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Windows 8.1 は意外にもパソコン OS として使える

「The Next WebのEmil Protalinskiが言うには、Windows 7のシェアがまた急増しており、50%のラインを超えた。Windows 8.xの世の中になってからかなり日にちが経つのに、今どきWindows 7がシェアを伸ばすとは、どういうこと? Windows XPマシンを山のように持っている企業は、8.xよりもWindows 7を選んでいるのだ。
しかもMicrosoftは、Windows 7に流れていく企業に対して、その動きを奨励するお言葉を下されている。XPからの迅速な移行の方が、8.xの採用よりも優先するのだ、Microsoftにとっても。大企業におけるXPのマーケットシェアは10%未満まで下がった、とQualysが報じているから、この突然のWin 7人気もそろそろ下火になるのだろうが。」
(「時代はWindows 8.xのはずなのにWin 7マシンが絶好調、Intelは売上予測を大きく上方修正 | TechCrunch Japan」より)

うん,これよく分かる。あるプロジェクトで Windows 8 が出るちょっと前に調査をしたことがあるのだが,(その調査結果とは別に) Win8 の感想を一言で言うなら「使えん orz」って感じだった。以来 Win8 には偏見を持ち続けてきた。

で,今回参加したプロジェクトでいきなり 64bit 版の Win8 を渡され「これで作業してね」と言われてしまった(それまで使ってたパソコンは保守用にとっておくらしい)。内心「えー」と思いながら作業していたのだが,見かねたプロジェクトリーダーが「8.1 にアップデートしていいよ」と言ってくれた(開発や特にテストのマシンは顧客のターゲットマシンに合わせる必要があるので,バージョンをどうするかはけっこう大事なのだ)。

で,早速 8.1 にアップデートして使ってみたのだが,これが「使える!」のだ。8 と 8.1 の(見た目の)違いは大きく2つ。

1. デスクトップ画面を既定にできるようになった(設定が必要)
2. スタートボタンがついた

たったこれだけ。でもたったこれだけで使い勝手が劇的に変わるのだ。

はっきり言ってしまうが,「パソコン」に関しては,いまだ以って Microsoft の牙城だ。個人ユーザはともかく,企業ユーザは「パソコン」を百台,千台の単位で買う。それに応えられるのは結局 Wintel の組み合わせしかないのだ。しかし,まぁ, Win8 が出た時点でそんな時代も終わると漠然と思っていた。次パソコンを買うときはどうしよう。やっぱ Ubuntu が無難かな。とか思っていたのだが,なんのなんの。まだ Microsoft はやる気のようだ。

評論家やアナリストの中には(スマホやタブレットの登場で) PC の時代は終わると予測している奴もいるが,「パソコン」と携帯端末では使うシーンが異なる。今まで無理してノートパソコンを使っていたところはタブレットなどに置き換わるだろうが,シェアをひっくり返すほどにはならない。高機能な Programmable Controller の需要は減ることはないからだ。

というわけで,もうしばらくは Wintel のお世話になりそうである。 Microsoft が大ポカをやらかさなければ。

鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1」:最初に行う「Windows 8.1のカスタマイズ」──「スタートボタン」「デスクトップ」編 (1/2) - ITmedia PC USER