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#イベントレポ②180729『Jリーグの活性化施策を考える〜長谷部キャプテンの想いをカタチに!〜』

スポーツビジネスサロン "DYOP" 第2回のイベントレポートです。

今回のテーマはズバリ『Jリーグの活性化施策を考える』ということで、Jリーグのクラブで働かれたお二人をゲストに迎えて開催しました。

(左)グルージャ盛岡 宮野さん(右)元・浦和レッズ 増田さん

ちなみに皆さん、ロシアW杯はテレビでご覧になった方、多いんじゃないかと思います。
前評判を覆して世界の舞台で活躍する日本代表を、試合を重ねるごとにワクワクドキドキが増しながら応援される方、多かったんじゃないかと思います。
そんな日本中みんなサッカー観てるんじゃないかと錯覚する一大イベントが終わって、代表引退を表明した主将、長谷部誠の会見での一言をご存知でしょうか。

『日本代表だけじゃなく、日本サッカー全てのカテゴリーに興味を持って欲しい』

ワールドカップなど世界的なイベントで国中が盛り上がった時、日本代表の選手たちが同様のメッセージを発信する姿をよく見かけます。それこそ長谷部誠は前々回の2010年南アフリカ大会が終わった時にも、こんなコメントを残しています。

『次はJリーグの方も是非、足を運んで盛り上げてもらいたいなと思います』

今回のW杯をテレビ観戦した方の中でJリーグを生で観戦したことがある方はどれくらいいるでしょう。スタジアムに足を運んだことがない、代表戦は観たことあるけどJリーグは観たことない、そんな方はまだまだ多い気がしています。
そんな方々がJリーグに興味を持って、足を運んでもらうには何が出来るか。
今回のW杯で代表を引退するキャプテンの想いをカタチにするために何が出来るか。

それを考えるヒントを得て、実際のアクションに繋げていく一歩目が、今回のイベントでした。


ゲストの一人目はJ1【浦和レッズ】で働かれていた増田啓介さん

浦和の熱狂的サポーターから、自ら機会を創り出しクラブで働きはじめ、浦和レッズの来場者増加施策などで成果を上げ、今は更なるパワーアップのためにクラブを離れ、コンサルティングファームで活躍されている方です。

男前です。奥様も会場に足を運ばれていました。素敵です。羨ましいです。


二人目はJ3【グルージャ盛岡】で働かれている宮野聡さん

Jリーグ好きな方であれば『キヅール』というワードでピンとくるのではないでしょうか。そうです。あの奇抜なデザインで注目を集め、クラウドファンディングで立体化企画を成功させ話題を呼んだマスコット『キヅール』、あの仕掛け人です。

男前です。物腰柔らかいです。素敵です。キヅール推し過ぎたら遠慮されました。すみません。


まずは増田さんよりJ1クラブのデータと比較しながら、浦和レッズの財務状況や来場者数、入場料収入の現状推移を解説頂きました。

その中で増田さんが浦和レッズで取り組まれた施策を紹介頂きました。

① Jリーグ随一のCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)スキーム

『REX CLUB』というファンクラブを中心とした約7万人のデータベース
・クラブ内外(Club J.LEAGUEとも連動)のサービスIDを連携することでスタジアム内外の顧客体験を一元管理
・シーズンチケットの継続年数でサービスに変化を持たせ、コアサポーターを優遇

② ファンクラブ会員を大幅に優遇したACL決勝チケット販売

・販売価格、販売時期、どちらも『REX CLUB』会員を大幅に優遇
・一般価格は通常料金の二倍などにすることで会員数は万単位で増加

③ 小中高生全席種550円

・『REX CLUB』会員のみでの販売
・ビジター席を除く全席種が対象

大きく3点に分けて紹介頂きましたが、増田さんの話からは『いかにファンサポーターをCRMの枠組に取り込み、それらデータを活用して施策を実行出来るか』の重要性を感じました。


宮野さんのパートでは、JFLからJ1の各カテゴリー収支の比較や、DAZNマネーによる分配金制度についてなど、よりJリーグ全体における現状の解説から、地方クラブであるグルージャ盛岡の現状をお話頂きました。

① J3のクラブ経営はまさに自転車操業

・レギュラー11人中8人は午前練習後、午後には4、5時間のバイトをして生計を立てている
スタジアム要件問題(照明の設置や席の改修問題)、盛岡から沖縄や九州へ日本縦断レベルのアウェイ遠征費など、いかに「-を0」に、「コストカット」が実現出来るか

② クラブスローガン『岩手“一岩”-ICHIGAN-』

横領事件やクラブライセンス剥奪などの危機を乗り越え、地元スポンサーの援助によって債務超過を免れる
Jリーグ初の県内全域ホームタウン化、監督も含めた“一岩”の営業でスポンサー数も大幅拡大
・サッカー教室などの学校向イベントや、地域創生や復興関連のイベントに対して選手含めスタッフ総出で積極参加

③ 中国スーパーリーグでの知名度は鹿島や浦和と同レベル?

 ・中国の有望選手の育成クラブとして機能している
 ・アジア戦略は地方クラブにとって一筋の光明か

④ クラブ復興の旗印『キヅール』

 ・クラウドファンディングで500万円以上を集めて立体化プロジェクト大成功
 ・全国ネットのTV出演や、関東圏Jクラブの試合に“出稼ぎ活動”(グッズ&岩手特産品の物販)

下部カテゴリーに所属する地方クラブの現状を、本当に赤裸々に伝えて頂きました。
『PDCAの、DとAしかしていない』という言葉が印象的で、余裕がない中でも、とにかく試行錯誤をし続けていくことで、地域との関係性やキヅールといった全国的なトピックスを切り拓いて来られたのだなと感じました。

お二人の貴重なお話はFacebookグループの動画で余すことなく公開しております。詳細気になる方はコチラからどうぞ。https://www.facebook.com/groups/2018370921823785/


『Jクラブはビジネスパーソンを求めている』

この後の白熱した質疑応答については、別途レポートさせて頂きますが、お二人のお話に共通していたのは『Jクラブはビジネスパーソンを求めている』ということだったかなと。

長谷部誠の想いをカタチにするためには、想いをカタチにするためのPDCAを回せる人材が必要と。

一方で、この日も『スポーツに関わる仕事がしたい』といった想いを持つ方はじめ、スポーツに対する熱い情熱を持つ学生や社会人が30人近く集まってくれました。

なんだ。人材、いるじゃないか。

と、簡単にはいかないでしょうが、この日の出会いをきっかけに、Jクラブやスポーツビジネスの現場で働く方が出てくるかもしれません。

イベントを通して知ったスポーツ業界の現実に対して、自らのキャリアを懸けてチャレンジする方が出てくるかもしれません。

このスポーツビジネスサロンが、そうした業界と人材を繋ぐハブとなって貢献することが出来たらと改めて思いました。


そのためにはインプットだけで終わらない、実際のアクションを起こすこと、アウトプットすることが大切だ。

ということで、この日も最後は4つのグループに分かれてのワークショップを行いました。

テーマは「J3の既存顧客および新規顧客の動員をいかに増やすか」、最後は実際にJ3クラブで働かれる宮野さんに向けてプレゼンする形で内容をシェア。

各グループからは、

・J3ホームゲームの全16試合を通じて完結する、1つのストーリー性を持たせた取り組み
・人がスタジアムに来ることを目的化した、イベントコミットメント型の取り組み
・謎解きツアーなど別のイベントを活用し、スタジアムへ誘導する取り組み
・岩手だけでなく、他の東北圏も巻き込んだスポーツツーリズムに関する取り組み
・スタジアムでのコアファンとソフトファン(新規ファン)のマッチングの取り組み

など様々なアイデアが生み出され、各グループの発表時には、熱心にメモを取る宮野さんの姿も見られました。

スポーツビジネスに関するイベントや学びの場が多くある今日この頃、差別化を図るためにもこだわり続けたい『インプットとアウトプットの両立』は今後も継続していきたいと思います。

そして今回は更に、このイベントでアウトプットされた案も含め、実際のアクションを行う『実践型コンサルティングプロジェクト』を8月後半ごろに立ち上げ予定です。

単なる学びだけで終わらない、よりリアルな課題に触れて、実際にアクションしていくことで、スポーツ業界に対してより多くの貢献ができるサロンにしていきたいと思います。

今後はイベントレポートだけでなく、そうしたプロジェクトレポートもnoteでシェアしていきます。

乞うご期待!

#イベントレポ

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keywords;スポーツビジネス、サポーター、戦術

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