無題

今日はもう、たのしいことが書けない。
京都アニメーションで起こった事件がつらすぎて、胸に重石がいくつも乗っているような心地だ。ニュースを見るたびに心が痛んで、泣いてしまいそうになる。

しんどい事件が起きるたびに思う。
私たちは、自分の人生を生きる権利があるはずなのに、と。
もちろん、人生がたのしいことばかりではないのはわかる。でも、だからこそ、私たちはより良い明日を思い描いて今日を生きていくはずじゃないのか。
それをだれかが突然奪っていいわけがない。

奪われた人たちはもうなにもできなくなってしまう。
その周りの人たちは、残りの人生をかけ、失ったものを取り戻すための再生の道を歩まねばならないかもしれない。
そんなこと、あってはならない。


いまはまだ、確保された人のことはなにもわからない。
その人も重い火傷を負って治療中だという。
だから、「ひどい」と言うことしかできない。

なぜ、こんなことが起きてしまったのか。
どこかで止めることはできなかったのか。
だれかが気づいてあげることはできなかったのか。
社会がケアできることはなかったのか。

たくさんのことが頭をよぎる。
でももう、今日はなにをすることもできない。

今日はもう、たのしいことが書けない。
悔しさややり切れなさ、かなしさを抱きながら、今日を終える。


最後まで読んでくれて、ありがとうございます!