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革の美容と健康

先日も書きましたが、これから雨が多くなりますね。環太平洋造山帯で火山が多く、年間の約3分の1は雨が降る日本です。住みにくくなりましたね。生まれた時から日本ですが。

雨が降ると個人的に困るのが、革靴が濡れてしまうことです。もっと言うと、革製品が濡れてしまうことです。普段から、革製品を愛用してるので、雨は大敵です。最近はデニム生地でも、色々と作っていますが、こちらは特に傷んだり割れたりという様な症状は出ません。ただ、よく水を通すので、こちらも雨は大敵です。人間的にも、あまり濡れたくありませんし(顔が濡れても力は出ます)。
毎年、5月の中頃から雨が降る日が増え始め、6月の中旬頃から梅雨入りする、というのがなんと無くの、この時期の流れと把握しています。まだ物心がついて、15年余りなので、不確定なデータですが。このデータを元に、この時期は革製の服や靴の使用を控える様にはしていますが、やむ終えず、出先で雨に当たることもあり、手入れや保管には大変気をつけなければいけません。
「冬の寒い時期の方が、乾燥でよくないのでは?」という方もおられるかもしれませんが、乾燥程度なら、きちんと手入れをしていれば、そこまで状態が悪くなる事は少ないと把握しています。ちなみに、冬の乾燥時期などの手入れの周期は、革靴なら1月に1回のオイルアップ、革のジャケットなら、シーズンのスタートと終わり(11月と2月)程度で大丈夫でしょう。ただし、素材や革の種類、状態によって異なるので、各自の判断に任せられる部分があります。僕が愛用しているのは、基本的に牛革の製品なので、もしお持ちの方がおられたら参考までに。


単純な乾燥と、雨等の水分が付着した際の処置では大幅にレベルがアップします。なぜかと言うと、乾燥の場合は、ある程度の予測ができ、革の表面の脂分が減ったなぁと実感できるので、そろそろ1度オイルアップしようか、と予定が立てれます。もちろん、革ジャンも、シーズンの始めと終わり以外でも、油分が足りていなければオイルアップが必要でしょう。雨などで水に濡れてしまった革は、非常に柔軟性が増します(経験談)。革の基本ですが、常に液体を吸収しようとしているので、飲み物をこぼして付着させたり、水滴が付いたままにしておくと、吸収されてシミになったり、跡が残る場合があります。注意しましょう。雨で多量に濡れた場合は、表面を抜き取るだけでは、吸収してしまった水気が残ってしまいます。そのまま、ハンガなどに掛けておくと、革が硬くなり、割れの原因になったり、酷い場合はカビが発生します。これを防ぐためには、表面はすぐに拭き取り、なるべく早く、乾燥させましょう。言わなくても分かると思いますが、乾燥機はダメです。扇風機やサーキュレータ等の室温と同温の風を当てたり、布団乾燥機等の、乾燥設備で乾かしてください。この時に気をつけるのは、風の「温度」と「強さ」です。上記の通り、なるべく常温か、冷風で、強さは弱、又は中くらいがいいと思います。ジャケットの場合は、風でなびかない程度の風力が良いかと思います。

という形で、あたかも、お節介な取り扱い説明書の様な内容になりましたが、それだけ大変という事でした。多くの方が、革ジャンや革靴を買っても、取り扱い説明書を読まない、という事もあるかと思いますので、良ければ参考にしてもらえれば、と。革好きを代表してよろしくお願いします(何を?)
もしこれを見て、こうした方がもっといいよ、という意見があれば教えてください。都度更新します。

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