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J.S.バッハ:パルティータ第2番ニ短調 BWV1004より「シャコンヌ」

この映像は、著作権者によりYouTube以外への掲載を禁じられておりますので、上記リンクよりYouTubeにて閲覧ください。

≪ 以下は、英語版Wikipedia 及びYouTube記事の一部を和訳の上、転載させて頂いております ≫

演奏する ヴィクトリア・ムローヴァさん( Viktoria Yurievna Mullova, 1959年11月27日 - )はロシア・モスクワ近郊のジュコーフスキーの出身のヴァイオリニスト。

地元の音楽学校を経てモスクワ中央音楽学校・モスクワ音楽院に学び、21歳(1980年)の時にヘルシンキでのシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで、また2年後(1982年)にチャイコフスキー・コンクールで優勝された方です。

1983年、フィンランドでの演奏旅行中に、伴奏者のヴァフタング・ジョルダニアさんと共に亡命を図り、ソ連邦から貸与されていた名器ストラディヴァリウスをホテルに残し、タクシーに飛び乗り、国境を越えました。

スウェーデンで政治的保護を求め、アメリカ大使館の開く 週明け までホテルに滞在しているようにというスウェーデン警察の指示に従い、お二人は二日間、”偽名”でホテルの室内に籠り、受付に出て行くことさえしなかったといいます。
既に、お二人の顔写真がスウェーデンを含め世界の新聞紙トップに掲載されていたからです。

その二日後、お二人は無事にアメリカ合衆国の入国ヴィザを持ち、ワシントン. D.C に降り立ちました。

「西側」へ移住後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やモントリオール交響楽団、、バイエルン放送交響楽団など、世界の主要なオーケストラと共演し、1990年代半ばからは「ムローヴァ・アンサンブル」を結成して、イタリアやドイツ、オランダで演奏活動を行っています。

この映像は、2015年12月16日、ドイツ・ライプチヒの聖ニコライ教会にての「ドイツ再統一 10周年記念コンサート」に登場された際の、演奏です。

会場に詰め掛けている、大戦後、長くソ連の属国的扱いを受けてきた元東ドイツ国民であった方々が、ソ連から決死の脱出劇を演じたムローヴァさんを見つめる、誠に感慨深い表情がとても印象的です。

きな臭い政治情勢下に、「自由」を求めた 強靭な闘士 の、これからのご健闘を祈りたいものです。

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