【観劇記録】INDEPENDENT:SND19

INDEPENDENT:SND19で観た一人芝居がどれも凄すぎて。
拙いですが書き残したくて書きます。

a. 「やさしくしないで」

実は出演順の関係でライヒさんの舞台だけは観られませんでした。。。涙
こっそりDVDをいただく手筈になっているので、そちらで拝見したいと思います。
どっかんどっかんお客さんの笑い声が響いてたので、面白かったんだろうなぁ。
暗黒筋肉が面白いってウワサ。

b.「マドレ」
もしもしー、あやちゃーーん?ってセリフと独特の音楽が頭から離れなくなりました!!
艶っぽい声がすてきな女優さん。
仮面をつけた芝居でしたが、仮面が、、、笑ったり怒ったり泣いたりしているように見えて、変わらないはずの仮面の表情の変化を楽しみました。
この艶っぽい芝居で、財布を持って、表情豊かな仮面で、山を越え、海を越え、、、三越前にはたどり着けずどこまでいくんだろう、、、と思った先のラストに愕然!!!

d. 「なまはげシラノ」
役者としての存在感、重さ、気迫。。。圧倒されて30分が時間が短く感じました。秋田弁のあたたかさ、そして、ドラマの厚み。
冒頭のどーーーんという足音。もう、冒頭から心をがっちり掴まれてしまって。その後の歌でまた掴まれて、赤の化粧してナマハゲに変わるところでまた掴まれて、、、心を掴まれて揺さぶられっぱなし。
最後は少し切なくてぎゅっとしました。

e. 「鮫鳴り」
好き!!めっちゃ好き!!!
不気味な音が鳴り響く中、進行していく芝居。私、身体表現大好きだから音と身体の関わりってどうしてもみてしまうのですがこの芝居はすごかった。音と動作がカーーーンと気持ちよくハマるところと、逆にズレてハマらない不気味なところがあり。。。気持ち良さと気持ち悪さが共存する不思議な身体感覚の舞台だなと。
こっそり音響スタッフさんにお話伺ったところ、音はある程度の構成はありつつ、音響さんに任されている部分もあって、不確定要素を残す演出を敢えてしていたのだそう。。。どおりではまったりハマらなかったり不安定なわけだ。音と芝居のライブ感!私の大好きなやつでした。
いのちひとつぶん。というのも心に残りました。

f. 「露出さん」
あんまり舞台の下ネタで笑わされることってないのですが、このお芝居はなんか思わず笑ってしまいました。しょうもないと思いつつクスクス。
30分聞き入ってしまったんだけど、基本、座布団の上から動かないのに飽きさせないってすご過ぎる!語る技術、噺家の技量を見せつけられました。

g.「ミヤコワスレナイ」
あぁ、これは私だ。って勝手に共感しながら見ていました。他のお客さんも、絶対みんなそれぞれの震災体験を思い返しながら見ていたと思います。観る人それぞれの体験を優しく引き出してくれる舞台だなと。みんなそれぞれの体験を思い出して、そして優しい芝居と一緒に昇華するはず。物語の役割というか、力というか。見せつけられた舞台でした。
私も2011年の春に福島を離れました。後ろめたさ、あったし。あの時、どーすれば良かったんだーー!って笹川さんと一緒に叫びたかった。わたしは福島には帰れなくなってしまったけれど、心の中ではやっぱり福島をワスレナイ。

以上、さらっとですが。
本当は打ち上げでいっぱい語りたかったなぁ。ステキな方たちと一緒の舞台に立たせていただけて、夢のようなひとときでした。

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