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仏語ソースの翻訳記事の他、映画の感想などを投稿します。 小説家になろう: http:/…

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仏語ソースの翻訳記事の他、映画の感想などを投稿します。 小説家になろう: http://mypage.syosetu.com/1183863/ カクヨム: https://kakuyomu.jp/users/spin

最近の記事

ヨコトリ2024

晴天に恵まれた3月最後の土曜日、午後3時頃に会場にイン。チケットは、階段に登る前に見せた。エントランスホールの作品などいくつかの作品は無料で見れるようだ。結局、メイン会場を2時間ほど見て、ほかの2会場も時間いっぱいまで見たが、メモはとっておらず、作者名もほとんど知らないので、適当な感想になってしまうのを了承されたい。 エントランスで出迎えるのは、異形のオブジェ。 また、ジュディス・バトラーや柄谷行人などの電子書籍が何冊かあった。 各展示エリアにテーマが設けられている。展

    • 2024年フィリピン・マニラ旅行記

      2月14日(水)(旅行前日)成田のホテルに宿泊の予約を入れたので、午後4時半頃に電車で成田第2ターミナルに向けて出発する。 フィリピンとの温度差のため、服装の問題があったが、2月半ばにもかかわらず、異様に暖かく、春の服装で問題なかった。ホテルまでのバス停がわからず、成田第2ターミナルのインフォメーションで訊いた。慣れない空港は右も左もわからなかった。 バスで三〇分ほどでホテル着。時間は20時頃になっていた。部屋に着くと、直ちにコンビニに向かう。おかずを買うためである。マカサ

      • 新しい小説、「真夜中のフルスロットル」投稿しました。 カクヨム: https://kakuyomu.jp/works/16818023212945840224 小説家になろう: https://ncode.syosetu.com/n9437ip/

        • 広島旅行記

          9月末に1泊2日で広島に旅行に行ってきた。1日目が広島市内、2日目が宮島を中心に観光する日程である。飲食店を除く目的地は、原爆ドーム・資料館、アルフレド・ジャー展@広島現代美術館、厳島神社、縮景園である。 交通手段は新幹線。新横浜から広島まで3時間30分くらいの長い道のりだった。 広島旅行は、面白かったが、残念なところもあった。 まず最大の残念ポイントは、誰とも会話できなかったところである(ここで言う会話とはある程度個人的なことをやりとりすることである)。とはいえ、これは

        ヨコトリ2024

        • 2024年フィリピン・マニラ旅行記

        • 新しい小説、「真夜中のフルスロットル」投稿しました。 カクヨム: https://kakuyomu.jp/works/16818023212945840224 小説家になろう: https://ncode.syosetu.com/n9437ip/

        • 広島旅行記

          古代メキシコ展→恵比寿たつや→代官山デブリの一日

          九月二日(土)、ついに明日終了となる古代メキシコに行ってきた。上野駅からかなりの距離を歩き、上野の博物館のエントランスにやっとこさ着いたがそこでアクシデントが。なんとチケットのURLをクリックしてもチケットのQRコードが表示されない。スマートフォンの不具合を疑い、再起動を試みる。結果、再起動でき、チケットを表示できたが五分超をロス。暑さのため博物館近くの自販機は大盛況。僕も喉の乾きに抗えず、一七〇円のBOSS無糖ティーを購入。初見だったが、あまりの不味さに驚愕した。結局、飲み

          古代メキシコ展→恵比寿たつや→代官山デブリの一日

          飲みとクラブの夜

          6月24日(土)に表参道Ventに行くことにした。目玉のDJであるVoiskiのイベントは2回ほど行っているが非常に良かったからだ。 今回は、チケットを購入し、0時過ぎにVentに入ることにした。それまでは、五反田で飲んでから、原宿・自遊空間で時間を過ごすというプランである。 19時頃、五反田・かね将に入る。たまたまカウンターが1席空いていおり、ラッキーだった。この店は、価格・クオリティ・早さのすべてで優れており、大衆酒場の中でトップクラスの店だと考えている。難点を挙げる

          飲みとクラブの夜

          この調査によると、「エミリー、パリへ行く」は、アメリカ人のパリのイメージ向上に大きく寄与している

          【以下はハフポスト仏語版の記事に基づく翻訳です。元記事のURL:https://www.huffingtonpost.fr/culture/article/paris-doit-beaucoup-a-emily-in-paris-aupres-des-americains-d-apres-cette-etude_214062.html 】 私たちのフランスの首都は、クリーンな都市だろうか?いずれにせよ、リリー・コリンズ主演のNetflixのドラマを見て以来、アメリカ人の大

          この調査によると、「エミリー、パリへ行く」は、アメリカ人のパリのイメージ向上に大きく寄与している

          映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

          マルチバースやカンフーアクションが特色の映画だが、基本的には家族の危機を巡るストーリーとなっている。 ほとんど無限にある並行世界の中で、今の人生を生きているとすれば、別の人生に思いを馳せるのは自然なことだろう。今の人生を不本意に思っている人ほど、ほかのあり得た人生を夢想するのではないだろうか。しかし、何人も今の人生から逃れることはできないとすれば、今の人生が悲惨だとしても、それを引き受けるのが主体としての倫理的な態度であると言える。 可能性は無限でも、実際に体験できのは単

          映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

          松本再訪

          約二年半ぶりに訪れた。宿はいつものホテルニューステーション。今回は高速バスで新宿から三時間あまりで十三時すぎに着。長かった。ホテルのチェックインは十五時からだが、すでに部屋の用意はできているという。部屋に荷物を置いて無料のレンタル自転車で出かける。 松本城、ミュシャ展の順に見る。松本城は、内部でかなり待たされて、イライラ。内部の展示は銃がかなりの部分を占めていた。三時すぎにミュシャ展の美術館に着。ミュシャの絵は良かったが、後半の少女漫画のイラストは要らなかったか。ミュシャ展

          松本再訪

          映画「アネット」

          箇条書きでの感想になります。 冒頭の映像の歪みは、どこかギャスパー・ノエの「カルネ」の警告のシーンを思い起こさせた。 ミュージカル映画。とにかく映像も音楽も素晴らしかった。 バイクのタンデムのシーンはノーヘルで、本人のように見えたが、気になった。 ヘンリーのステージでの、笑いの生物学的解剖学的説明(前頭葉を刺激して、顔の筋肉を痙攣させる云々)には感心させられた。ステージは即興のように見えるが、ネタが続くのかどうか気になった。 「深淵(アビス)を覗き込んだ」というヘン

          映画「アネット」

          『新しい貧困』ジグムント・バウマン著

          いわゆる下層階級についての考察である。歴史をさかのぼり、労働倫理がそうした階級の人たちにとってどのように機能したかを論じたりしている。特に興味深かったのは、後半の現代について論じている個所である。そこで「人間廃棄物」という刺激的なタームが出てくる。これはもはや恒久的に職に就ける見込みがない人のことを指す。かつてキリスト教の文脈では貧しい人に聖性が見出された。そのため、豊かな人は貧しい人に敬意を抱き、積極的に支援していたという。ところが、信仰の薄れた現代では貧しい人たちはもはや

          『新しい貧困』ジグムント・バウマン著

          お金は大切だが

          お金は必要なものであり、より多くあるに越したことはない。なぜか? 安心をもたらすから、必要なものを手に入れることができるから、贅沢を可能にするから、見栄を張ることができるから、人を動かすことができるから、VIP待遇を受けることができるから…… お金が力であることは間違いない。しかし、それは、助けになる場合もあれば、人を堕落、荒廃させたり、目を曇らせたりする場合もあるだろう。 お金が十分にあれば、平時である限りは、住宅・医療・消費財などを通して安心を得られる。また、エンター

          お金は大切だが

          ポルノとエロティシズム

           ポルノもエロも同様に性欲を刺激するが、両者は区別される必要がある。たとえば、性器の結合を接写したビデオはポルノグラフィックであるが、エロティックではない。裸でなくてもエロティックであることはできるが、ポルノグラフィックであるためには必ず裸かほとんど裸でなくてはならない。たとえば、視線を絡ませたり、握手の手を必要以上に長く握っていたりする行為はエロティックであるが、ポルノグラフィックではない。  男性から見て、女性の一挙手一投足は常にエロティックになり得る。それは女性が潜在的

          ポルノとエロティシズム

          成功のために努力は必要か

           努力が報われる社会が実現するとは思わないが、まず努力が報われることが良いとも思わない。努力は中間的なことであり、それ自体は無価値だと思う。何かを実現したいと考え、そのために努力するとして、それが報われるとは限らない。必ず報われるとしたら、非常に恐ろしい社会になると思う。努力しさえすれば、人は能力がなくても、難関大学に合格し、司法試験に受かることが保証されるとしたら、そんな社会はディストピアでなくてなんだろう。  おそらく努力が報われる社会を称揚している人は、確実に努力が反映

          成功のために努力は必要か

          小説執筆の四つの魅力

           小説執筆に手を染めた直接のきっかけは、二〇代半ばの頃、小説を書いているバイト仲間の勧めだった。二〇代前半の頃から小説を書きたいという願望はあったが、その頃は自分の手に負えないことのように思っていた。やはり小説を書くには一定の言語運用能力が必要だと思う。私は長い間、学生生活を送っていたため、その間に小説執筆に耐えられる能力が身についたのかもしれない。とはいえ、今でも、小説執筆を楽しむという域には程遠い。小説の執筆は、骨が折れるし、億劫で逃げたくなる。  しかし、それでも執筆を

          小説執筆の四つの魅力

          メタバース:ゲームに参加することが急務である

          【以下は仏「リベラシオン」紙の記事に基づく翻訳です。元記事のURL: https://www.liberation.fr/idees-et-debats/editorial/metaverse-il-est-urgent-de-rentrer-dans-le-game-20210813_X3YVW45AAZAL3K7HHI3GKZA3HY/?utm_source=pocket_mylist 】 現実がフィクションに追いついた。サイバースペースで行われ、またシリコンバレーの巨

          メタバース:ゲームに参加することが急務である