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"しぶこ"効果で人気急上昇!”スポカレ流”ゴルフ観戦ガイド

前回2016年のリオデジャネイロ大会で、なんと112年ぶりとなるオリンピック競技に復活したゴルフ。東京オリンピックでも引き続き開催されます!
全英女子オープンを制覇した渋野日向子が「五輪で金メダルを取りたい」と語るなど、オリンピック競技のゴルフにも注目が集まっています!

ちょっと複雑!五輪出場の条件を解説

オリンピックに出場できるのは、男女それぞれ60名。国別の出場者枠は以下の条件で決定します。

・世界ランキング1~15位以内は1ヵ国につき4名まで
・15位以下は1ヵ国2名まで
・以上の該当者がいない場合、開催国は男女1名ずつ選出できる
・5大陸の選手からも男女各1名ずつの選手枠が保証される

特に厄介な条件が

・世界ランキング1~15位以内は1ヵ国につき4名まで
・15位以下は1ヵ国2名まで

の2つです。
15位までに日本の選手が1名入っていたとしても、それで4名の出場者枠を獲得するわけではありません。「4名まで」というのは、あくまで15位以内にいる選手に限られます。

選考例①世界ランキング1~5位までが日本の選手→4位までの選手が出場
選考例②1~3位、16位が日本の選手→3位までの選手が出場
選考例③16位、20位が日本の選手→16位、20位の選手が出場

このルールと世界ランキングをもとに「オリンピックランキング」が作成され、出場できる選手が決まっていきます。

あれ?60名しか出場できないのだから、(保証枠の兼ね合いもあるけれど)辞退者が出ない限り世界ランキング60位内の選手しか出場できないんじゃないの?

そうではありません。世界ランキングが60位より低い選手でも、「オリンピックランキング」になると順位が大きく跳ね上がる可能性があるのです!

それでは、2019年5月13日時点の男子世界ランキングを例に「オリンピックランキング」を見てみましょう。

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世界ランキング(以下WR)トップ10にアメリカの選手が7名もいますが、7位までに4名の出場者枠が埋まってしまったため、8位以下はオリンピックランキング(以下OR)選外になってしまいました。その分順番が詰まり、11位以下にいた選手が繰り上がっています。

つまり、ほかの国の選手にとってはWRで60位に届かなくても、ORで繰り上がれば出場できるチャンスがあるわけです!日本の選手も、松山英樹はWR30位→OR14位にまで順位が上がる計算になります!

日本にとってベストなのは、もちろんWR15位以内に4名が入ること。それが叶わなくても、OR60位内に2名が入ってほしい!ここが最低限の目標となるでしょう。

また、ランキングの対象となる期間は以下のとおりです。
男子:2018年07月01日~2020年06月22日
女子:2018年07月08日~2020年06月29日

世界ランキングにも影響!注目の大会は?

ゴルフの世界ランキングは、大ざっぱに言えば過去2年間に獲得したポイントを出場試合数で割った平均点で算出しています。

ポイントを獲得できるツアーは決まっています。その中でもPGA/LPGAなどの主要なツアーは、好成績を残せば大きなアドバンテージになります!

男子 4大メジャータイトル(2019年)
マスターズ(4/11~14)←タイガー・ウッズ(米)優勝
全米プロゴルフ選手権(5/16~19)←ブルックス・ケプカ(米)優勝
全米オープンゴルフ選手権(6/13~16)←ゲーリー・ウッドランド(米)優勝
全英オープンゴルフ選手権(7/18~21)←シェーン・ローリー(アイルランド)優勝
女子 5大メジャータイトル(2019年)
ANAインスピレーション(4/4~7)←コ・ジンヨン(韓)優勝
全米女子オープンゴルフ(5/30~6/2)←イ・ジョンウン6(韓)優勝
全米女子プロゴルフ選手権(6/20~23)←ハンナ・グリーン(豪)優勝
エビアン選手権(7/25~28)←コ・ジンヨン(韓)優勝
全英女子オープン(8/1~4)←渋野日向子 日本女子42年ぶりのメジャー制覇!!

"しぶこ"こと渋野日向子は全英制覇で一躍時の人になりましたね。
この後も精力的に国内大会を中心に出場し、9月のデサントレディースでは優勝を果たしています。もちろん、今後も大事な大会が目白押しです!

主要な大会日程のチェックは、「スポカレ」が便利!深夜や明け方に放送/配信することが多いゴルフをスマホアプリで一括管理しましょう!
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スポカレ注目の選手をご紹介!

タイガー・ウッズ(男子)
今年4月に11年ぶりとなるメジャー制覇!奇跡の復活で世界を胸アツにしたタイガーが、オリンピック出場にも意欲を見せています。選出が決まれば、大きな注目を集めることは間違いないでしょう!
松山 英樹(男子)
日本男子の最有力候補。五輪を前に悲願の日本男子初メジャー制覇にも期待が膨らみます!
畑岡 奈紗(女子)
ゴルフ女子を席巻しているのは何と言っても韓国勢ですが、日本の選手では畑岡奈紗が11月9日時点で世界ランキング4位に食い込んでいます!17歳で日本女子オープン制覇(史上初のアマチュア優勝)、19歳でアメリカツアー初優勝を果たすなど、国内最年少記録を更新してきた期待の星。オリンピックのメダルも夢ではない位置に付けています。
渋野日向子(女子)
弱冠20歳で2019年全英オープンを制覇!樋口久子以来、日本女子42年ぶりのメジャー大会優勝で一躍時の人となった渋野は、世界ランキングも急上昇!2019年11月9日時点で13位に浮上し、同4位の畑岡とともにオリンピック出場圏内に入りました!

JOCでは、2019年度のオリンピック強化指定選手を男女8名ずつ選定しています。こちらも参考に国内外の大会をチェックしましょう!
※以下の世界ランキングは選定時のものになります。

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最後に……五輪観戦は暑さ対策を忘れずに!

東京オリンピックのゴルフは、
男子:2020年07月30日~08月02日
女子:2020年08月05日~08月08日 に開催。
埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われます。

夏の暑さは熊谷市に並ぶほどと言われる川越市。各日朝7:30にスタートするとはいえ、暑さ対策は必須です。
五輪観戦を考えている方は、今夏の大会を観に行って暑さを体感しておくといいかもしれません!ゴルフ特有の観戦方法やマナーを知るのにも良い機会になりそうです。

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