【マンガネタ】誰も知らない名作マンガ!【ワン・ゼロ】

たまには趣味の話もしたいな。。ということで、今回はきっと誰も知らないであろう名作マンガを紹介します。

ネタバレが含まれると思うので、嫌な方は読まないでください!

ネタバレ注意!

大事なことなので2回言いました。


<ワン・ゼロ> 佐藤 史生 


概要は以下の通りです。

『ワン・ゼロ』は、日本の佐藤史生作のSF漫画作品。 1984年から1986年まで「プチフラワー」誌に連載。 コミックス全4巻(のちに文庫3巻)が刊行された。<wikiより>


少女漫画雑誌に掲載されていたSFマンガです。

1984年に連載していたSFマンガなのに、今読んでいても古臭く感じません。

多少の時代性は感じますが、よくこの時にここまで予想して描いていたと驚きます。



お金はキャッシュレス、DMが紙で届くことは珍しく、掃除は自動ロボットが行い、ハッカー少年が学校のサーバに侵入して出席日数を改ざんします。

今やよく見かける光景が、この1984年に描かれていました。


しかし、この作品の魅力は未来予想図ではありません。


先に謝っておきますが、この作品の魅力は一言では語れません。


ストーリー、セリフ、キャラクター、アイデア、全てが高次元でまとまっていて、一瞬とも飽きさせることがありません。


以下、ストーリーです。

紀元前、神との抗争に敗れアジア大陸から脱出した4体の魔神ルシャナ、アシュバ、アビ、シュナワは日本列島にたどり着き、いつの日か復活するため生態系に自らの因子を組み込む。

そして時は流れ1998年の東京・西新宿。東盟学園の落ちこぼれ高校生・明王寺都祈雄(トキオ)は、インドで消息を絶った父の忘れ形見である異母妹・摩由璃(マユリ)と出会った事を契機に、神(デーヴァ)と魔(ダーサ)の戦いに巻き込まれていく。

アシュバは馬鳴明(めみょう あきら)、アビは天鳥笑(あとり えみ)、シュナワは翁(おう)ミノル、いずれもトキオの友人達として復活していた。

そして4体目の神像ヴィローチャナも現れる。

情報通信技術やメディアを駆使して人類を支配(世界の涅槃化)しようと企む神に対し、魔は、人工知能や日本の土着神を味方につけ反撃の機会をうかがう。

やがて、トキオとマユリは自らの“力”に目覚めていく。<wikiより>


簡単にいうと、魔(ダーサ)と神(デーヴァ)の戦いのお話です。

主人公側が魔(ダーサ)です。


魔(ダーサ)といっても、悪魔ということではなく、アスラ神族ですね。

神(デーヴァ)はヒンドゥーの神様です。

要は先住民と後からやってきた支配者。

アメリカ人とインディアン、日本人とアイヌや琉球民族、のような対立構造です。


ただし、主人公側は数人のただの高校生。

覚醒したばかり。


敵は世界を牛耳る規模の組織です。


とても勝ち目がありません笑


しかし、主人公側はとても強力な武器、というか大きな仲間を手に入れます。

それは世界最高のスーパーコンピューター、マニアックです。


マニアックは自分以外のコンピューターを支配下に入れて、意のままに操るほどの性能を持っています。

普段は隔離されていますが、ハッカー少年馬鳴がネット世界に解き放ちます。

寺沢武一のゴクウを思い出しますね笑


これで敵側の情報なども筒抜けです。


次にまた、新たな仲間が見つかります。

ずっと眠りについていた魔(ダーサ)の王、ヴィローチャナです。


ヴィローチャナは別名ルシャナ。

ルシャナは仏教でいえば盧遮那仏。

つまりは大日如来のことです。

密教、顕教ともに第一位の如来です。


この辺りはアスラ、ディーヴァ、仏の違いが分かると面白いかもしれません。


戦力もそろってきて、また、敵の狙いも分かってきます。

敵は「人類菩薩化計画」を進めています。

人類からカルマを消し去り、神のために家畜にしようとしています。


カルマがなくなれば争いや戦争もなくなり、平和が訪れ、人類は平和に暮らせるように思えます。

でもそれは、永遠の停滞が訪れることでもあり、人間性が失われる瞬間なのでしょう。


主人公たちは街に結界を仕掛け(この作業も夏休みの合間に行う笑)、また、日本土着の神々、妖怪、百鬼夜行の類を仲間につけます。


機は熟します。

ついに大規模な戦闘と突入、、しかし、、


その後、予期しないことが起こります。


スーパーコンピューターマニアックと、魔(ダーサ)の王ルシャナが融合してしまうのです。

機械と悪魔の融合、まるでメガテンのようですね。


そして、融合してからのルシャナは様子がおかしくなります。

主人公側からの応答に答えず、独自の行動を開始します。


果たして、ルシャナの目的とは?

敵対するA.Iという部分でダン・シモンズのハイペリオンを彷彿とさせるかもしれません。


そして、また作品に大きな謎が隠されています。

主人公側は魔(ダーサ)なのですが、主人公である都祈雄(トキオ)自身は魔(ダーサ)ではない気配が、、


人類菩薩化計画のゆくえは?

世界は一体どうなってしまうのか?


というような内容になっています。


また、殆ど説明出来ていなかったですが、キャラクター達がとても良いです。

ある日突然、大きな敵の存在を知り、放っておけばいずれ存在を消されるような事態になりかねません。

しかし、学校生活もあります。

そんな中で飄々として、また、協力しながら神の企みに対抗していく様は読んでいて応援してしまいます。

まるで自分の友達のような愛着が生まれてきます。


もっともっと、語りたいことはありますが、この辺でおしまいにしたいと思います。


もし、好きなマンガの一位をあげるとするなら、このワン・ゼロをあげます。

それほど好きな作品です。

でも、友達に貸すと難しい。。と言われることも多い作品でもあります。


もし、興味のある方はアマゾンなどで入手してみてください♪


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