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勉強ってなんだ

勉強ってなんで大事なのか。
俺はこどもの頃、勉強が超大嫌いだったからあまり大きなことは言えないけど、結局は良い大学に入って良い会社に就職するためなのかな。
でも良い大学いって良い会社に入ることが、幸せのすべてなら、ほとんどの人が不幸ってことになる。だって、もはや何をもって良い大学、良い会社っていうのかってわからないよね。唯一の評価基準は給料の額ってくらい。
結局は自分が幸せと思えるところなら、場所はどこだっていいわけで。
じゃなんでそんなに頑張って勉強するのか。ひとつ思うのは、可能性を広げるためってこと。
良い大学へ行けば、そうではない人より、未来を選ぶ選択肢が格段に増える。良い会社で良い給料をもらえれば、資金があるから、これまた選択肢がふえる。
大学や就職は過程にすぎない。その後の未来を選択する自由を広げるために勉強するのか。
結局は答えなんてわからないんだけど、この歳になって勉強は大事だってことはわかってきた気がする。
猛烈に遅いけどな。



——

息子は小学一年生。

保育園とはまったく違う生活をはじめて半年が過ぎようとしている。

すっかり小学校の生活にも慣れたようだが、
親の俺が未だに慣れない事がある。


宿題


俺の頃もあったのかなぁ(いや俺がやってなかっただけか)。

とにかく、そんなにやるの!?とビックリするほどの量が出る。

本の音読や、計算。
文字の書き取り。

これらを親がチェックして、
終わったらチェックシートみたいなやつにハンコを押す。
それを学校に提出。

しかもほぼ毎日。

これは大変だよなぁ。
小学一年生なんてさ、まだまだ毎日好きな事だけしてたいと思うんだけど。
それでも頑張ってやってる息子は偉いぞ、と親ながらに思うのだ。


とある日。

息子の宿題をみることになった。

息子はどっちかっていうと、
計算、つまり算数が苦手。(というか嫌い)

血筋は存在するのです。


「じゃ、問題をまず読んで」

息子「タロウくんがイチゴを6つもっていました。ハナコちゃんが3つ食べてしまいました。残りはいくつ?」

「そうだね、はい、残りは?」

息子「パパ、ひどいね」

「ひどい??何が?」

息子「これはひどい話だ」

「え!?どうした、、?」

息子「だってさ、3つ食べちゃったんだよ?ハナコ」

そこ、、、?で、呼び捨て、、、、

「そ、そうだね。。でもさ、ま、色々あったんじゃないの?」

息子「何が?」

「だからさ、タロウくんはさ、イチゴがあまり好きじゃなかったんだよ。
で、残してたやつをハナコちゃんが食べたっていう、、」

息子「あーそういうこと」

「たたた多分な。で、さ。残りはいくつ?」

息子「え?なんだっけ?」

「いやいや、だから6つあったのを3つ食べちゃったわけで。残りは?」

息子「あーちょっと待ってよ」

そういって息子は指を数え始めた。

息子「えーと、3つだ」

「はい、正解です。じゃ次の問題」


息子「8個ついていたライトのうち、4個が消えてしまいました。今、ついているライトの数は?」

「はい、そうね。何個だ?」

息子「え!!?なんで!?なんで消えちゃったのこれ!?」

「は!?」

息子「これはね、停電だね。いや、誰かが勝手に消したのか・・・」


おまえは名探偵コナンか。
見た目は子供、中身も子供だよ、おまえはよ。
探偵は指を数えながら、なにやら悩んでいる。。


「そんなことはいいんだよ!何個ついてるんだよ!今よ!」

息子「これはだって4個しかついてないよ。暗くなっちゃったなぁ」

ん?今答え言ったか!?

「あれ、今なんて言った?」

息子「いやだから4個しかついてないわけだから、暗いよ。だって8個だったのに」

「・・・・まぁいいや。。。正解」




こんな感じで、いちいち問題に難癖つけなが進むので、
まったくもって先に進まない。。

にしても、気になるのはやつの計算方法

つねに指で数えている。
まぁ今はいいけどね。どんどん桁も増えて行くわけで。
どう頑張っても指は10本しかないからな。

「おまえさ、そうやって指で数えてるけどさ、10以上になったらどうすんの?」

息子「どうって?」

「だってさ、指は10本しかないんだよ?
15とか18とかってなったらどうすんの?」

息子「それはもうしょうがないよ」

「しょうがない!?」

息子「うん、だって指が足んないから」

「足んないから?」

息子「そうなったら、こっちも使うしかないっしょ」



・・・・ !


足!!!




足か、、、足があったか、、、

息子「でもめったに使わないけどね!」

何?何、偉そうにいってんの、、?
それは、まだ10までの問題しかないからだよ!!!

「おまえな、これからどんどん増えていくんだよ?」

息子「そうなの?でもさぁ、タロウはイチゴ、15個なんてもってないでしょー」

わかんないじゃん!!!それは!



息子「だってタロウはイチゴ、嫌いじゃん



それは、、俺が決めた設定だから・・・

なぜだ、、なぜ勉強は大事なんだ。。。


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