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「ヤマハスタジアム 名波監督 再び」

天皇杯2回戦
ジュビロ磐田 vs 松本山雅 2022年6月1日 @ヤマハスタジアム

 

名波監督 3年ぶりのヤマハスタジアム

 ジュビロ磐田のレジェンド名波監督が松本山雅を率いてヤマハスタジアムに戻ってきた。
2014シーズン途中にジュビロの監督に就任し、2019シーズンの途中で辞任するまで、足掛け6年ジュビロを指揮していただけに、サポーターにとっても感慨深い試合となるはずだ。

試合開始早々、ゲームが動く。前半3分、松本の田中パウロ淳一がスルーパスに抜け出して先制ゴール。しかし、若手で臨んだジュビロは、浮き足立つわけでもなく、反撃に転じる。右サイドを崩して逆サイドから走り込んだMF清田奈央弥が決めて同点。ジュビロのアカデミー出身の3年目が、初ゴールで伊藤監督の期待に応える。さらにこの日、左サイドを何度も切り裂いていたFW黒川淳史が、14分相手GKの肩口にぶち込む移籍後初ゴールで、勝ち越す。
 後半に入ってもジュビロは勢いが止まらない。後半8分、静岡学園出身のMF鹿沼直生が押し込んで3点目。その2分後には3年目のMF吉長真優がプロ初ゴールで突き放す。とどめは後半23分、静岡学園出身のルーキーFW古川陽介が得意のドリブルで持ちこんで初ゴール。中央に選手が余っていたのでパス出せと思う瞬間はあったが、やはり自分で持ち込みたいという気持ちが伝わるゴールだった。ジュビロの得点全てが、名波監督が離れてからの選手のゴールだったというところは、運命のいたずらか・・・。

名波監督

 一方、松本も後半に1点を返した中で印象的だったのが、後半42分のシーン。決定機を外した表原玄太に対して、ベンチの名波監督が肩の力を抜けとばかりにジェスチャーで指示していた。若手選手への思いやりが伝わって来た。
 5対2とジュビロ勝利で終わったこの試合、ジュビロサポーターにとっては、若い力で奪ったゴールを多く見られた上、大差がついても名波監督の戦う姿勢が相手チームからも感じ取れて、一粒で二度美味しい試合となった。
試合終了後、ジュビロの選手たちは、名波監督の元に挨拶に行ったのだが、松本昌也はその際にひとこと言ったようで、名波監督に突っ込まれていた。その関係性を見られて、ジュビロサポーターはさらに喜ぶことのできるシーンだった。


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