半年ほどやったと思うけど、そのままその楽器屋さんでバイトすることになりその先生のレッスンはやめました。

が。。。今思えばあの時のあの闇雲にペンタトニックを刷り込ませるようなレッスンは、今の自分のギターに対する考え方の基礎になり、ペンタトニックスケールを最短で意味も考えずに覚えたことが、その後ブルースからジャズへと進んで行く布石になったことは間違いありません。

若かったとはいえ、あの先生をもっとリスペクトするべきだったと今は反省すると同時に深く感謝しています。

そんな想い(重すぎる。。。すみません)を込めて、今回は丁寧にペンタトニックスケールを説明します!

まず私独自の順番だとは思いますが、番号をふります。可能であれば下の表をプリントアウトして何度も練習して欲しいです。

キーは全て同じで、Dmペンタトニックスケールです。

もちろんFメジャーペンタトニックとも言いますが、私は演奏時にメジャーペンタトニックスケールのことはほとんど考えていないので、今後マイナーペンタトニックスケールに固定で説明させてください。

まず①と②を覚えましょう。

①の5弦の5フレットがDの音なので、Dm7コードと合わせて覚えるようにするとキーがかわったときに探しやすいかもしれません。

②は6弦の10フレットがDの音です。

それぞれ対応するコードとセットで確認しておいてください。

ペンタとコード

このコード、もしおさえるのが大変であれば、今回はスケールを覚えたいだけなので、5thを省略して以下のようにしてもいいです。

ペンタとコード2

コードのタブ譜では、抜けている部分は必ずミュートしてサウンドを確認して欲しいです。

よく似た形ですが、この二つのポジションを混乱なくしっかり覚えましょう。

そして!それぞれのポジションの両サイドに残りのポジションを貼り合わせるように覚えます。

画像3

こうしておけば、各ポジションが近くにあるため、それぞれのルートを個別に覚える必要はなく、先ほどのDm7コードのルートを2つ覚えるだけで、全てのポジションに反映させられることができると思います。。。というか、そういう風に見るようにトレーニングするという感じでしょうか。

音楽的というよりは図形的に覚えてしまいたいので、今回は全てタブ譜で説明しました。

前述の2つのルート以外にも当然ルートノートはありますし、最終的には全てのポジションの音の機能を理解しますが、先ずはこれだけのインフォメーションに集中しましょう。

ちなみにポジションの番号の順番ですが、全部のポジションをキーを無視して全て同じエリアに合わせた場合、

①のポジションからFを半音下げると②のポジションになります。

②のCを半音下げた形が③。。。といった感じで、一音変化させると次のポジションになり、それぞれキーはF-C-G-D-A-E-B-F#〜〜の順番に変化していきます。

このキーに従って上から順番にペンタトニックスケールを三つ並べて合成すると。。。真ん中のキーのドレミになります。。。すみません。

ややこしいですよね。

でもこれを元にペンタトニックスケールからドリアンスケールを考える方法を考えつきました。。。

ドリアンスケールとペンタトニックスケールの関係についてはこちらの記事で説明していますので参考にしてみて下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?