アルコール酩酊状態でザリガニを殺しに行くニンジャ達

登場ニンジャ紹介
 ストーンカ:カナシバリ・ジツを使う恐るべきソウカイ・ニンジャ
       大体嘔吐している。
トライヘッズ:ヘンゲヨーカイ・ジツを使う恐るべきソウカイ・ニンジャ
       未成年飲酒。

プロローグ

任務終了後の君たちはアルコール酩酊状態にあり
常に自分たちの正気を疑っていなければならないような状態であった。

その時である――何たる異形か!
大砲と分厚い本を組み合わせたような奇妙な頭を持つ生命体に出会う。
「ドーモ、ストーンカサン。トライヘッズ=サン私はヘッドカノンです。」

――ニンジャだ。
その名状しがたき異形の頭部はそのニンジャのメンポであったのだ。

「……オボボボボボボボボボボボボボボ」
「ドーモ、ストーンカです……オボボボボボボボボボボボボボーッ!!」 ストーンカは思った、幻覚が見えていると。

「ド…ドーモ…エッ急にナニ!?」
そしてトライヘッズには何故、ここにいるのか記憶が無かった。
そもそも二人に面識はなかったし、下手をすればお互いがソウカイ・ニンジャ同士であるという認識すら無かっただろう。

「敵か!お前は敵か!なんだお前は!」
「アー、ご心配なく。私は君たちの敵ではない。安心してくれたまえ」
ヘッドカノンは君たちをなだめるような声で言った。

「あ…安心安心…」
「オボボボボボボボボボボボボボボ」

「整理しよう。ワタシはファイアーフォックス=サンに打ち上げに誘われ気付いたらここに」
「本題に移ろう。君達は今はソウカイヤに所属しているわけだが――いつか独立する時がくるだろう」
ストーンカはひたすらに吐き続けていたし、トライヘッズに整理する時間は与えられなかった。ただ、原因を以前任務を共にした老ニンジャであると推測するのみである。

「まあ…大人になったらするかも…」
(ラオモト=サン暗殺されそうだし)

「今すぐにとは言わないが、いつか傭兵でもヨージンボーでも探偵でもいい。ニンジャの力を活かして大きな組織の歯車ではなくもっと自由な活動をする日が来るだろう」
「私は種を蒔く者だ……何時かその日のためにね」

「というかこの子は誰?可愛いけど…キツネオメーン!?ウェー……(吐いた)」
ヘッドカノンは話し、ストーンカは吐き、トライヘッズも吐いた。
それぞれがそれぞれの世界に生きていた、ぼんやりと情報が重なり合った時だけ会話のようなものが成されていた。

「私はチャブトーク・レンゴウのメンバーだ。時間や並行世界に跨り、独立するニンジャの手助けをする。あくまで手助けだ。」「基本的には仕事の斡旋。最初の頃はサイバネ手術の紹介、アジトなんかも準備してあげよう。」
「我々は君がどのような行動をしようが咎めることはしない。尻ぬぐいもしない。当然だ。独立とはそういうことだ。」
「誰かの恨みを買ったとしてもインガオホー。我々が助ける義理はない。わかるね?自力で何とかするんだ。」
「まぁ、今すぐの話ではない……その時が来たらね」

ストーンカの背中を擦るトライヘッズ、吐き続けるストーンカ、話を続けるヘッドカノン。気が狂ったこの空間でひたすら物語だけは続いていた。

「まぁ、代金の前払いというわけではないが君たちにアジトを提供したい」「仕事を受けてもらう必要があるがね」

「エッアジト!?ヤッター!」
「オボボボボボボボボボボボボボボボボボ」
「ダイジョーブ!?」

二人にアジトは無く、ヘッドカノンの提案はまさしく渡りに船と言えるものだったろう。
唯一の問題と言えば、船に乗ろうとして足を踏み外していることだけだ。

◆ダンゴウ◆

彼女たちはヘッドカノンと共に道を歩く。
軽度のゲン・ジツによって彼の姿は周囲の人間には奇妙に見えないようだ。

「誰だお前は……オボボボボボボボボボボボボボボ」
ストーンカのこの言葉は、ヘッドカノンだけではない。
トライヘッズにも向けられていた。ストーンカは状況を認識していない。

「さて、それでは初仕事といこうか。これをこなせば君は我々チャブトーク・レンゴウから支援を受けることができる。」

トライヘッズは運命を感じていた。この酔っぱらったニンジャにシンパシーを。
ストーンカはひたすらに吐き気を感じていた。誰だこいつら。

「ガンバオボボボボボボボボボボボボ!」
トライヘッズは吐いた。

『ジャンボバイオザリガニの討伐』
それがヘッドカノンに依頼された仕事であった。

「ジャンボ」「バイオ」「ザリガニ」
一単語ずつ区切るように、トライヘッズは入念に繰り返した。
理解を拒んだのはアルコールか、現実か。

「ヨロシサンの末端小規模研究施設の事故で水槽から脱走したんだそうだ。研究員は3名全員喰い殺されてしまったそうだ。」
「全部で4匹。1匹あたり万札2枚。格安だが今回の作戦は後始末。中にあるものは持って行ってOK。めぼしい物は買い取るそうだ。」
「ついでに研究施設も丸ごとくれるんだと。だから仕事が終わったらアジトとして君にあげよう。ニオイは大丈夫。掃除専門のニンジャを派遣するさ。」
「バイオザリガニの強さは大したことない。モータル…一般人よりは強いし飛び道具も持つがサイバネモータル戦闘員よりは若干弱い程度だ。」

「それじゃ、イッテラッシャイ!」
気づくと、彼女たちは研究施設の前にいた。

(ネオサイタマってパンダといいザリガニと言いいいかげんにしなよ…)
「行ってきまーす!」
トライヘッズはバカなので胡乱なニンジャも疑わず、進む。
ストーンカは吐きながら進んだ。

彼女たちはまだ、知らない。
一般人よりは強いし飛び道具も持つがサイバネモータル戦闘員よりは若干弱い程度のザリガニと酔っ払ったニンジャの争いは――
一方的な虐殺などではなく、生態系の底辺を決める争いであることを。

「ウーッ…アタマイタイ…」

研究所
1:仮眠室
二段ベッドが二つ置かれている仮眠室だ。
二つと二つで四つだ。何かめぼしい物があるかもしれない。

「なんだこれは……紙か……?」
ベッドの下から万札2を発見するストーンカ、
だが現代文明の知識は吐瀉物と一緒に吐き出されてしまっていた。

「多分尻拭くやつじゃないよ!!」
「何だお前は……誰だ……私の姉か……」
「もしかしたら生き別れの妹かもしれないね…」
「誰だお前は……」
「いやいやわたしにいるのはオニーチャンだけだよ!ショーキになれワタシ!」
「ワタシはトライヘッズ!」
「ナン……お前……いいから、ザリガニ殺すぞ……」
「アー気分悪い」

「まあ…アジトのためにたとえ見知らぬ人でもなんのそのじゃーい!」
コミュニケーションは通じているようで通じていない、
ストーンカはひたすらに吐き続けていたし、コミュニケーションという概念は内容物と一緒に外に吐き出されてしまっていた。

トライヘッズは何故かベッドにぶっ倒れ、そして
何もない仮眠室を後にして、トライヘッズは別の部屋の探索を開始した。

3:ドージョー
小さいながらもタタミが敷かれたドージョーだ。ロックされた強化ロッカーがある。

「壊そう!」

カラテ(トライヘッズ):6d6(6+6+4+5+3+4) 

強化ロッカーをカラテで破壊したトライヘッズはバイオバンブーを特殊加工した『バイオバンブーブレード』を入手した。
「やっぱりこの手に限るわ!」

『バイオバンブーブレード』::カタナとして使用可能。売却価格は万札2d6。

「まあとりあえず使ってみて、合わなかったら売ろう。」
「なんか剣ゲットした……木の……」
「カタナ……いや、シナイ……棒か」
「棒」
「棒」
棒、そう言ったストーンカの口調は確信に満ちていた。
トライヘッズはオウム返しをするしかなかった。

「お前は棒を得た」
「アッハイ棒です」
棒だ。

4:トイレ
何の変哲もないボットン・トイレだ。

「じゃあ、ボーツカイ=サン、私はトイレで吐くから」
「ザリガニの清掃は任せた」

(クソジジイと言いオジョーサマと言い皆へんだ…)

釈然としないままに、トライヘッズは動く。
納得がいくことなど、何一つとして無いのだ。

5:倉庫
厳重な電子ロックがかかっている倉庫だ。

「マスターキー!」(カラテ)

カラテ(トライヘッズ):6d6 (1+1+4+6+1+1)

電子ロックはアナログな暴力の前には無意味であった。
トライヘッズは倉庫で『ヨロシサン研究データ(重要度2)』を発見する。
「フロッピーだ…また壊しちゃったらもったいないからその辺に売ろう…」
「……あー、寝よう、とっととザリガニ殺して寝るんだ」
「ワタシもー…ネムイ…」

2:電算室
ザゼンドリンクやUNIX機器が置かれている。何らかの価値がある実験データが存在するかもしれない。

一方、ストーンカは電算室にいた。
最早、キーボードの文字すら覚束ない。

ニューロン(ストーンカ):4d6(2+5+5+4)

だが、本能はハッキングを覚えていた。
『ヨロシサン研究データ(重要度1)』をストーンカは得た。

「……あー、何これ」
「多分だけどエビのじょーほー…」
追いかけてきたトライヘッズが答える。
だが、エビとは何だ――その時、ストーンカは真実に気づいた。

「エビ……?」
「お前が……?」
「そうか、お前はエビ」

「ちがうよ!ワタシはどちらかというと頭が鳥!」

逃げるように部屋を移動するトライヘッズ。
実際、ストーンカの言は狂気に満ちていた。

6:ラボ
電子ロックは無効化されている。
内部には大きめの割れた水槽、冷蔵庫、クローンヤクザ入りの水槽、そしてバイオサリガニが1匹蠢いてる。
◆ジャンボバイオザリガニ(種別:アニマル/バイオ生物/ロブスター)
カラテ 2 体力2
ニューロン1 精神力2
ワザマエ 2 脚力1
ジツ ー 万札0
◇装備や特記事項
回避ダイスを1つ持つ
トゲ射出:遠隔武器、ダメージ1
スキル:
『エビジャンプ』
回避に成功した場合1マス後退できる。使わなくても良い。
ヨロシサン製薬の末端で品種改良されていた戦闘用バイオザリガニ。
トゲ射出能力を得た代わりに殻がやや薄く銃弾が貫通する。改良の余地あり。

ターン1

クローンヤクザの水槽を背に、ジャンボバイオザリガニとトライヘッズの死闘が始まった。
マスターキー!(カラテ)

近接(トライヘッズ):6d6 (6+3+4+4+2+3)
回避(ジャンボバイオザリガニ):1d6 (2)

「イヤーッ!」トライヘッズの決断的チョップがジャンボバイオザリガニの首を襲った!
「エビグワーッ!」
「…ってエビおるねん!」
「エビフリイヤーッ!」

近接(ジャンボバイオザリガニ):2d6(6+6)
回避(トライヘッズ):6d6(4+5+6+1+5+6)

決着は刹那であった。
見よ!ジャンボバイオザリガニの攻撃の隙間を縫って、クロスカウンターめいて打たれたトライヘッズの正拳突きを!
「エビはおとなしくエビフライになって腹を潤せー!」
バイオザリガニはエビめいて爆発四散!

「ナンダッタンダロ……」
「……エビが食べたいな」
「エビは東シナ海に帰ったよ……」
「お前がエビか……」
「だから私は鳥だよ……」
「いや鳥でもない」
「と言うかエビ倒したからもう終わりなの……?」

だが、トライヘッズの願いに反し――ジャンボバイオザリガニとの戦いは終わりではなかった。
それどころか、ここからが本当の死闘であったと言えるだろう。

7:メインルーム
研究机、本棚、破壊されたUNIX設備等の研究機器が散乱しており、その中にはソファやコーヒーメーカーなどの家具もある。
研究部屋かつ生活空間でもあったのだろう。
部屋の中央には赤く染まった白衣を着た研究員の死体を貪るバイオザリガニが3匹。
ザリガニは君たちに気付き襲い掛かってきた!
◆ジャンボバイオザリガニx3(種別:アニマル/バイオ生物/ロブスター)
カラテ 2 体力3
ニューロン1 精神力2
ワザマエ 2 脚力1
ジツ ー 万札0
◇装備や特記事項
回避ダイスを1つ持つ
トゲ射出:遠隔武器、ダメージ1
スキル:
『エビジャンプ』
回避に成功した場合1マス後退できる。使わなくても良い。
ヨロシサン製薬の末端で品種改良されていた戦闘用バイオザリガニ。
トゲ射出能力を得た代わりに殻がやや薄く銃弾が貫通する。改良の余地あり。

ターン1

ストーンカはメインルームに突入し、決断的にジャンボバイオザリガニに対し攻撃を仕掛ける。

近接(ストーンカ):5d6(3+2+5+4+6)
回避(ジャンボバイオザリガニA):1d6 (1)

「イヤーッ!」
「エビグワーッ!」
アンブッシュめいてジャンボバイオザリガニに突き刺さるストーンカの正拳突き!

その一方で、トライヘッズはヘンゲヨーカイ・ジツを用いる。
「GRAAAAAAAA!!」
トライヘッズの頭が裂けるチーズめいて3つに割れ、それぞれがアクマの頭に!背からは2本の腕が
「OEEEEEEEEE!!!」
三頭からそれぞれスシ、ソバ、なんか変な物を吐く!ゲロデーモン!
「グエーッ!」
臭いでストーンカは嘔吐!

実際デーモンめいた姿となったトライヘッズは未だ、ラボへの潜入を果たせてはいなかった。
脚力の問題というものがある、わかったか。

近接(ジャンボバイオザリガニA):2d6 (5+4)
回避(ストーンカ):3d6(3+5+5)

ジャンボバイオザリガニの攻撃をストーンカはエビ反り姿勢で回避!
だが、その隙を見逃すジャンボバイオザリガニではない!
ザリガニのトゲ射出だ!

「エビイヤーッ!」
遠隔(ジャンボバイオザリガニC):2d6(1+1)

だが、トゲ射出すること自体が――ジャンボバイオザリガニには出来なかった!ザリガニにトゲを射出する機能は無いのだから!悲しいね。

ターン2

近接(ストーンカ):5d6(1+2+1+6+6)
回避(ジャンボバイオザリガニA):1d6(6)

だが、ジャンボバイオザリガニの能力を甘く見てはいけない!
見よ!ストーンカのサツバツをも回避する華麗なるエビ反りを!
なんたるワザマエか!恐るべきエビ運動能力と言えるだろう!

近接(トライヘッズ):9d6 (2+4+2+2+1+4+1+5+5)
回避(ジャンボバイオザリガニB):1d6(1)
一方で、トライヘッズの乱打はバイオザリガニに突き刺さった。
「ウボーッ!」
「エビグワーッ!」
嘔吐しながらのラッシュである、どちらがダメージを受けているのかわかったものではない!

近接(ジャンボバイオザリガニA):2d6(4+2)
回避(ストーンカ):4d6(3+1+3+4)

「エビーッ!」
「イヤーッ!」
大振りなハサミを回避したストーンカではあったが、
態勢を崩し――カウンターには失敗!
そこに先程のザリガニが汚名返上と言わんばかりにトゲ射出!

遠隔(ジャンボバイオザリガニC):2d6(5+6)
回避(ストーンカ):1d6(2)

「エビーッ」
「グワーエビのトゲッ!」
ストーンカはもろにトゲを受け嘔吐!

近接(ジャンボバイオザリガニB):2d6(2+2)
回避(トライヘッズ):9d6(5+2+3+6+2+6+4+6+4) 

一方、トライヘッズはカウンターでザリガニを殴った。

ターン3

「スッゾコラーッ!」

近接(ストーンカ):5d6(4+6+3+4+6)
回避(ジャンボバイオザリガニ):1d6(4)

二度目のストーンカのサツバツも、バイオザリガニに容易く回避される。
なんたるバイオ先進化学が作り出した異形のハイテック生物か!コワイ!

「イヤーッ!」

近接(トライヘッズ):9d6(4+5+4+1+5+3+6+2+6)
回避(ジャンボバイオザリガニB):1d6 (5)

「オエーッ!」
致命の一撃が吐いてダイナシ!
トライヘッズは嘔吐のまま、倒れ込む!

「お前エビッコラーッ!」
「避けッお前―ッ!エビがお前ーッ!よけんじゃね―!」
そして誰が見ようともジャンボバイオザリガニがいない方向に響き渡るストーンカのヤクザスラング!

近接(ジャンボバイオザリガニA):2d6(2+5)
回避(ストーンカ):5d6(1+5+4+2+5)

「死ねーッ!」
ストーンカのカウンターカラテがバイオザリガニに突き刺さる!

「GUOOOOOOOO!!」

近接(ジャンボバイオザリガニB):2d6 (4+1)
回避(トライヘッズ):9d6 (4+2+4+4+6+5+1+4+5)

そして見よ!なんたるトライヘッズのワザマエか!
クロスカウンターめいて、ジャンボバイオザリガニにカウンターカラテが突き刺さり――ジャンボバイオザリガニは爆発四散!

近接(ジャンボバイオザリガニC):2d6(6+4)
回避不可(トライヘッズ):0

だが全力のカウンターカラテの隙を突いて卑劣なジャンボバイオザリガニのハサミ攻撃!
「エビーッ!」
「ンアーッ!」
ヘンゲ解除!
「グギ……油断したぁ……」
呻くトライヘッズ!
「お前……なんか……お前!エビが攻撃をお前!」
あらぬ方向を見て文句を垂れるストーンカ!
「エビビーッ!」
勝ち誇るジャンボバイオザリガニ!

ターン4

近接(ストーンカ):5d6(3+2+4+5+5)
回避(ジャンボバイオザリガニA):1d6(3)

「イヤーッ!」
長い回避の末に、とうとうバイオザリガニを仕留めたストーンカ。
残るはバイオザリガニはただ一匹である。

「あと一匹…!と言うかワタシたちエビに苦戦しすぎ!」
「もうヘンゲもめんどくさいや頭痛くなるし!」

近接(トライヘッズ):6d6(1+3+1+1+1+2)

「エッ……ウゴオェーッ!!!」
トライヘッズ嘔吐!
「お前ーッ!エビ相手にカラテお前ーッ!」
ストーンカ憤怒!
「エービッビッビ!!」
ジャンボバイオザリガニ大笑!

近接(ジャンボバイオザリガニC)2d6(6+5)
回避(トライヘッズ)6d6 (1+2+3+3+2+3)

「えっンアーッ!?」
ジャンボバイオザリガニのハサミが思いっきり腹部に突き刺さる!
なんたるマッポーの一側面であろうか!
ニンジャであろうとも酔ったらザリガニを殴れないし――殴られる!

「お前―ッ!エビ相手に回避お前―ッ!」
「今日のワタシ全然冴えてない…」

ターン5

「ウボボーッ!」
ストーンカが直接殴るにはザリガニの位置が遠い!
ストーンカはスリケンを投擲!

遠隔(ストーンカ):1d6(1)

だが、ストーンカの放ったスリケンはあらぬ方向に飛んでいく!
「私ーッ!スリケン私の!私ーッ!」

近接(トライヘッズ):6d6 (5+5+1+1+3+4)
回避(ジャンボバイオザリガニC):1d6 (1)

「オラーッ!オラーッ!オラーッ!」
「グワーッ!グワーッ!グワーッ!」
ひたすら雑に蹴り続けるトライヘッズ!
蹴られ続けるジャンボバイオザリガニ!
吐き続けるストーンカ!

だが、バイオザリガニもやられたままでは終われない!
一瞬の隙を突いて、バイオザリガニがトライヘッズを巻き込んでローリング!マウントポジションだ!

近接(ジャンボバイオザリガニC):2d6 (6+5)
回避(トライヘッズ):6d6(2+4+6+6+6+3)

「死ね!エビ!死ね!」
マウントを取ったバイオザリガニをトライヘッズは蹴り飛ばす!
「エビグワーッ!」

ターン6

「トドメヲサスゾーッ!」

近接(ストーンカ):5d6 (6+1+5+3+1)
回避(ジャンボバイオザリガニC):2d6(5+3)

「イヤーッ!」
「エビゾリッ!」
エビは攻撃を回避したが、既に気力を使い果たしている様子だ。

近接(トライヘッズ):6d6 (3+2+2+6+2+5)
回避不可(ジャンボバイオザリガニ):0

今こそトドメの一撃を!

「エビ死ねーッ!」「死ねーッ!」
「グワーッ!」「グワーッ!」

「オラーッ!」
ハサミを引きちぎり眼球に突き刺した!
ジャンボバイオザリガニは爆発四散!

「ハァーッ…ハァーッ…アタマイタイ…キモチワルイ…クサイ…」


ふと気づくとページの縁が赤い辞書めいた小説を持ったヘッドカノンが入り口にいる。
「どうやら終わったみたいだね。私が読みかけのエピソードを読み終わったら外に行こう。それまでこの部屋を探索していてくれたまえ。」

トレジャー探索
ストーンカ:万札2を入手
トライヘッズ:万札1を入手

「空…あっ底に万札が!」
「オボボボボボボボボボボボボボボ」

「…………では、外に行こうか」
「ウン」

探索終了後、施設の外に出ると、そこには白い清潔感溢れる爽やかなニンジャが待機していた。

「ドーモ、ホワイトモップです。俺ァフリーの掃除屋。殺しじゃねえ方のな。」

「ドーモ、ストーンカでしゅ」
「ドーモ…トライヘッズです…なんかゴメンなさい…」

「これからお前さんが血生臭ェ仕事を片付けることがあれば、後処理でまた会うかもな。ヨロシク!」

「……まぁ、お前さん達は血生臭い仕事も片付けることになるかもな」

「ヘッドカノン=サンからはここに残ったものは俺が持って行っていいと言われている。だからお前さんからの報酬は要らねェ。」

「キレイニスルゾー!」「「「ヨロコンデー!」」」
ホワイトモップらは仕事に取り掛かる。彼は大量の泡を発生させるバブル・ジツを活用!
彼は部下である十数名の従業員と共に驚くべき速さで清掃を進める!
15分と経たずに清掃を完了!もう不快な臭いもしない!
「アバヨ!」彼らはトラックの荷台の上に大量の本や家具、ジャンクパーツを乗せて去っていった。

「オツカレサマドスエ…」

ヘッドカノンが君に話しかける。
「今日からここが君のアジト?事務所?という訳だ。センベイフートンや棚、連絡用UNIXデッキなどの最低限の家具は彼に運び入れてもらった。」
「何時か来るその日のために!グッドラック!幸運を祈るよ!」

君達は自分のアジトを手に入れた。
クローンヤクザ水槽を破壊しなかった場合、今回のみ万札2(チャカ・ガンと服代)でクローンヤクザを入手できます。
ザリガニにトドメを刺した回数x万札2だけ報酬が支払われシナリオ終了です。

「ってアジトは共用!?この人とエビの区別つかないやつと!?まあいいや!」鶏頭!
「……な、お前誰だ……」
「……ワタシはトライヘッズだよ……27回くらい言った気がする…」
「……ドーモ、ボーツカイ=サン」

このリプレイは西犯氏の
ニンジャスレイヤーTRPG:FL導入シナリオ『フリーランサー・キックスタート』を本人の立ち会いのもとに利用したものです。

PC
ストーンカ:3g
トライヘッズ:うーぱー

あとがき
ストーンカにカナシバリ・ジツを使わせることを完全に忘れていましたが、余計に酔っ払ったニンジャぽくなった気がします。
っていうか、こいつほとんどゲロ吐いてるだけだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?