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【時事寸評】日本の英語教育は実務には向かない(2)

この記事は 【時事寸評】日本の英語教育は実務には向かない(1)からの
つづきです。

②日本で教える英語は海外には通用しない

発音だけが米国では通じないのではない。変な例文を叩き込むだけの目的
しかない日本の教育姿勢は即刻停止すべきです。
例えば、文法初期に教える、I am a boy.  や You are a girl. なんていう例文は、教科書から抹殺した方が良い。
今どき、うら若い女性の前で You are a girl. なんて言ったら、平手打ちを食らっても致し方ないでしょ? 今はやりのLGBT的にも問題発言として糾弾されかねないのですよ?

言語には、その民族が辿った歴史や、日常生活に密着している宗教が色濃く
反映されているのであり、語学教育は、ある意味、その国の文化を教える
姿勢が必要であるのです。
例文を創るならば、そのことを念頭に置き、せめて、聖書の言葉などから
例文をひねり出してくる程度でないと、その言葉の深い意味や来歴を知る
ための参考にはなりません。アメリカ人を理解する一助として、例えば、
アメリカ独立宣言文を材料とし、連綿と流れるアメリカの基本思想と精神を学んでもらう、そのような配慮が必要だと、スピンは提言したいのです。

加えて、今どきの若者ことばを踏まえて、和製英語や誤用は、どしどし
指摘し、正しい英語を教える姿勢を強く打ち出すことが大事です。

例えば、「エモい」という若者ことばは、英語本来の Emotional という言葉のニュアンス(以下)を現わしておらず、英語学習にとっては邪魔なのです。
正しくは、
 1〈人・性質など〉感情に動かされやすい,感激しやすい,情にもろい,
 2〈音楽・文学など〉感情に訴える,感動的な.( Weblioより引用)

もう一点、天下のNHKでもそうですが、変な外国人または変な英語を学んできた海外かぶれの日本人から英語を学んでも無駄です。
強く申しげたいことですが、ごく一部の外国人を除いて、日本に滞在するアメリカ人の多くは、本国アメリカでは納得のいく職業につけなかった人たちであって、勿論、語学教育の専門家でもなく、教育の意味を正しく認識している人たちではありません。旅行者に過ぎない者を教師に選ぶことは危険で
あり、教師はもっと厳密に選ぶべきです。

日本の英語教育が、英語本来の姿を伝え教えようとする強い姿勢に改革されれば、必ずやアメリカ人から歓迎されることでありましょう。

③英語ができるようになったら他の外国語にもチャレンジできる
 (英語もできなかったら他の外国語を学んでも、たぶん理解できない)

英語を始めとする欧米の言語の多くはギリシャ語やラテン語を起源にしています。同じ根を持つ言語ですので、一つの言語に長ければ、別の言語の習得は遥かに楽になります。
スピンは、今、スペイン語とフランス語の教本を読んでいますが、英語の単語と他言語の単語を結びつけながら、学んでおります。
政治や宗教・哲学が同様な国であれば、自然と言語も似通っているからです。勿論、発音は違いますが、単語の姿は似通っているからです。
そしてキリスト教国であれば、聖書という共通のテキストもあるからです。
特に欧州では、複数の言語を話す人が沢山おられます。

幸いに、最近は AI(人工知能) のお陰で優秀な翻訳ツールが生まれ、無料で
瞬時に双方向翻訳ができるようになりました。
広い世界と相手の言語でビジネスを進める日本人がどんどんと生まれてくれることを願っています。

最後に申し上げます。
映画は吹替えではなく、オリジナル言語+字幕版でみましょう!
トム・ハンクスやヘレン・ミレンのような芸達者で且つ多言語を操る、俳優さんの芸を見逃す手はありませんヨ(o^―^o)ニコ。

スピン 拝


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