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私が一度は見てみたかった兄弟漫才師

最初の投稿からだいぶ時間が経ってしまいました。
誰についてまず書こうかを非常に悩んでしまったのですが、やはりこの方々しかいないと思い、夢路いとし・喜味こいし師匠について書かせていただきます。

以前、自己紹介でも書いたように、私は大学生です。そして、私が1歳の時にいとし師匠の逝去により、解散。夢路いとし・喜味こいし師匠らの巧みな漫才を私は生で見たことはありませんが、知れば知るほど、見れば見るほど「いとこい漫才」の凄さに圧倒され、劇場で見てみたかったなとその度に思います。

同世代の方々は「いとこい漫才」という言葉どころか、夢路いとし・喜味こいし師匠を知らない人も多いかもしれません。兄弟漫才、大阪市が指定無形文化遺産にも指定し、今なお愛され続けている「いとこい漫才」の魅力についてたっぷり書かせていただきます。

そもそも「夢路いとし・喜味こいし」という名前が素敵ですよね、私自身が勝手に思っているのですが、「夢路いとし(愛し)・喜味(君)こいし(恋し)」に見えてきます。

さて、いとこい漫才の凄さはもちろん笑いの量や目の付け所、言い回しなどたくさんありますが、なんといっても「心地良さ」だと私は思います。特に晩年にかけては「街のおじいさん同士が道端で冗談話をしている」かのような落ち着きがあり、それを聞いてくすくすと笑ってしまっている、そんな感覚になります。

また、過去の動画などを見ると同じネタを見ても同じように楽しめるくらい完成度が高く、相当ネタ合わせをされていたはずなのに、それを感じさせないくらい自然なんです。また、ボケとツッコミが入れ替わっても同じように最高の漫才を披露できる、そんな凄さもあります。

いとこい漫才の中で私が一番好きなのが「鍋料理」のネタです。とにかくあの手この手を使って、重箱の隅をつつくようなやりとりに思わず笑ってしまいます。ネチネチ漫才が特徴の漫才師、和牛さんが好きな人は特にハマると思います。
ひとつポイントがあるとするなら、漫才中に動物の肉について、「生きている間はニワトリ、死んだら○○がかしわ」などという表現をする場面がありますが、この○○に入る単語がもう絶妙。笑ってしまうと同時に思わず拍手をしてしまいたくなるほど感心します。どうぞ見てみてください。

つかみもなく、ただ漫才で笑わせる夢見いとし・喜味こいし師匠。戦前・戦後・バブル期など昭和の時代を駆け抜けた漫才師。「90歳まで漫才をしたい」という野望を叶えることはできませんでしたが、唯一無二の存在であり、今でもお茶の間や劇場で実際に見てきた人々の心の中に残り続け、また、私のような見たことない世代を感動させ、さらにファンを広げています。いとこい漫才、皆さんもぜひ一度見てみてください。

これからも好きな漫才師や、もうすぐ賞レースの結果などが出てくる頃だと思いますので、それらについても書いていこうと思います。いとこい漫才のネタでおすすめなものがあったり、好きな芸人さんのネタなどあれば、ぜひ教えてください。

(今日の一言)
NHK上方漫才コンテストの結果が非常に気になる。楽しみ。もうええわ。

2021.9.16


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