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私がボードゲームデザイナーの仕事を選んだわけ

こんばんは。
スピカデザイン 大下バルサラです。

スピカデザインは、わたし 大下バルサラが代表を務めさせていただいているデザイン事務所です。

チラシやロゴマーク、ホームページなどのグラフィックデザインをしたり、写真を撮ったりしていますが、

他とちょっと違うのは
ボードゲームのデザイン制作をしているというところでしょうか。

そうなんです。
わたし、ボードゲームをルールから作る事もしていますし
グラフィックデザインのみも承っている
ボードゲームデザイナーなんです。

なぜ、今の仕事を選んだのか

この話をするには、私が以前勤めていた会社のお話しをしなければならないんです。

私がスピカデザインというデザイン事務所を立ち上げたのは、もう9年前の事なのですが、設立当初はボードゲームデザインを行っていませんでした。

というか、まさかボードゲームをデザインする事になるなんて微塵も考えていませんでした。

設立当初の事業内容は
CAD図面作成、グラフィックデザインのみ(CAD図面作成は今も承っています)

CAD図面作成は、前職で高周波同軸コネクタの設計をしていた事から、機械図面限定でCAD図面作成を選び

そして、当時の会社ではパソコンを使えればなんでもできるだろうという発想があったため、ホームページの管理、チラシやカタログのデザインなども技術開発部で担当していた事で、グラフィックデザインも出来るようになってしまったので、グラフィックデザインも承るようになりました。

さらに、
群馬や栃木などの切削工場との取引があり、技術者だった私は現場に行く事も多くあったのですが、部品を加工する腕はあっても、宣伝する方法が全くないので、そういったモノづくり現場を助けられるのではないかという思いで、CAD図面作成、グラフィックデザインという妙な組み合わせになったのでした。

しかし、起業してみると
グラフィックデザイナーは山ほどいて、美大に行っていましたとか、大きな広告会社でデザイナーしていましたという方も沢山いて、子犬の様にブルブル震えながら、小声で「わたしデザイナーをしています」と言っていました。

さらに、起業していると自分の特色を出せというアドバイスも沢山いただきましたが、バックボーンのしっかりしたモンスター達(少なくとも当時の私にはそう見えていました)の中で、自分の特色って言われてもなーとカナリ焦っていたんです。

交流会に参加し「グラフィックデザインやっています。会社案内やホームページ作りませんか?」と聞いても急に依頼をくださる方などいないと分かっていましたが、覚えてもいただけない。

そんなある日、フジテレビの深夜番組でカルコロンという数式を作る麻雀の様なカードゲームが放送されていたのを目にし、なんとも言えない刺激を受けたのです。そしてすぐ「あれ?これって自分でも作れるんじゃない?」と思ったんです。

以前勤めていた会社は、ISOを取得しており、各部署で定期的に勉強会をする事になっていたのですが、講師をしたがる人がいない中、私はそういうのが好きだったので講師をする機会が沢山ありました。

そこで、手作りの協力ゲームを作って勉強会を開催していたんです。

それを思い出し、これはひょっとして自分の出来る事を総動員すれば事業になるのではないかと考えたのです。

いま思えば、完全な思い込み&勘違いなんですが

そんな事から、みんなが笑顔になるゲーム、楽しみながら何かを学べるゲーム、を作るボードゲームデザイナーになったのです。

この仕事を選んでよかったと思ったこと

ボードゲームデザイナーとして歩み始めたころは苦難の連続でした。
(よかったことって言ってるのに!)

まずは、そう簡単にはゲームが作れなかったという事・・・

勉強会で使っていた手作りゲームが出来たから、他にも作れるだろうと思って始めたのですが、いざ作ってみると上手くできず悩む日が続きました。

そんな中、運命的なタイミングで知り合いのいるシェアオフィスで「ボードゲームを作るワークショップ」が開催されるではありませんか。

すぐさま応募し、そこでボードゲームを作る方法を教えてもらいました。ホント感謝です。

この仕事を選んでよかったと思ったこと の その1

そこで出会ったメンバーは今でも大変お世話になっており、いつもいい刺激をもらい、感謝しています。みんながいなければ、ここまでゲームに携わる事はなかったかも知れません。
みんなと出逢って、いまでも私の相手をしてくれている事に「よかった」と思えます。

あと、サイゼリヤの店長研修用のボードゲームUIデザインや
渋沢栄一×ワードスナイパー 渋沢栄一と知恵比べのデザインをさせていただき、大河ドラマのおみやげ館で売っているを見た時は「よかった」と思った。(むしろこっちがメインでは)

この仕事を選んでよかったと思ったこと の その2

ボードゲームデザイナーという特徴的なものを得る事ができたので、グラフィックデザイナー+αとして認知されやるくなったというところでしょうか。

ボードゲームの人でしょ!と言われても嬉しいですし
地元でも繋がりが多くできました。

ただのショッカーではなく、科学者戦闘員(白衣戦闘員)みたいで良いでしょ。

この仕事を選んでよかったと思ったこと の その3

民間資格ですが、カウンセラー資格も持っていまして。

これを活かしたものが出来ないかと思い作成した「ココロカルクナール」というゲームを作った際、ある就労支援の会社さんが導入してくださいました。

そして、体験会の説明にお邪魔した際、利用者さんから「他の利用者さんと同じ趣味が見つかったり、色んな話が聞けて嬉しかったです。あのゲームは素晴らしいです」的な事を言っていただき、涙が出そうなくらい嬉しかった。

仕事を選ぶうえで大切にしていること

わたしの場合は、独立起業したので他のパターンとはちょっと違うのかも知れません

冒頭でも書きましたが
群馬や栃木にある工場に技術者として行っていましたが、腕は立つけど宣伝する方法が無いという会社の力になれればという思いから、デザイン事務所を立ち上げました。

お困り事を解決する というのがビジネスの基本だと思っていますし
自分の出来る事で、誰かの力になれれば そんなに素晴らしい事はない

考えていました。

そこで、すべてまるっと実現できるのが
ボードゲームデザイナーというお仕事だったんです。

やっぱり大切にしている事は

それぞれの良い所が集まって支え合って光る世の中になれば良いと思うんです。

そう、恒星が集まって光る 乙女座の一等星「スピカ」のように。
(なんかカッコつけてみました。)

就職活動時のエピソード

これも、私は独立起業だったのでちょっと違うのかも知れませんね。

大学は中退し、パチンコで小遣い稼ぎをしながらのアルバイト生活をしていた頃もありました。

ただ、ある時 ほんと思い付きで
スーツを着た仕事をしたいと急に思い、職安に行き就職活動をしはじめました。完全に思い付きです。

そして、就職した通信機部品メーカー

最初は仕入れ部門で入社し
人が続かないと評判の技術部に異動し
ごたぶんにもれずパワハラにあい(笑
設計、デザインが身につき
ボードゲームも作るようになり

起業に至りました。

パワハラにあったとき
「倍返しだ!」ってその時に言っていれば
今頃、有名な小説家になっていたかも知れないなと思うこの頃です。


とにかく

いまのボードゲームデザイナーというお仕事は天職だと思っています。

思い返してみれば、子供のころから すごろく作ったり、オリジナルのゲーム的なものをよく作っていたのを、母親に「あなた良い物見つけたね。天職なんじゃないの?」と言われて思い出しました。

そう思うと、子供のころからやっている事が変わっていない。

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