親の不安

息子はこの春から小学生になった。

保育園と小学校では雲泥の差がある。それは小学校と中学校、中学校と高校の間にある差と似てるのかもしれないが、とりわけ保育園と小学校の差はでかい。
保育園はいわば、遊びに行ってるようなもの。それが授業がはじまるわけで、時間割があって、朝も俺とではなく、登校班と一緒に行くのだ。
素晴らしい。今までも成長していく瞬間ってのは見てきたけど、これから成長スピードはどんどん加速されていくのだ。楽しみでならない。
一方で失っていくものもある。こども特有のユーモア。つまり「バカさ加減」。
このエッセイは、そんな彼の「バカな行動や発言」がネタもとになっている。
ネタ不足の危機である。
どうしたものか、、、不安だ、、

——————


と、いうわけで、最近めっきりまともになってしまった息子。

会話をしていても普通!の返ししかしてこなくなった。

おまけに聞き分けも良くなっている。

「おまえ〜宿題、しろよ!」

なんて言うと、

息子「あ!そうか!わかった〜」

なんて言ってきたりする。

この違和感。なんなんですか。

朝も、なんだかんだと言いながら、ちゃんと登校している。

なんなんですか。

まぁ保育園と違って小学校は、親が滅多な事では行かない場所。
あいつが学校でまともにやっている保証など全く無いのだが、
少なくとも家ではすっかりまともになってしまっている。

不安だ、、、

自分の息子がまともになった事が不安。
そんな事を思う俺は頭がおかしいのかもしれない。
でも今までエキセントリックな言動を6年間も見てきた俺にとっては
にわかに信じがたい日々が続いている。

そう、もっと自由だったはず。
それが大人になるって事なのかもしれないが、
ある意味、俺は彼のそんな「バカ」な部分が好きだったのかもしれない。

それともあれか。
今は小学校に入学したて。
もしかして目に見えないストレスを抱えているのかもしれない。
だとしたら、それを解き放ってやるのが親ってもんじゃないんか。


そんな事を考えていたある日。


一緒に風呂に入った。
2人でお湯に浸かりながら
ちょっと探りを入れてみよう。


「小学校さ、楽しい?」

息子「うん」

「何が楽しい?」

息子「色々」

なんだ、、、このぶっきらぼうな返しは。。

「お。おお。そうか。友達は?できた?」

息子「まだあんまり」

「お、そうか、ま、焦ることはないよ」

息子「そうだね」


、、、、、、、、、。

つまらん!!!


「授業は?何が好き?」

息子「こくご」

「あーそうなんだね〜」

息子「あのさ、パパ」

「んん!何?何?」

息子「さっきから何が聞きたいの?」

「え!?いやぁ最近、どうかなと思ってよ」

息子「何で?」

「いやぁ、最近、ちゃんとしてんなと思ってさ、おまえ」

息子「ちゃんとって?」

「いやバカな事言わなくなったなと思ってさ」

息子「パパ。俺、小学生だよ」

「そそそ、そうですね。。失礼しました」

息子「もう、バカはやめだよ

「そうなの?」


息子「そんなことよか、パパ」

「何?」

息子「俺さ、今から目をつぶるから」

「はっ!??」

息子「目をつぶったまま風呂から出れるかやってみるね」


ちょっと安心したぞ!

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親子漫才

息子(現在6才)との日々の会話から感じた色々を記録。
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