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DLC第二弾までちゃんと待ったけどFF16の出来が酷かった

こんにちは。
FF16でDLC2つがリリースされ、完全にFF16をちゃんとプレイし終えました。
それでやっとFF16とはどんなゲームだったのかというのをちゃんとプレイした上で評価を出せるようになりました。
FF16に対する評価記事です。


前置き

先に結論を言ったほうがいいので述べるが、本記事はFF16をボロクソに叩く記事になります。
FF16に対して酷いゲームだと感じたのを正直にまとめて述べることになります。
なのでFF16が大好きで、少しでもケチョンケチョンにされたらキレちゃう人は本記事を読まないでここで離脱いただきたい。
キレちゃった人が特攻してきても筆者がFF16に対して好意的な印象を持つように変化させられる余地はないのでお互いに徒労に終わってしまうので特攻に意味はなくやめた方がいいだろう。(キレちゃった人がFF16を作り直して改善し、良いゲームに変えられるなら別だが)

本記事の懸念するところとしては、未プレイの人にネガティブな印象を与えて自分でプレイしないで判断させてしまうところである。未プレイの人には読むなとは言わないが、あくまでFF16は酷かったと思ってる側からのまとめだと割り切って参考にする程度にしていただきたい。














では、ここからは前置きを理解いただいたということでFF16に対する評価をまとめていく。離脱するべき人は離脱いただいたとする。


単調なフィールド

FF16のフィールドは単調である。
基本的にはまっすぐだったり、ちょっと枝分かれしたりするのみである。
広いフィールドも多少出てくるが、オープンワールドと比べるとずっと狭く探検する余地はあまりない。
良く言えば迷いにくくシンプルに先に進める。悪く言えば冒険や探索の醍醐味を味わえない。
この点に関しては過去のFFシリーズでの悪い点を継承していると言える。FF13とか。
フィールドや背景は美麗ではあるが、綺麗なだけで動ける範囲は狭いので、そこまで感動することはない。
ゼルダbotwやゼルダティアキンの方が広々としたオープンワールドから成る風景や背景を見せられるのでそちらの方が感動すると思う。


単調なバトル

FF16のバトルはアクション系である。
剣での斬撃、魔法での遠距離攻撃、R1での回避アクション、召喚獣に応じた特殊アクション。
体力が減ったら道具を使って回復する。大体4、5種類のボタンをポチポチする。
場合によって、召喚獣を切り替えたりリミットブレイクという覚醒モードになって体力回復しながら戦うモードに切り替えたりする。
系統としてはデビルメイクライやベヨネッタに近い。
そこまでアクションやスタイリッシュ寄りではないので、劣化デビルメイクライと言えるバトルシステムだ。

※なお余談だがFF16の開発スタッフには旧デビルメイクライの開発スタッフがバトル担当にいるらしい

敵側は強敵になるとウィルゲージというものがある。昨今のゲームでは流行りの体幹ゲージみたいなものである。とにかくウィルゲージをゼロにして一定時間敵を無防備にしてやっと敵のHPをゴリゴリ削っていけるゲームになっている。
これが単調さに拍車をかけている。

基本的にはボス戦は敵の攻撃を回避してガンガン攻撃を当ててウィルゲージを削り、ウィルゲージがなくなった敵が無防備になったらやっとHPを削れる。それを何回か繰り返し、ボスの体力が1/3などの区切りの良いところでムービーや行動パターンが変わって本番になるというような感じのバトルだ。
大体のボスは硬いので延々と単調なバトルを繰り返すので飽きやすい。


仲間がいるのに仲間がいない

何を言ってるのか分からないと思うが、そのままである。
冒険が進むと仲間が増えるのだが、この仲間は全く操作できない。
NPCとして時々攻撃してプレイヤーを補佐してくれる。
してくれるだけだ。
だからプレイヤーはずっと1人で孤独に劣化デビルメイクライをやってるような状態になる。
一応サポートとしてトルガルという犬がいる。トルガルがプレイヤーをサポートしたり、トルガルに指示を出せたりするがその程度である。
仲間はいるが操作できず操作切り替えもないのでプレイヤーは非常に孤独だ。

※ちなみにFF7リバースは操作キャラを切り替えてバトルできるのでこの点だけでもFF16よりずっとゲームとして楽しい

※余談だがトルガルを撫でて可愛がったりできる。FF16での数少ない長所だ


召喚獣バトルは派手だが派手なだけ

ストーリーの節目節目に召喚獣バトルがある。
非常に派手で見応えがある。
しかし、そこまでだ。
バトルとしてやることは単調だ。
敵の行動を回避して、こっちの攻撃を当てるだけ。
時々ボタンを押す指示が出て、それに従って操作するが、それだけである。
派手ではあるが別に面白くないのである。
とりあえず、デビルマンを遊んでるというか、怪獣大激突を遊んでるというか、そういうシーンになるだけである。
しかも、ボスが硬くて長丁場になったりしやすい。
派手だけど特に面白くないバトルを長く遊ばされる感覚になる。
最初は新鮮だが、徐々に確実にだんだん辛くなってくる。
こっちのリアルMPをじわじわゴリゴリ削ってくる感覚だ。
最後の方では、あーハイハイ召喚獣バトルね、さっさと終わらせましょうねと心が死んでいる。


ストーリーは差別問題を扱っている

ストーリー自体は可もなく不可もなしといったところである。
特別面白くもないが特別つまらなくもないといったところだ。
内容的には、差別問題を扱っている。

FF16では差別される個体が存在する。
普通の人間と魔法が使えるベアラーと分かれている。
普通の人間はクリスタルがないと魔法を使えないのだが、ベアラーはクリスタルなしで魔法を使える。
このベアラーが被差別階級として扱われている。
普通の人間からベアラーが生まれたりして、ある年齢になると魔法が使えると判明し、被差別階級に格下げされる。
子供がベアラーと判明し、母親が激昂し我が子を気持ち悪がるという描写があったりする。まあまあ酷い世界である。

詳しいことは実際にプレイして把握した方がいいだろう。ここでは全部解説しない。

とにかく、主人公は差別問題を非常に身近に感じており、差別のない世界に変えるために頑張るストーリーとなっている。

ストーリー自体は特別欠点があるわけではないので、この点を高く評価したり好きなプレイヤーがいたりする。その点は特に否定しない。重視するものが違うというだけである。


やりこみ要素が薄い

やりこみ要素は大き分けて3種類になる。

  • サブクエスト

  • ユニークモンスター狩り

  • 強力な装備集め

サブクエストとユニークモンスター狩りをコンプしてストーリークリアして、プレイ時間50時間ほどだった。
ストーリーだけを楽しむとなるとプレイ時間20時間30時間ほどで終わってしまうだろう。
忙しくてまともにゲームを遊ぶ時間を捻出するのも苦しい社会人向けのフレンドリー設計と言っていいのか悩むところである。
ゼルダティアキンが300時間ほど遊べたので、とにかく内容の薄っぺらさには驚嘆する。

一応強力な装備集めの要素もある。あるのだが、単調なバトルのため、装備の重要性も割と薄い。やりこみ要素としてはあるが、達成感はあまりない。この辺の詳しいところは後述する。


カスタマイズ性が低い

装備やアクセサリの重要性がシンプル化されている。
普通のRPGだと装備に属性や状態異常耐性などがあって、強敵に合わせて持ち替えたり用意したりする創意工夫するカスタマイズ性を楽しむ余地があるのだが…

FF16にはそのような装備のカスタマイズ性が全くない。
とにかく数値的に強い装備で固めて、あとは自分の使いたいお気に入りのアクセサリをつけておしまい。
非常にシンプルであり、難しいことを考えずにボタンポチポチして攻撃して回避してるだけで良い。

忙しい現代社会を生きる人の負担を考えたフレンドリー設計の極みと言えるだろう。
カスタマイズ性が低いため、装備を集める喜びも非常に薄い。


ミニゲームが一切ない

大型RPGとなると大体はミニゲームが付いてたりする。FFシリーズだとカードゲームやスノーボード、チョコボレースなどあったりする。
FF16ではミニゲームが全くない。どうやらこの世界では娯楽がほぼないようだ。
退屈な世界であるというのをプレイヤーにも実感させる工夫なのだろうか?
涙ぐましい工夫なのかもしれない。

とにかくFF16にはミニゲームもない。

※余談だがFF7リバースでは逆にミニゲームが異常なほど数多く存在する。この点でもFF16とFF7リバースはあまりにも対比できてしまう極端な作品作りの違いが目立つ。


背景と音楽は良い

背景や音楽、グラフィックは良い。
良いが別にゲームは面白くない。
素晴らしい映像や音楽はゲームを面白くしないという証明を自らしているようだ。
本来ならこれは良い点で長所ではあるのだが、とにかくゲームの面白さには寄与できていない。
ゲームは単調で退屈なままである。
なんということだ。

※余談だが、FF16ではボスバトルでいつボスを倒せてもいいように、ボスの体力を見つつBGMをいい感じにアレンジしてまとめきる、技術的には高度な処理が行われている


なぜこんなにFF16が面白くないのか困惑した

久しぶりの最新作だからとそれなりに期待して遊んだが、近年遊んだRPGの中でも非常に単調で遊ぶことが少なかったため非常に困惑した。
偽らざる正直な本音である。

発売後、宝塚とコラボして舞台化される運びとなった。
邪推だが、普段ゲームを遊ばないようなゲーム初心者の宝塚ファンでも遊んでクリアできるようゲームの難易度ややりこみ調整をしたのだろう。
コラボのために非常に低レベルなターゲット設定をして、そこから逆算してゲームを設計していったので、このような単調でやりこみ要素のないつまらないゲームになってしまたのではないか。
そう思ってしまいそうなぐらいにFF16の出来にはガッカリしている。

※余談だが、その後宝塚ではパワハラによる自殺でのスキャンダル起きて大変なことになっている

後にFF7リバースが発売されたが、そちらは一応オープンワールドで非常にミニゲームが多くやりこみ要素も非常に多いとFF16とは全く違った作風・出来の作品になっていた。
スクウェアエニックスはちゃんとしたゲームを作ろうと思えば作れることはFF7リバースで証明している。
理由ははっきりしていないが、残念ながらFF16はちゃんとしたゲームとして作られなかったという残酷な事実だけが残ってしまった。


DLC全てやらなければちゃんとFF16評価できないと待った

DLC2つとも終わらせたので、今やっとちゃんと言える。
FF16は非常に単調なゲームで面白くなかった。
やりこみ要素が薄くて、ゲームを遊び慣れていない、ゲームを長時間遊ぶ暇がないような人向けの何かのように感じられた。
FFシリーズの正当なナンバリング最新作がこのような出来となったのは非常に残念だ。
FF7リバースでちゃんとしたゲームが作れなくなったわけではないと確認できているので、次回作のFF17ではちゃんとしたFFを作ってほしいと思う。

作ってくれるのだろうか…
また変な舞台化や歌舞伎化などのコラボとかしたりしないだろうか…
少々心配である。

以上を持って、FF16の評価記事としたい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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