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スポーツを考える人

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スポーツがもつ、さまざまな事柄について、個人的に勝手に考えます。スポーツが日本の文化になる日を夢見て。(不定期連載中)
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記事一覧

#21 W杯が教えてくれたこと

上手くいかない時期というのはあります。 何をやっても上手くいかない時期。 そんな時はどうするか。 違う手を打つか、それとも開き直ってしまうのか。 そんな時は我慢です。 今はそういう時。と割り切って、 とにかく今より酷くならないように我慢する。 我慢して、我慢して、 ただ目の前のことを愚直にこなし続け、 来たる時を待つ。信じる。 ダメな時ばかりが永遠に続くなんてありえないんだから。 そう言い聞かせて。ポジティブに。 やがてやってくる「自分のターン」を待つのです。 これは、人生

#20 コロナ禍のスタジアムを考える

去年から今年にかけて数試合、埼玉スタジアムへ観戦にいきました。 まだまだ続くであろう、コロナ禍におけるスポーツとエンターテイメントの世界を自分なりに考えるため、そこで感じた今現在の「素直な感想」を記録しようと思います。 (あくまで私が体感した感想です) スタジアムの安全性はどうかまず、感じたのは、「安全性」です。 検温から消毒と、いまではどこでも当たり前な事は、当たり前にやり、席はかなりゆとりを持って配置しているので、いわゆる「密」になることはありません。 もちろんルールを

#19 コロナとプロスポーツ

2020年9月現在、新型コロナの猛威はまだまだ続いています。 ここまでに多くのプロスポーツイベントが延期・中止に追い込まれ、 無観客や人数制限での再開をよぎなくされています。 新型コロナがプロスポーツ界にあたえた影響の大きさは 言うまでもありません。 しかし日本のプロスポーツは死んだのか。そんなはずはない。 各団体、各競技、各チーム、各選手。 それぞれの立場で、それぞれが出来る事をここまでやってきたと思います。 とはいっても相手は目には見えないウィルスです。 今後、どんな事

#18 オリンピック延期

スポーツのあらゆる可能性を考え、スポーツがこの国の文化になるためにはどうすればいいのかを考えてきた当コラム、「スポーツを考える人」。 第18回の今回は久々の投稿にして、特別編です。 今回のテーマを先に書いてしまいます。 「オリンピック延期」 昨日発表されたこの決断は、「残念」と「やっぱりな」が交差した結果でした。 未だに具体的なスケジュールは発表されていませんが、2021年開催ということは決まったようです。 ただし、この2021年も楽観視できません。その頃、世界がどんな

#17 ライト層とコア層を考える

最近さまざまなシーンでプロスポーツが「ビジネス」として語られ、 競技云々ではないところでの魅力訴求こそが来場者数拡大のカギとして語られています。 プロスポーツとビジネス。 今まではあまり交わることのなかったこの二つがようやく日本でも語られ、 スポーツをビジネスとしてとらえる風潮が出来上がりつつあります。 それはそれで喜ばしいことです。 スポーツが文化となるためには、多くの日本人がスポーツを日常の中に自然と取り入れられる環境がなければなりません。 では、その環境を作るためには。

#16 スポンサーについて考える2

以前、スポンサーについて考えたことがありました。 前回の記事はこちら 今回もう一度、スポンサーについて考えようと思ったきっかが、Numberのある記事を目にしたからです。 「公立校の市立船橋に胸スポンサー。部活の概念を高校サッカーが変革!」 なんと。高校サッカーにスポンサー。これは興味深いです。記事を読み、新たにスポンサーとは何か、という事を考えてみたくなりました。というわけで、今回はスポンサーについて考える第2弾です。 部活や選手が感じるメリット記事によると、ユ

#15 甲子園と球数制限を考える

だいぶご無沙汰してしまいました。 スポーツについてあらゆる角度から個人的に考えるシリーズ、今回で15回です。 今回は、たまにはタイムリーなテーマ、甲子園について。甲子園、盛り上がりましたね。100回記念大会とあって、レジェンド始球式などもあり、観客動員もかなりな数だったようです。 そしてなんといっても金足農業。優勝した大阪桐蔭はもちろん素晴らしい。それでもやはり公立高の星の快進撃、とりわけ金足農業ナインのハツラツとしたプレーに胸をうたれ、ついつい金足農業を応援してしまった人は

#14 ブームについて考える

日本人はブームを作ることが非常に上手です。それはマスコミが作る戦略的なものだったり、世間がつくる自然発生的なものだったり。しかし、ことスポーツにおいてブームが文化にならないパターンは多く見られます。 はたして、スポーツにおいて、ブームとは何か。ブームが起きた時、そしてその後にどんなことが必要なのか。スポーツが文化となるためにブームとの付き合い方を考えます。 ブームと文化の違いそもそも、ブームと文化はどこが違うのか。 ブームの意味を改めて調べると、 ある物が一時

#13 部活を考える

日本特有の文化、部活動。とりわけ運動部はその存在が大きく、プロスポーツにも多大な影響をあたえる競技がほとんどです。 日本のスポーツ文化をつくる、大きな要素となっている部活動。その部活動について、今一度考えることで、日本でスポーツを文化にするために必要なこと、または問題点が見えてくるかもしれません。というわけで、第13回は、部活動がテーマです。 非科学的で根性論部活動。とりわけ運動部。そう聞いて、いい思い出がある人、嫌な思い出がある人と、思い出は人それぞれでしょう。しかし、運

#12 フェアプレーを考える

最近、フェアプレーとは?という議論が巷を賑わしています。例の事件に関しては真実を知らない身で、どうの言うこともできないのですが、まずスポーツで、あってはならない事であるのは事実。一方で話題にもなったフェアプレー精神というものは一体どんなものなのか。選手にとってどんなものなのか。スポーツにとってどうあるべきものなのか。 これから日本はどうやってフェアプレー精神を育てていくべきなのか。 今回のテーマはフェアプレーについて、です。 やっちまうつもりで行け、という指示まず自分が現役

#11 観客動員数を考える

第10回から、かなり間があいてしまいました。 10回目というキリのいい回を終えて、なんだか落ち着いてしまっていました。 そんな中、スタジアムなどの現場に行ったり、色々な人からのお話を聞いたりして、いやいや、まだまだスポーツが文化になるために考えたい事は山ほどあるぞ、と思いまして。 というわけで、この連載もシレっと再開です。「スポーツを考える人 第2章」のスタートです。 再開一発目は、観客動員数について。 観客動員数とは、その競技を観戦に訪れた人たちの人数。つまりお客さん

#10 スポーツが教えてくれたこと

「スポーツを考える」をテーマに、チビチビと連載してきましたが、なんとか10回目まできました。 この連載では、自分の中での疑問や、どうしたらスポーツを文化にできるのか、を考え、備忘録的に記録してきました。 私は、自分でもスポーツを経験し、今は見る側、支える側となり、スポーツから沢山のことを学ぶ中で、スポーツがもつチカラを感じてきました。そんなスポーツというものが我が国で文化となることは、この国に元気を与える重要なポイントになると信じています。 記念すべき第10回は、いつもの

#09 プロフェッショナルな選手とは、を考える

プロフェッショナルとは何か。 なんだかNHKみたいな質問ですが、今回はスポーツにおけるプロフェッショナルとはどんな選手の事をさすのかを考えてみたいと思います。 プロとアマの違いはなんなのか。 そしてプロ選手が増えることは、 スポーツ文化の発展には重要なファクターだと思うのです。 リーグのアイコンリーグが開幕する時、そして継続的な発展を遂げる上で必要なのが、アイコン的存在の選手です。 Jリーグでいえば、カズ。 リーグ発足当時、クラブ名はわからないという人や、サッカーに興味がな

#08 チケット販売について考える

クラブ、球団経営において、もっとも重要視されているのが、チケットの売り上げ。 一方、見る側の私たちにとっても、プロスポーツを観戦するにあたり、必ずとおる、チケット購入という行為。 今回は、このチケットに関して改めて考えてみます。皆んなが幸せになる、チケット販売方法があれば、プロスポーツがもっと楽しくなるはずです。 チケット争奪戦と、チームの価値いま始まった話ではないのでしょうが、 広島東洋カープの人気たるや、凄まじいものがあるそうです。昨年のリーグ優勝で、さらに加速し