ヒステリックパニックの音楽面以外のスゴさ

なんともチープなタイトルになってしまった。
でも、今回は私の推しバンドである、ヒステリックパニック(以下、ヒスパニ)のスゴさを考察してみたいと思う。
※今回は楽曲については触れない(バンドなのに。笑)

ふと、思った。
ヒスパニ、スゴいなー。
このスゴいなぁ。を言語化してみようと。

いつも思うのは、ファンとの距離感。

インスタ、Twitter、LINE、You Tube、HP、あとはFCなど、
ヒスパニも他のバンドの例に漏れず、各種SNSなどを使いこなしている。

ただ、LINEブログについては、更新頻度は低いので注意(?)

特に盛んなのはTwitter。
私もヒスパニのファンになり最初にやったのは、作るだけ作って冬眠させていたTwitterアカウントを動かすことだった。
そこからはスゴかった。HPやYou Tubeなどで見てた情報より格段の情報が入ってくるのだ。

主に、ともさんとおかっちさん。
この2人が広告塔となり、宣伝から普段の何気ないつぶやきまで多めにしている。
それに対してファンのコメントなどが付いた場合も、他のバンドに比べてレスポンスが良い気がする。
ともさんはエゴサ神なので、メンションされてない呟きにもイイねをくれたりする。笑

おかっちさんの場合、普段の呟きの他にTwitterのスペースでファンと気軽にトークしたり、You Tubeライブ、インスタライブ、などなど配信も盛んにやられている。
元々ニコ動で配信者をやられていただけあって、そのフットワークは軽く、お喋りも軽快だ。
インスタにおいては、毎週日曜日に「ぶちまけ」として、各種お題を出してファンからのぶちまけ投稿を集め、それに1言返す。というのを毎週、もう何年も続けている。マメだ。

また、ベーシストとしても個人レッスンなどを行っており、予約してお金を払えば、
好きなバンドのベーシストに直接レッスンをしてもらえるわけだ。
かなり贅沢だ(但し、名古屋がメイン)
→この辺はコロナが収束した暁には、ツアー遠征などのついでに各県に広がる可能性もある。

続いてともさん。
ともさんはヒスパニメンバーのオンラインミーティングなどでも顔を出さないぐらい、顔出しをしない。
バンドのフロントマンなのに。笑
毎週金曜日の22時頃からツイキャスで2時間ほどの配信を行っているが、それも基本的に声のみ。
でも、極稀に事前告知無しで顔出しすることがある。これを見れたときヲタクは歓喜する。稀だからこそ尊いのだ。
キャスの内容も雑談だけでは無く、DJだったり、個人練習風景公開、ファンのオススメ曲をYou Tubeで流したり、ゲーム配信など、withコロナ対応のキャスを色々とされている。
他に本人はただの趣味だから。と言っているが、SxMxH(SentiMental Health)と言う名でお洋服も作られている。
基本的に服が出来たら、キャスやインスタでお知らせし、1週間ほどの受注期間中にDMした人だけが買える。と言う、ヲタクでないと買えないシステムになっている。笑


そう。ヒスパニは、基本的にヲタクに寄っているのだ。
よく、ヲタクのインサイトを捉えていると思う。
ファンのニーズでは無く、ヲタクのインサイト。ここが重要。
下手にファンのニーズに答えようとすると、きっとダメだったと思う(ここから上から目線強めなので注意)
ファンのニーズは様々だ。そもそも、ファンになった理由が各自違うのだから。
曲、ライブ、メンバー、何が特に好きでファンになったのか、それも違うし熱量も違う。
そういったファンのニーズに答えようとすると、フワッとした結局誰にも刺さらない物にしかならない。

だが、ヒスパニの場合はそうでは無い。
ヒスパニのファンです!
というより、
ヒスパニのヲタクです!
という方のインサイトを捉えている気がする。

それは、今回の829の日に導入される新アイテム『ライブチェキ』にもよく現れていると思う。

2021/7 アイドルである神激さんと対バンすることになったヒスパニ。
普段からライブ後にチェキ撮影会などをやっている神激と対バンをするなら、面白そうだから俺たちもやろう!で実際やった。
まず、この時点でフッ軽すぎる。

元々イベントなどでチェキ撮影をしていたので、本人たちにそこまで抵抗感が無かったとは言え、そのノリの良さはヒスパニの魅力の一つだ。

で、そのライブの数日後の金曜日、
ともさんのツイキャスがあった。
そこで、どうだった?という話に。
良かったところ、イマイチだったところ、色々意見が聞きたいから教えて。と。

ここがスゴい。
普通なら、ファンがメンバーに直接FBをする機会はほぼ無い。
あるとしても、お手紙、公式にメールする、ただTwitterなどで呟く。という手段しか無いだろう。
でも、ヒスパニの場合、メンバーの方から感想を求められるのだ(勿論タイミングが合えば。毎回では無い)
その中で、ここで困ってる人がいたよ。やはりその場に行けない人は寂しいね。
など、当たり前なことも含め意見が出た。でも、それもごく一部で、大多数は良かった。幸せだった。という意見なのだ。
でも、ともさんはその一部の意見に耳を傾けてくれた。
仕方ないところもあるとは言え、どうしたら良いかね?と。

ファンはヒスパニのチェキが欲しい。

でも、この裏にはライブ後に長い列に並んでチェキを撮るためには、帰りの電車が間に合わないので仕方なく帰る人や、そもそもライブハウスに行けない人の事情などが隠れている。

でも、その前にこのイベントのときも、ヒスパニは事前に色々対策をしていた。

慣れているスタッフを特別に雇う。
ストップウォッチで時間を測る。
サインは無し。
購入枚数制限を設ける。
コロナ対策で間にパーテーションを設ける。
などだ。

これは会場に来たファンがほぼ平等になるように考えられたルールだ。
それでも、少し出てしまったマイナスの意見に対して、真摯に向き合う姿勢が推せる。

話を戻して、そういう結果を元に、どうしたら待ち時間が少なく、みんながチェキを持って帰れるのか?
その対応策として、ともさんが閃いたのが、
『ライブチェキ』である。

コロナ禍で、ライブの本数、観客数などに様々な規制が入っており、当たり前だがヒスパニはその規制を順守している。
その中で、特に県外から足を運びにくいファンのために、なるべくカメラマンを入れるようにした。
これは、コロナ禍でも活動をしているという広報、ファンへのアピールだけで無く、確実に仕事が減っているカメラマンへの依頼のため、というのもある。
でも、そのカメラマン撮影の写真は一部を除いて、FC会員しか見ることが出来ない(当たり前だが)

そのカメラマンにとってもこのシステムは嬉しいのだ。

ライブの終盤、写真が撮れなくなる。というデメリットはあるものの、
その日のライブフォトの中から、各メンバーのピンショットの良き物をカメラマンが選ぶ(メンバーが口を出すことも勿論あると思う)、それをチェキとして販売出来る体制を整えておくのだ。
ライブ後、ファンは物販で、好きなチェキを購入出来る。

これなら、2ショットでは無いものの、推しのチェキ、しかもさっきまでその目で見ていたライブを切り取ったチェキを買えるのだ。
やっちさんの言っていた「ライブがテイクアウト出来るようになりました」この言葉が最高だと思う。
ライブの興奮、音、瞬間を切り取って持ち帰れるのだ。
しかも、2ショットなどを撮るより回転は確実に速いだろうから、電車などの時間制限で買えなかった。という事態も防ぎやすい。
また、一先ず購入枚数に制限は無いため(今後出来る可能性はあるが)、足を運べないファンも、友達に代行を依頼してチェキをゲット出来るのだ。

更に、ライブ毎にその瞬間を切り取るため、その日でないと買えないというレア感と、ヲタクのコレクター魂をうまく刺激する。

見事なまでに、メンバー、ファン、カメラマン、みんながWin-Winになるシステムじゃないか。

これもひとえに、ファンとの距離感だったり、語らいを大切にしているヒスパニだからこそ産まれたアイデアだし、
考案者はともさんだが、そのアイデアを取り入れることにした他のメンバーの、面白そうじゃん!やってみよう!という軽さ(多少揉めたりはあったかも知れないが)もスゴい。
しかも、そのツイキャスを行ってから、公式からアナウンスが出るまで実に2週間。
その間にカメラマンに話をつけ、料金や、当日の流れのシュミレーション、簡単なルールの作成までを行ったと思うと、ヒスパニのメンバーは優秀過ぎないか?

もちろん、実際に当日を迎えたら、予期せぬ困りごとなども出てくると思う。
でもきっとヒスパニなら、それすら次に活かしてどんどんブラッシュアップしてくれるだろう。
そう思わせる信頼関係が、ヲタクとヒスパニの間にはある気がする。

どう?あなたも、ヒスパニのヲタクになりたくなったんじゃない??
ようこそこちらの沼へ。

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