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Googleアカウントを削除した

Googleアカウントを削除した。Googleアカウントを作成したのは、たぶん10年ほど前だ。この間、Gmailをメインのメールアドレスとして使うほか、GoogleDriveに課金するなど、Googleが提供するサービスにどっぷり浸かっていた。

にもかかわらず、なぜアカウントを削除しようと思ったかと言うと、セキュリティ&プライバシーのためだ。ただ、第三者に対してではなく、Googleに対して。つまり、Googleからボクのプライバシーを守るためだ。

Googleが提供するサービスには、便利なものが多い。ところが、便利だからといってホイホイ利用していると、色々と不愉快な思いをすることになる。

例えば、ターゲット広告だ。Googleの閲覧履歴などをもとに、広告を放り込まれる。広告が表示されること自体、イヤな感じだが、もっとイヤなのが、ボクの閲覧履歴などに関する情報が商用利用されていることだ。

Googleとはそういう商売の会社だとは一応知っていたが、だからと言って、その便利なサービスを手放すことは、できなかった。

潮目が変わったのは、最近になって、Appleがセキュリティ&ブライバシーに力を入れてきたことだった。

例えば、iCloudのサービスとして、複数のメールアドレスを使用できたり、自動生成したメールを使えたり、IPアドレスなどを隠すプライベートリレーが使えるようになっている。

こういうサービスについて、最初はピンと来なかった。ただ、色々調べていくうちに、Appleがわざわざこういうサービスを提供しているということは、裏を返せば、なんの対策もせずにGoogleなどのWEBサービスをホイホイ利用するのは、スゴくやばいことなんじゃないか。そんなふうに考えるようになった。

見方を変えれば、Appleの作戦にまんまと引っかかったようにも見えるわけだが、Appleエコシステムにユーザーを取り込む以外に、よこしまな隠された意図があるように思えない。サービス利用するのに、課金する必要があるわけでもない(iCloudは課金しているが)ので、引っかかってみることにした。

Googleアカウント削除の企みは、こういうところから芽生えていった。

セキュリティ&プライバシーのためとは言え、Googleアカウント削除は、なかなかハードルが高かった。実は、過去にも2、3回googleアカウント削除を試みたことがあるのだが、その度に必要に迫られ、アカウントを復活せざるを得なかった経緯がある。

Googleのサービスで利用していたのがGmailぐらいだったが、メインのメールアドレスとして使っていたので、アカウント削除には、それなりの移行期間が必要だったからだ。移行まで、最終的に半年間ほど要した。

アカウント削除に伴い、各デバイスの初期化も実行した。とくに意味はないが、なんとなくリセットしたい気分だったからだ。その際、それまで使っていたGoogle日本語入力もインストールしなかった。裏でどんな動きをしているかわかったものではないからだ。

勢いがついて、「Google排除」みたいなノリになっているのが、われながらおかしい。