【MLBドラフト】2023ドラフトレビューLAA編

上位10人の簡易レポと総括になります。

凡例
ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット)
簡易レポ




1(11) ノーラン・シャヌエル(Nolan Schanuel):1B:右投左打 :6-4/220:Florida Atlantic:$5.25M($5.25M)

どのコースのボールでも拾ってハードヒットを飛ばすことができる。パワーツールも上々でバレルフィーリングも高い。アプローチも優秀で打撃では隙なし。打撃以外では存在感が薄い。


3(79) アルベルト・リオス(Alberto Rios):C:右投右打:6/203:Stanford:$847.5K($901.5K)

ドラフトイヤーにレギュラーの座を掴んだ遅咲きの選手。非常にコンパクトなスイングで内外を問わず強烈な打球を飛ばす。パワーツールも平均かそれ以上のレベル。身体能力に欠けており、LFでもプラスは出せないか。


4(111) ジョー・レッドフィールド(Joe Redfield):OF:右投左打:6-2/200:Sam Houston:$472.5K($603.6K

広角に打球を打ち分けるコンタクトヒッター。両足を広げて地につけるスタンスのため、プロレベルでは長打は期待できないか。プラスのスピードを有しており、守備/走塁でも貢献度は高い。


5(78) クリス・クラーク(Chris Clark):RHP:右投右打:6-4/195:Harvard:$318.3K($425.1K)

90マイル中盤の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で98マイルをマーク。この速球をゾーン内に投げ込みカウントを稼ぐ。スライダー、チェンジアップはクオリティ、コマンド共に平凡。四球を大量に出すわけではないが、荒れ球気味でコマンドはイマイチ。


6(174) キャムデン・ミナッチ(Camden Minacci):RHP:右投右打:6-3/215:Wakde Forest:$328.5K($331K)

90マイル前半の速球とスライダーのコンビネーション。速球は最速で97マイルをマーク。ノビのある4シームを高めに投じて空振りを奪うのが常套手段。縦方向に変化するスライダーでも容易に空振りを奪える。コントロールもよく優秀なセットアッパー/クローザーになれる逸材。


7(204) コール・フォンテネル(Cole Fontenelle):3B:右投両打:6-3/205:TCU:$256.4K($258.9K)

バットスピードの速いスイングでボールを巻き込み長打を稼ぐスラッガー。コンタクトスキルに欠けており、空振りの多さが気になるところ。身体能力に欠けているが、キャリアの序盤は3Bに留まれるだろう。


8(234) バレット・ケント(Barrett Kent):RHP:右投右打:6-4/215:Pottsboro HS:$997.5K($206.5K)

90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で96マイルをマーク。4シームをゾーン内に投げ込むコントロールを有している。アウトピッチはスライダー。サードピッチの開発が今後の課題。コントロールは平均レベル。


9(264) チェイス・ゴッケル(Chase Gockel):RHP:右投右打:6-1/195:Quincy U:$1K($180.3K)

90マイル中盤の速球とスライダーのコンビネーション。この3年で球速を5マイルほど上昇させており、今後も速くなる可能性を秘めている。コントロールがままならず四球数は非常に多い。


10(294) クリス・バラザ(Chris Barrazza):RHP:右投右打:6/196:Arizona:$7.5K($169K)


11(324) ジョン・ウィマー(John Wimmer):SS:右投右打:6-1/170:Rock Hill HS:$397.5K

バットスピードの速いスイングでコンスタントにハードヒットを飛ばすことができるが、角度がつかずゴロになることが多い。SS守備ではレンジとリリースの早さが光る。


総括

 1巡目のノーラン・シャヌエルは早期昇格も狙えるハイシーリングなタレント。近年早くメジャーに到達させようとする姿勢は誰から見ても明らかで、今年もその方針が続くこととなりました。ポジションはかなり限定されている点はマイナスですが、打撃では何の心配もいらないでしょう。
 2巡名以降の野手も大学生を多く指名。センターラインの選手は皆無ですが、いずれも打撃で好成績を残せそうな面子を揃えておりポジションは後回しという印象を受けます。中でもコール・フォンテネルは少ないパワーバットの1人で、下位指名から出世できそうな臭いを感じます。
 投手もほとんど大学生投手が締めました。全員がリリーフタイプで、こちらも早期昇格を睨んでの指名でしょう。中でもキャムデン・ミナッチは頭一つ抜きんでている存在で、試合の重要な場面を任されるようなタレントになりそうです。


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