摩擦円_-smart_bomb-_サムネ

【摩擦円 -smart bomb-】デッキ変更点解説

 お久しぶりです、ノイズと申します。

 お元気でしょうか。いいえ、僕はたった今風邪に苛まれており、泉のように涌き出る鼻水をこらえてタイピングしております。先日ついに内定をもらったのですが、どうやら就活や環境変化による疲弊と、それらが一段落ついた安心感に足をすくわれたようです。
 みなさまもどうか体調管理にはお気を付けて。

 そんな自分にとっての激動の年を共に過ごした【摩擦円】というデッキですが、前回の紹介記事がTwitterにてたくさんの反響をいただきました。本当にありがとうございます。

 また、鳥オフの運営陣の方々ともご縁があり、”鳥語り” なるラジオに出演させていただいたりしました。緊張しながらデッキについて語っていますが、喋るのが下手で恥ずかしいので聞きすぎないで下さい。


 ”鳥オフ” 以外の場でも使えるように、実戦を通して主に安定性を意識した調整を施しているところです。今回はその内容について解説していきます。
 このデッキを知らない方は、前回の記事を先にお読みいただけると内容をより把握しやすくなるかと思います。

 現在のデッキレシピは以下の通りです。

【摩擦円 -smart bomb-】

スクリーンショット (45)

◆公式データベースにもレシピ詳細を載せております◆
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?cgid=2dbe1b4fdd3fd73747bb10a1a5b565c6&dno=15&request_locale=ja


 まず、ここでいう「安定性」の意味としては以下の2点です。

①とにかく手札事故の確率を下げるために
 《トラップトリック》を減らし、
 《パケットリンク》に依存しすぎない
②キーカードが除外されてしまった時のために
 相手モンスターを除外し、
 《次元誘爆》を使いやすくする


①《パケットリンク》に依存しすぎない

 初手が整っていると安心できますし、相手の戦略にうまく対応できると達成感があります。とても愛着のあるデッキなので「モチベを切らさず、長く使い続けられる」構築に仕上げたかったのです。

 そこで、前回の記事で解説した《パケットリンク》を使った展開の他に、別のルートを開拓しようと考えていました。例えばプランキッズに触りやすくするために、《バブル・ブリンガー》で墓地の《ドロップ》2体を蘇生したり、《ワンチャン!?》《ワン・フォー・ワン》で《パルス》にアクセスしたり等…どれも効率が良いとは言えないものですが。

 色々悩んでいるうちに、こんなのが出てきて。


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《幻獣機アウローラドン》
リンク・効果モンスター
リンク3/風属性/機械族/攻2100
【リンクマーカー:左/下/右下】
機械族モンスター2体以上
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドに「幻獣機トークン」(機械族・風・星3・攻/守0)3体を特殊召喚する。

このターン、自分はリンク召喚できない。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターを3体までリリースして発動できる。
リリースしたモンスターの数によって以下の効果を適用する。
●1体:フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
●2体:デッキから「幻獣機」モンスター1体を特殊召喚する。
●3体:自分の墓地から罠カード1枚を選んで手札に加える。

 略して《ウドン》。《ブンボーグ001》と結託してトンデモムーブを生み出していたぶゎけもの。
 モンスターゾーンをトークンで埋め尽くしてくれるため、《ボムフェネクス》のバーン火力にも貢献していますね。

 《ライティ》から《ハリファイバー》を作り《ジェットロン》を呼んで2体で《ウドン》を作ります。沸き出た《幻獣機トークン》に墓地の《ジェットロン》を足せば《古神クトグア》を作ることができ、ここに《融合》があればエースである《ボムフェネクス》も簡単に出せ、《クトグア》の効果で1ドローもできます。
 このドローで《パケットリンク》を引き当てたなら儲け物です。総じて《パケットリンク》に依存せずとも展開でき、しかし狙うこともできる構築になったと思います。

 これほど一気に動けるようになり、《幻獣機オライオン》もデッキに加わったことで、《水晶機巧-ローズニクス》《工作列車シグナル・レッド》といった事前準備を要する機械族、および《のどかな埋葬》《トラップトリック》といった罠カードを一気に削減。《悪魔嬢リリス》に至っては論外。

 またそれに追随し、エクストラデッキからモンスターを出力するスピードが増したため、リソースを整えて手札を稼げる《貪欲な壺》も添えて…

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 そんなこんなでメインデッキは40枚に収まりました。意外といけるもんですね…?


②《次元誘爆》を使いやすくする

 《次元誘爆》の発動条件はやはり重く、お互いの除外ゾーンに「特殊召喚可能なモンスター」がいなければなりません。そのため、前回の時点では罠カードの《ディメンション・スライド》を採用しておりましたが、このデッキではエクシーズ召喚をする機会も少なく、相手ターンに特殊召喚を行うカードも少ないため、ついにその性能を発揮できませんでした。


 僕「《ロスト》入れなあかんの?」

 ?「んなことないで」


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《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》
リンク・効果モンスター
リンク3/地属性/戦士族/攻3000
【リンクマーカー:左下/上/右下】
カード名が異なるモンスター3体
(1):レベル7以上のモンスターを素材としてリンク召喚したこのカードは
相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカードの攻撃力は1500アップする。
●このカードは次の自分ターンのバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
●フィールドのカード1枚を選んで除外する。

 《アークロード・パラディオン》と入れ替えで採用されたカードです。
 そもそも攻撃という行為をほとんど想定していないデッキなのですが、相手によってはそういうわけにもいきませんので、耐性持ちの大型アタッカーが欲しいところでした。《ボムフェネクス》《弾丸特急バレット・ライナー》を素材に彼を出すことで強固な耐性を得るうえ、戦闘で勝利すると他のモンスターを除外してくれます。これによって《次元誘爆》の条件を満たすのです。

 ただ、それだけでは少し足りませんでした。言うまでもなく相手の動きに合わせて妨害をするほうが強力で、罠削減の方針もあったため、手札誘発である《D.D.クロウ》を入れてみました。

\ ワイやで /

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 決して ”鳥” だからというわけではありません。
 さらに強力な《墓穴の指名者》でもよかったのですが、《プランキッズ・プランク》でエンドフェイズにこの子を引けると機能しやすいのです。


 以上が、今回調整した大きな2点となります。
 以下より新しく採用されたカード3枚について書き連ねていきます。


その他の新採用カード

スクリーンショット (45)

新採用カード
・《機巧蹄-天迦久御雷》

・《サイバース・ガジェット》
・《超重剣聖ムサ-C》


・《機巧蹄-天迦久御雷》

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 単体性能が程良い感じで、好きなカードです。《サイバー・ドラゴン》《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》と入れ替わりで採用しました。
 モンスターを吸収する効果が対象を取るため返し札としては劣りますが、特殊召喚の条件がゆるく、《ゲニウス》でサーチするにはうってつけです。


・《サイバース・ガジェット》

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 何食わぬ顔でデッキレシピに並んでいたひと。
 墓地から《パルス》《ドロップ》を釣り上げたり、トークンを糧に墓地の《ジェット・ウォリアー》を沸かせたりできます。
 それだけでは終わりません。☆4であり、名前に「ガジェット」を有しているため、《プラチナ・ガジェット》でリクルートが可能です。

 知っていてもまず使われないであろう流れですが、このデッキにおいてはデュエル中盤~終盤にて彼を場に呼び出すということ自体に意味が生まれてきます。自身・トークン共にサイバース族なので、切り札である《クロック・リザード》に繋げやすくなるのです。こちらが本来の採用理由となります。

 プラガジェ の いのちがけ!


・《超重剣聖ムサ-C》

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 《メガフリート》が抜けて空いた枠に彼が入りました。
 上述した《ウドン》による展開の中でデッキから《オライオン》を呼び、《幻獣機トークン》とで☆5シンクロが可能だったので、彼を起用。
 墓地の機械族を回収して手札消費を和らげるのはもちろん、攻撃力が低いので《ダイナミスト・ブラキオン》が出しやすく、そのまま《無限起動リヴァーストーム》を作れるのが面白いです。

 元々《ジェット・ウォリアー》と入れ替わりで採用される予定でしたが、除去のジェット、回収のムサ-Cという感じで使い分けが効きますね。


このデッキの今後

 前回の記事に引き続き各々のカードについて述べてきましたが、課題はたくさんあると思います。相手のバック対策として《熱き決闘者たち》《心鎮壷のレプリカ》を仕込むか、根幹となっている《ライティ》/《レフティ》から見直していき、コンボに縛られず柔軟に動ける構築にするか等、少し考えています。《サイバース・ガジェット》とかいう奇策まで詰め込んだわけですから、難しいです。
 懸念としては、2020年4月1日より新マスタールールが施行されますが、それ以降《ハリファイバー》が禁止カードにならないか、ということですね。もしなってしまったとして、あるいは彼の代役を務めるカードが新しく登場するのでしょうか。やっぱり将来の姿が読めません。

 また現在入っている《プロキシー・ドラゴン》は、2020年1月11日発売予定の「ETERNITY CODE」に収録されるこのカードに置き換わります。

《プロキシー・F・マジシャン》
リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/サイバース族/攻1400
【リンクマーカー:左下/右下】
効果モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

(2):このカードのリンク先に融合モンスターが融合召喚された場合に発動できる。
手札から攻撃力1000以下のモンスター1体を特殊召喚する。

 このデッキの安定性を向上させることは想像に難くありません。プロキシードラゴンはプロキシーFマジシャンのプロキシだったのかと言わんばかりに?

ボムフェネクス 648×648

 デッキ名も【摩擦円 -smart bomb-】に変更しました。スマートな構築にしたいという気持ちからでしたが、誘導爆弾のことをスマート爆弾(smart bomb)とも呼ぶそうで、偶然《次元誘爆》と名前がかかっていて気に入っております。風邪は治りかけですが、中二病は…

 最後に散らかった文章になってしまってすみません。
 ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。よいお年を。

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