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今週のダイジェスト(第4週)

1週間いかがお過ごしだったでしょうか。私の GW 後半は,仕事以外ではずっぽりゲームに引きこもってました。いやぁ,うっかり Wizrogue にハマっちゃいまして。 Rogue タイプのゲームは好きなんですよ。しかも Wizardry と Rogue の融合と聞いておっさんが振り向かないわけがないですよね。あきらかにこれ40代後半以上のユーザをターゲットにしてるよな。

さて「今週のダイジェスト」4週目です。今週も Medium に書いた記事からお送りしますが,上述の理由でほとんど記事がないため,今回はひとつだけ。ダイジェストというより解説記事になってしまった(元の記事より文字数が多いw) ちなみにトップの絵は行きつけのご飯やさんで食べたアジの南蛮漬けです。うまかったー

CC0: 「自由な文化」へ

今回は CC0 にまつわるおめでたいニュースがふたつ。

CC0 日本語版が登場

Medium が CC0 および CC license に対応した!

CC0 というのは作品に関わる著作権および類似の権利(著作隣接権やパブリシティ権,プライバシー権,不正競争を防止する権利等を含む)を放棄し,「公有(public domain)」のものと同等に扱えるようにしたライセンスです。(商標権や特許権など他の知的財産権は対象外です)

CC0 は GPL と互換性のあるライセンスです。たとえば,ゲームは単なるプログラムではなく様々な表現の集合体ですが,ゲーム本体を GPL で公開しようとするならゲームに付随するリソース(画像・映像やシナリオ)も GPL または GPL 互換ライセンスである必要があります。このような場合に CC0 で公開しているものを使うなら(個別に契約を交わす事なく)安全にリソースを取り扱うことができます。

また CC0 と CC license の BY および BY-SA は “Free Culture License” と呼ばれていています。昨年ついに Free Culture License を付与した作品が CC license 作品全体の半分以上を占めるに至りました。 日本では Free Culture(自由な文化)の認知は皆無と言ってよく, CC license の普及を目指すクリエイティブ・コモンズ・ジャパンも Free Culture に関してはほとんどノータッチですが,世界はとっくに先を行ってるワケです。

CC0 は許諾範囲がとても広いため「表現」というよりは「データ」として取り扱われるもの(たとえばゲノム情報とか)との親和性が高いと思います。日本での事例としては「大崎一番太郎」が紹されています。

“Platisher” としての Medium(前回の記事を参照)が CC0 および CC license をサポートするのは必然的な流れで,むしろ古参ユーザから見れば「ようやくかよ!」って感じかもしれません。 Creative Commons の founder でもあるローレンス・レッシグ教授の以下の発言は,まったくもってそのとおりだと思います。

Medium thereby marks itself as not yet another island of creativity on the Net, but as a platform that encourages people to create and share across the many islands that the Internet has become.

note もこういうところ真似して欲しいんですけどねぇ。 CC license は「非排他的(non-exclusive)」ライセンスなので,いわゆるデュアル・ライセンスをサポートするようにすれば note 上の作品をもっと柔軟に管理できると思うんだけど。