「さよなら「電子書籍」2nd」について

さよなら「電子書籍」 2nd

いや,さすがに意味不明だったな,と若干反省しています。私の場合,ブログ記事を書くときは,最初にタイトルを決めてそれから内容を書き始めるのですが,書き上がった内容がタイトルとぜんぜん違うということがよくあります。いかに行き当たりばったりで書いてるかということですね。

まっ,そういうときは普通タイトルを考えなおしてからアップするのですが,今回はそのままにしました。なぜかというと括弧書きで「電子書籍」と書いたことに意味があったからです。

2nd は以前書いたこの記事が下敷きになっています。

「さようなら、「電子書籍」」他 -- Baldanders.info

この記事は短い小咄を集めたものですが,最後に「「さようなら、「電子書籍」」」という小咄があります。この話は更に元ネタがあって,それが

さようなら、「電子書籍」 « WIRED.jp

なのです。この中で一番印象に残ったフレーズがこれでした。

「日本における「電子書籍」の紆余曲折の歴史を、あらためてここで振り返ることはしないが、数年来メディアを騒がせているこの言葉が一般名詞ではなく、特定の色合いをもつ一種の「官製用語」であることは知っておいたほうがいいだろう。 1999年11月から2000年1月まで続いた「電子書籍コンソーシアム」によるブックオンデマンド総合実証実験がその起源であり、現在に至る日本における「電子書籍」ビジネスの原型をつくったことは間違いない。
このとき以来、日本の「電子書籍」ビジネスには、以下の要素がつきまとうようになる。 すなわち、1)基本的に官庁が旗振り役をし、2)出版社が(主に既刊本から)コンテンツを提供し、3)電機メーカーが横並びで専用端末を製造し、4)通信キャリアがコンテンツ流通を担う、という分業体制と、5)書店を排除せずなるべく協業し、6)インターネットにおける最新のトレンドやプレイヤーを度外視する、というものだ。」

正直「アカンやろ,これ」って思いましたね。以来「電子書籍」という言葉は(少なくとも文章の中では)慎重に避けるようになりました。そこをあえて使っての『さよなら「電子書籍」』だったわけです。

「電子書籍」はメチャメチャ不便なシステムです。それは,今回の記事でも書いたとおり,紙の本より controllable なのが原因です。例えば買った本を誰かに譲渡できません。一定期間だけ貸すといったこともできません(あっ,でも Kindle には貸出機能があったはず)。

著作権には「ファーストセルの原則(First-sale doctrine)」というのがあるのですが,今回話題になったような話って,そーゆーのに抵触したりしないのか,とかいろいろ考えてします。

... あー,やっぱりスベったネタを解説するのは恥ずかしい。