Speed Records完全攻略 その2(SPE:123まで)

画像1

前回に引き続き、イタリアの音楽レーベルSAIFAMがDancemania SPEEDに曲提供をしていた際のレーベルSpeed Records(SPE)の曲を紹介していきましょう。今回はSPEEDシリーズへの最後の曲提供となるSPE:123までです。


念の為リスト表記の説明をもう一度すると(例としてSir Duke

071:Sir Duke / Capitan Go!!(G2★※)


・071がSPEナンバリング
・カッコ内の数字はSPEEDシリーズの初出作(未収録曲は「未」)
・★は20曲ごとのブロックにおける筆者のお気に入り3曲
・※は記事内である程度言及している曲
・また現在フル音源が入手出来ないものは「×」表記も入ります

説明はこのくらいにして、早速SPE:061から行きましょう。



SPE 061~080
061:Also Sprach Zarathustra / SPEEDORCHESTRA(SFX)
062:Don Davis - Matrix Main Title / SPEEDOGANG(SFX)
063:Jingle Bell Rock / SPEEDMASTER(Christmas)
064:White Christmas / MAZERATI(Christmas)
065:Winter Wonderland / DJ Jaxx(Christmas)
066:Santa Claus Is Comin' To Town / WILDSIDE(Christmas)
067:Sleigh Ride / MC F 40(Christmas)
068:All I Want For Christmas / KK feat.MANU(Christmas)
069:A Thousand Miles / DJ SPEEDO feat.WILDSIDE(G2★)
070:Layla / TOMMY B.(G2※)
071:Sir Duke / Capitan Go!!(G2★※)
072:Bring Me To Life / Hanna(G2※)
073:Crazy In Love / BEAT BOX feat.DJ SPEEDO(G2)
074:Main Theme of Taiho Ni Hoero / SPEEDMASTER(刑事★※)
075:Kizudarake No Tenshi / MAZERATI(刑事※×)
076:Theme of JEE-PAN DEKA / SPEEDOGANG(刑事※)
077:Bad Boys Reply(95) / TOMMY B.(G3)
078:Bad City / KOKO(刑事)
079:Love Somebody For Life / Lawrence(刑事※×)
080:I Was Born To Love You / DJ SPEEDO feat.RAFFA(TV※)

SPEED SFX以降の曲が並び立つブロック。ここも前回紹介したSPE 041~060同様、★が3つでは全然足りないくらい極上のアレンジだらけです。

このブロックで一番の注目ポイントはSPEED刑事収録の曲たち。SPEED刑事発売はG3やTVより後なのに、何故かその2枚の収録曲よりも先にナンバリングされています。

状況的に「SPEED刑事がChristmas SPEEDの次に企画されていた」という推測が自然なのでしょうが、テーマとしてTVより先に刑事が企画されているのも変な話ではあります。(東芝EMIが需要を履き違えたCDをリリースすることは珍しくないので、実際はその説も十分に有り得ますが……)

何にせよ、刑事曲は原曲に馴染みがない分SAIFAMもかなり戸惑ったのでしょう。太陽にほえろ!メインテーマはTaiho Ni Hoeroとなっていますし(逮捕に吠えろ……?)、ジーパン刑事のテーマ傷だらけの天使タイトルと中身が全く逆です。もちろんアレンジ自体は素晴らしい出来なので、細かい部分を気にしなければちゃんと楽しめるようにはなっていますが。

(ジーパン刑事のテーマとして販売されている傷だらけの天使


ただLove Somebody For Lifeと実際のジーパン刑事のテーマは、現在フル音源が出回っていません。どちらも疾走感のある良アレンジなだけに、一刻も早いフィットネス用コンピ収録等が待ち望まれます。(これだけ間が空いてからのJuno Downloadへの追加は望み薄でしょうし)



G2のページで「SFXからの収録漏れかもしれない」と言ったうちの一曲Bring Me To Lifeは、この並びを見る限りでは普通にG2収録分としてオファーされた可能性の方が高いでしょうか。

刑事曲の件と言い、SPEナンバリングである程度の裏事情が推察出来るため、今回のnoteはそういった面での考察も結構楽しめるかもしれません。


同じくG2収録のLaylaSir Dukeはナンバリングにおいても070071と隣同士で、相棒というか仲良しで微笑ましい感じです。


SPE 81~100
081:HOT STUFF / DJ SPEEDO feat.DJ MIKO(TV)
082:We Will Rock You / MAZERATI(TV★※)
083:What A Fool Believes / SPEEDMASTER(TV★)
084:ABC / SPEEDOGANG(TV)
085:GETAWAY / KOKO(TV)
086:KILLER QUEEN / TOMMY B WATERS(TV)
087:Me Against The Music / SPEEDMASTER feat.Hellen(G3)
088:I Was Born To Love You / DJ SPEEDO feat.Alvin(G3※)
089:Where Is The Love / BEAT BOX feat.DJ SPEEDO(G3)
090:Kiss Kiss / Hanna(G3)
091:Bolero / DJ SPEEDO feat.Arenas Orchestra(classical 2)
092:The Planets - Jupiter / SPEEDORCHESTRA(classical 2)
093:Piano Concerto No.1 / SPEEDMASTER(classical 2)
094:The Ride Of The Valkyries / MC F 40(classical 2)
095:Pomp And Circumstance / MAZERATI(classical 2★※)
096:Polovetsian Dance / DJ SPEEDO feat.Arenas Orchestra(classical 2)
097:Por ti Volare(Time To Say Goodbye) / KK feat.MANU(classical 2※)
098:Spiderman / BEAT BOX feat.DJ SPEEDO(G4)
099:Toxic / Helen(G4)
100:DIP IT LOW / SPEEDMASTER(G4※)


SPEED TVからG4辺りまでの曲が入ったブロック。サブシリーズ連発でEMIのSAIFAM重用っぷりが加速している時期のため、TV曲とclassical 2曲だけでこのブロック20曲中13曲も埋まる結果に。

I Was Born To Love YouのAlvinアレンジが、G3時期に改めてオファーされたものかとナンバリングで推測出来ます。Doesn't Really MatterNever Ending Storyなど、複数パターン作ること自体は前例がありますが、上記と違い「2種類どちらともSPEEDシリーズ収録」された唯一の事例のため、その特殊性が際立っています。

「遅いアレンジを改めて速くアレンジし直した」わけではなく、2種類ともBPM170以上で作られているため、HAPPY TOYBOYSのパターンで「よりSPEEDリスナーに受けそうなアレンジ」としてRAFFAバージョンを叩き台にAlvinバージョンを作った感じでしょうか。


別バージョンで言えば、We Will Rock Youは後に同じくMAZERATI名義でSPE:210にてリメイクされます。SPE:210の方はあのズンズンチャッが入りラップパートが削除された、原曲に忠実なバージョンです。ただ昔ながらのSPEEDリスナーからしたら、エッジの効いたユーロトランスSPE:082バージョンを好む人が多いでしょう。


classical 2に収録されたTime To Say Goodbyeは、現在iTunes上でのみダウンロードが可能です。iTunesでのシングルはTime To Say GoodbyeでもCon Te Partiroでも無くPor Ti Volare(feat.MANU)という名前で販売されているので注意。筆者も最初探すのに苦労しました。


同じくclassical 2に収録されていたPomp And Circumstance(威風堂々)は、classical 2収録のものが2分59秒で、フル音源が3分。ラストナンバーできちんと曲が終わるclasiccal 2収録バージョンもほぼフル音源みたいなものなので、冒頭のちょっとした繋ぎ目が気にならない限りは、フル音源を買う必要は無いのかもしれません(気になるので筆者は買いました)。


記念すべきSPE:100はG4収録のDIP IT LOW。G4のページでは特に取り上げませんでしたが、疾走感が非常に強く満足度の高い一曲です。SAIFAMにおけるユーロ・トランス・スピードの配分がキッチリ三等分された、バランスの良いナンバーではないでしょうか。



SPE 101~123
101:Don't Tell Me / Sheldon(G4)
102:Here I Am / Hanna(G4)
103:Let's Groove / BEAT BOX feat. DJ SPEEDO(G4★)
104:Mickey Mouse March / KOKO(未※)
105:Orinoco Flow / SPEEDOGANG feat.Hanna(G5)
106:Up / TK(G5)
107:She Will Be Loved / SPEEDMASTER feat.ANGELICA(G5)
108:GASOLINA / Danny Ray(G5)
109:IF I ONLY KNEW / BEAT BOX feat.DJ SPEEDO(DRIVE※)
110:I Love Your Smile / SPEEDMASTER feat.ANGELICA(DRIVE)
111:Have A Nice Day / TOMMY B.(DRIVE)
112:BROKEN BONES / MAZERATI(DRIVE※)
113:CARNIVAL / SPEEDOGANG feat.Hanna(DRIVE※)
114:I'm In The Mood For Dancing / KOKO(DRIVE★)
115:Classical NRG Medley / VARI(ベストクラシック100トランス※)
116:I Believe / SPEEDOGANG(武勇伝)
117:Ali Bombaye / MAZERATI(武勇伝)
118:Burning Heart / SPEEDMASTER(武勇伝)
119:Guerrilla Radio / TOMMY B.(武勇伝★※)
120:We Are The Champions / SPEEDOGANG feat.Live 2 Love(武勇伝)
121:London Bridge / SPEEDMASTER(HAPPY)
122:Bad Day / SPEEDOGANG feat.Lawrence(HAPPY)
123:You Raise Me Up / SPEEDOGANG feat.Interface(HAPPY)


G4からHAPPY SPEEDまで。ここに来て久々の未収録曲(にして結構な問題児)が登場。

未収録だったのはSPE:104Mickey Mouse March。これが非常にツッコミどころ満載で、SUPER EUROBEATの歌姫Dominoが歌うユーロビートバージョンのシンセリフをほぼ完コピ。原曲リフの再現はLaylaやIF I ONLY KNEW等の類似例もありますが、SAIFAMもユーロビートレーベルなのに「他社のユーロアレンジ」で生まれたオリジナルリフの再現は色々とどうなんでしょうか……?

現在でもダウンロード販売してるからセーフなんでしょうけども、SPE:022Techno Wonderland同様に「これなら原曲聴くわ」となりやすいため、楽しめるかどうかは中々に人を選ぶかもしれません。一応シンセリフ以外の細かいサウンドは結構違ったりしますが、仮に(自前で)BPM170以上にした所で「Dominoバージョンの類似品」からは抜け出せないかもしれません。



先に言ったIF I ONLY KNEWは、CARNIVALBROKEN BONESとともにSPEEDRIVEに収録されたナンバー。この3曲は少し前まではフル音源入手が困難だったのですが、最近はフィットネス用コンピへの収録で簡単に手に入れられるようになりました。

SAIFAMは自社HP上でダウンロード販売を行っていた実績があり、以前までであればSpeed Records曲もほぼ全てそこで入手することが出来ました……が、現在では過去曲の自社販売をほぼ辞めてしまったようで、結果今では入手出来ない曲もちらほらと出てくることに。

そういった音源をある程度カバーしていたのが海外ダウンロードサイトJuno Downloadだったのですが、こちらも大人の事情なのか、ラインナップに並んでいても時間が経つと曲が消えていたりすることがあります。Kizudarake No Tenshi(の名をしたジーパン刑事のテーマ)も前はリストにあったはずなのに、気がついたら消えていました(ただ前の記事で紹介したSmileのように、しれっと復活している事例も中にはあったりします)。

筆者から言えることとしては

「気になったら買っとけ! 手遅れになる前に!!」



SPEED武勇伝収録のGuerrilla Radioは、セパレート音源ならBPM200の真の姿で購入することが出来ます。BPM190時の微妙な気持ち悪さも無くなり、ボルテージ爆上がり必至の高クオリティアレンジが楽しめるはずです。


あとSPE:115Classical NRG Medleyは、EMIが2006年に出した「ベスト・クラシック100トランス」というコンピレーションのSAIFAMパートだけを抜き出したもので、SAIFAMの過去の(ツァラトゥストラはかく語りき以外の)クラシックアレンジが一つにまとまって再構築されています。

BPM160
でそのままでも楽しめるだけでなく、170以上に引き上げるとほぼclassical SPEED時のアレンジがメドレーで聴ける一曲に仕上がります。


……そんなこんなで、SPE:123までのリストアップが終了いたしました。この後もSPEは続いていきますが、次回はとりあえず「SPEEDシリーズ収録」関連曲としてJenny Rom系列の曲をご紹介したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?