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11月見聞録 【ライブ編】 -2018-

 知ってはいたけど、もう12月に入って1週間が経つんですね。暖かすぎてイマイチ実感が湧かないや。とか言いつつ、年末進行の足音が背後をひた走っていて背筋だけは凍るよね〜。サラリーマンあるある。
(※ 11月を清算するために書きはじめてみたら、行ったライブが意外と多くて、続けて書くつもりだった映画編と記事を分けます)

11/3(土) 奇妙礼太郎 “奇妙礼太郎ライブハウスツアー2018 "9" ” @梅田Club Quattro
 解きほぐされた〜! と、心も体もぽかぽかになりながら帰路に着いたライブだった。満ち足りるということは、暖かくなることなのだなぁ。
 メジャー2ndアルバム『More Music』がすこぶる素晴らしいアルバムだったことはすでに書いた通り。そのリリースツアーがバンドセットで行われるんだから、行かないという選択肢はもはやなかった。
 奇妙礼太郎バンドの編成は、潮田雄一(Gt/QUATTRO etc.)、村田シゲ(Ba/口ロロ etc.)、中込陽大(Key)、松浦大樹(Dr/She Her Her Hers/Tensai Band Ⅱ etc.)という豪華布陣。去年の1stアルバムリリースツアー、今年のビルボードライブでも観てきて馴染みのあるメンバーは、懐が深く暖かくたのもしく、そしてとても愉快!
 そういえばとある曲の中で、シゲさんとゴメスさん(中込さん)がめちゃくちゃに笑い合って、そのパワーをすさまじい演奏に還元していた瞬間があって。それにものすごくドキドキさせられたなぁ。弾き語りももちろん大好きだけど、メンバーたちの間に生まれる視線のやりとりや、笑顔を起点に紡がれていくグルーヴが感じられるから、やっぱりバンドっていいなと改めて思った。
 そしてやっぱり奇妙礼太郎。どこまでも遠くまで伸びる声で、観客を身体ごと包んでくれる。肩肘張らないゆるくてやさしいMCに、「京橋グランシャトー」、「放出中古車センター」、「かに道楽」、「有馬温泉兵衛向陽閣」と怒涛の関西どローカルのCMソングのシャワー(さすが大阪出身)。いまこれだけ思い出しても、これを肴にお酒が飲めそうなほど旨い夜でした。おかわりしたい。

11/4(日) 空きっ腹に酒 presents クアトロインザハウス @梅田Club Quattro
 なんやこのメンツは! 行くしかないやろ!とチケットを取ったら、知らぬ間にクアトロ2連チャンに。
 出演者はJYOCHO(空きっ腹に酒/Ba・シンディ所属)、YUKITERO(空きっ腹に酒/Vo・田中幸輝のソロ)、AAAMYYYDENIMSパノラマパナマタウンあっこゴリラchelmico、そしてMCと漫才担当でプリマ旦那!(野村さんは空きっ腹に酒の元ベーシストなのです) 予定5時間半、実働6時間の長丁場だったけれど、まったくつかれを感じなかった。2018年にしか成立しない組み合わせ。もう来年にはみんなもっともっとでっかくなっていることでしょう。
 特に撃ち抜かれたのがあっこゴリラ。固定観念をぶっ潰しにきているスタイルがガチハマり。彼女といい、CHAIといい、愛情深くてカッコイイ、オンナの味方が増えてとても心強い。
 そしてトリの空きっ腹に酒。結成11年目ということもあって、安定感もかっこよさも上々、脂ものりにのっていて、歳は若いけれど中堅の風格すらでてきたような。全員が空きっ腹に酒以外でも活動軸を持っているので(VoとBaは上記の通り、Gt/西田竜大はSMOOTHIES、Dr/いのまたはなんとアコーディオニスト!)より深みが増している気がする。いま、大阪でいちばんかっこいいバンドは間違いなく彼ら。


11/13 Rei インストアライブ @タワーレコード NU茶屋町店
 告知を見逃していたのに、たまたまタワレコに寄ったらまさにはじまるところだった! 小柄でかわいくて、でもひとたびギターをかき鳴らして歌えば最高にクール! 初めて生で聴く彼女のギターは、それはそれはうまくてシビれました。ブルースにロックに、いぶし銀なイメージのReiちゃん。今回の1stアルバム『REI』ではポップな一面も見えてさらに◎ カラフルで聴き飽きない2018年の名盤!

11/18 The Songbards “The Places Tour”@Live House Pangea
 対バンにKOTORIとムノーノ=モーゼスを迎えた、The Songbardsのレコ発ツアー。新譜の『The Places』は曲もジャケットも最高の1枚。初めて観た5月以降半年ぶりに観た彼らは、かっこよさに色気まで漂わせはじめていて、より目が離せなくなっていた。パンパンのパンゲア(ダジャレじゃないよ)も壮観だったなぁ。同じく半年ぶりに観たムノーノ=モーゼスにもさらにメロメロにさせられて、帰りに物販で新譜も買っちゃいました。歳下のかっこいい子たちがどんどん出てきていて、関西は賑わっております。うれしいことだ。


11/28 あいみょん “AIMYON TOUR 2018 -HONEY LADY BABY-” @Zepp Namba
 今年3月のクアトロのワンマンは、何度もチケットチャレンジしたのにまったく引っかからず。「い、いつのまにこんなことに……!」とあまりの悔しさにハンカチの端を噛んで泣いたあの日から半年、8月に最速先行を申し込んだらするりと当たってうれし涙ぽろり。そりゃクアトロ→Zepp Nambaという、なんばHatchを飛び越えての規模拡大だものね。すごい。曲を隅々まで噛み締め、ちっきちゃきの関西弁で放たれるMCに盛大に笑いまくったライブでした(fm802でのラジオも聴いてるけど、あいみょんはクールな見た目に反して、意外にもしゃべる。バンドメンバーから「おしゃべりクソ野郎」と称されるのに恥じないしゃべりっぷり。そこがまたキュート)。
 あいみょんの曲はなんというか、現代の普遍性を持っているなと思う。90年代っぽさを感じるのはなにもサウンドだけではなくて、「“みんなの歌”感(≒ポピュラー音楽)」にもよるんじゃないかしら。きっといろんな人が「これは自分の曲だ」と感じているんだと思う。そんな気がしてやまない。ライブハウスに集まったお客さんたちだって、なにも若い女の子だけじゃなかったもの。まさに老若男女様々だった。


さよなら11月、第1弾!

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