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#10 心踊り続けてきたから。

トゥース。

ここ数年で何回、何百回、いや何千回言葉にしただろうか。

遡れば高校2年の終わり。緊急事態宣言で家から出られなくなったことで、なんとも言えない寂しさを感じる時間が増えるようになった。


特に毎日のように通っていたディズニーリゾートに行けなくなった事がとても自分の中では大きくて、行きたくても行けないモヤモヤ感がずっとずっと体全体に纏わりついていた。




ふと同じクラスの友人がオードリーのラジオが面白いと言っていたのを思い出し、radikoでオードリーのオールナイトニッポンを再生した。

再生ボタンを押した時、2時間のラジオは長くすぐ飽きるだろうと思っていたのだが、飽きるどころか夢中になってしまい、あっという間に2時間を過ごしてしまった。久しぶりに心の底から笑ったあの時間、心が踊り続けていたあの時間を忘れることはないだろう。


そこからオードリーの沼にどっぷり浸かり
「あちこちオードリー」「日向坂で会いましょう」「NFL倶楽部」「スクール革命」などお2人がレギュラーで出演してる番組やピンで出演されている番組を全てチェックするようになり完全なオタクになってしまった。




北千住で漫才を見たり、原宿にグッズを買いに行ったり。春日さん御用達のエミールにシュークリームを買いに行ったり。






日を追う毎にコロナ禍の喪失感が無くなり、気がつけば幸福感で満たされるようになったのは間違いなくオードリーのおかげである。





ディズニーの穴を埋めるのがオードリーだったとは。誰も予想出来なかっただろう。






あの時友人がオードリーの話を自分にしていなかったら。その話を思い出していなかったら。
今はどうなっていたのだろうか。





久しぶりにその友人に連絡をした。
なんとなく同じものを好きになってしまったというのが小っ恥ずかしくて、連絡できていなかったのだが、連絡して良かったなと思う。









去年の3月19日。オードリーが東京ドームでイベントをやる事が決まり、ずいぶん先の話だなあと思いながらも興奮がなかなか収まらなかったのを鮮明に覚えている。





チケットが最速先行で当たった時は塾でこっそり「しゃあ!!!!」と小さな声を出しながらガッツポーズをした。





それから約1年。あっという間に今日が来てしまった。





この1年間今日のことを生き甲斐にして走り抜けてきたので、明日以降何をモチベーションにして生活していけば良いか分からないのだが、今日だけは先のことは考えないようにしようと思う。




最高にトゥースな時間をリトルトゥースの1人として、しっかりと胸に刻み込んで来たいと思う。

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