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BUMP OF CHICKENとの再会

昨日、6月28日0時。
BUMP OF CHICKENのほぼすべての音源(期間限定盤、初回限定盤、廃盤を除く作品の収録曲)がストリーミングサービスで配信開始となった。

正直、めちゃくちゃ待ち望んでいた。

ただ、「待ち望んでるけど、ないだろうなぁ」と思っていたので、まさかだった。うれしすぎて、解禁が深夜だったにも関わらずiPhoneから再生して飛び上がりながら“アルエ”を熱唱してしまった(マジ)。

中学2年の頃に“jupiter”を図書館(図書館!)で借りてからは早かった。ものすごいスピードでハマっていった。当時は男子の先輩たちの間でバンプがとても流行っていて、年上の彼氏に影響されてバンプを聴くようになった友人の影響で、私も聴くようになった。

バンプの魅力といえばやっぱり藤くんの卓越した歌詞にあると思う。「どうして私の気持ちがわかるんだろう?」、「私のことを歌っているみたいだ」なんて思った曲は1、2曲ではない。この度久しぶりに聴いても、「あぁ、やっぱり変わらず私のことを歌ってくれてる」と感じる。

人に触れていたいと 思うことを恥じて
嗚咽さえも噛み殺して よくもまぁ
それを誇りと呼んだモンだ
Title of mine
美しくなんかなくて 優しくも出来なくて
それでも呼吸が続く事は 許されるだろうか
その場しのぎで笑って 鏡の前で泣いて
当たり前だろう 隠してたら 気付かれないんだよ
夜と朝をなぞるだけの まともな日常
ギルド
簡単な事なのに どうして言えないんだろう
言えない事なのに どうして伝わるんだろう
一緒に見た空は忘れても
一緒にいた事は忘れない
花の名
隣人は立派 将来有望 才能人
そんな奴がさぁ 頑張れってさぁ
怠けて見えたかい? そう聞いたら頷くかい?
死にたくなるよ 生きていたいよ
才悩人応援歌

曲の中の一節にハッとさせられることも多い。

存在が続く限り 仕方ないから場所を取る
ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない
カルマ
お集まりの皆様方 これが私の痛みです
あなた方の慰めなど 届かぬ程の高さに居ます
ハンマーソングと痛みの塔
与えられた餌の味 解らないけどまず批評
美味い・不味いの基準は 隠れて読んだ週刊誌
レム

また、ストーリーテリング性にググッと心を掴まれる曲も多い。サバンナで嫌われ者だったライオンが、自分に似た姿のたんぽぽに次第に心を開いていくストーリーの“ダンデライオン”。夢を抱き、育て、挫折し忘れ去り、またその存在に気づくまでを、夢を擬人化(擬動物化)して表現した“夢の飼い主”。ひとり部屋にこもって泣く人、それを笑わせにくる「ラフ・メイカー」とのやりとりが胸に響く“ラフ・メイカー”。曲を聴いているだけなのに、頭の中で物語が動きはじめ、それに熱くさせられる。まるで映画のようだ。


と、めちゃくちゃ好きな感じでここまで書いてきたけれど(実際好きだけれど)、実は高2以降、自然とあまり聴かなくなってしまった。シングル『宇宙飛行士への手紙/モーターサイクル』まではチェックしていたのだが、それらが入っているアルバム『COSMONAUT』は購入した記憶がない。

気づけば初音ミクとコラボ(!)し、サウンドにエレクトロ要素が入るようになっていた。これまで「地上波に出ない」スタンスだった彼らが、Mステや紅白に出るという変化もあった。この頃には、たしかに昔のような熱心さを持って追いかけていなかったけれど、やはり目の隅で、心のどこかで、彼らのことは気にかけていた(はじめてライブを観れたのは、実はこのくらいの頃で「WILLPOLIS 2013」だった。ちなみにこの年は「RADIO CRAZY」でも観た)。

この流れで、このサブスク解禁、である。
勝手に飛び出して勝手に聴かなくなった私が偉そうに言うのもなんだけれど、ついにここでBUMP OF CHICKENと再会することができたのだ。『COSMONAUT』から数えるとゆうに9年の間が経ってしまっているのが恐ろしいのだけれど、その途切れてしまった期間にこれから出会い直していきたい。

僕等の時計は、これからまた止まらないで動くんだ。


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