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メガドライブミニ雑感・私がメガドライブに求めたのは何だったのか?

先日発売され、私も予約していたゲーム機、メガドライブミニ。

発売前から収録タイトルを少しずつ紹介したりしていくなど、今までのセガでは見られない盛り上げ方というか、宣伝が上手くなったように思う。

まだ今は、収録ゲームを少しずつプレイしているところではあるが、メガドライブミニで受けた印象や、私の思い出を書いていきたいと思う。

「裏」にも見えるパワー

ここで特筆すべきことは、本体再現のこだわり。
電源スイッチ・リセットボタン・ヘッドホンのボリュームだけでなく、本体裏のネジ穴が空いていた部分まで再現している

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写真左はメガドライブミニの本体裏、右はメガドライブ2にメガCD2装着用ブラケット(ていうかただの板金部品という、メカ屋として熱くなるアイテム)を取り付けたもの。
さすがに本当のネジ穴までは開いていないが、もしあれば「プラスチック製品に金属製のネジ穴を埋め込むためにどのような生産設備が必要か」だけで1つの記事として書いてしまいたい気持ちにはなる。

そしてカートリッジ挿入部は蓋が開閉する、拡張スロットの蓋も取り外せるなど、部品点数が増えたらそれだけ金型製作の数や手間が増えるし、しかも色違いや印刷を施す部品もあるとか、どんだけ制作費上がるのかと思えるこだわり方だ。

それとほぼ同時に出版された雑誌『Beep!メガドライブFAN』では、私が出した投稿が読者コーナーに掲載されたわけで、それについてnoteにも書いている。

うん、改めてみると、久しぶりに勢いで一気に凄いことを書けたなと思うが、ここで改めて言うと、セガとメガドライブは、当時の任天堂に追いつき追い越せという「上を目指す目的がある」ことがパワーの源だったと思っている。
そしてこの本体の再現ぶりは、当時のセガが見せた「上を目指すパワー」が今も引き継がれていることを証明しているように思う。

思い出すタイトル、新しく触れるタイトル

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ということで、私も久しぶりにメガドライブに触れて、当時何度もコンティニューしながらプレイした『大魔界村』、驚異の迫力と映像演出に見とれた『ガンスターヒーローズ』、怒濤の初見殺し攻撃が凄まじかった『サンダーフォースIII』など、久しぶりの感覚を味わう。

と共に、私が未プレイのゲーム、トレジャーの「意味が分からないほどもの凄い展開」が光る『ダイナマイトヘッデイ』、「立て続けに破壊してパワーアップしろ」というSTGの王道を見せつけてくれる『武者アレスタ』などは、今プレイしても楽しめる。

また、アーケードの名作『スペースハリアー』の続編であり、今までの家庭用で困難とされた「地面の市松模様の再現に全精力を注ぎ込む」というこだわりを感じながら、ローンチタイトルとしてはかなり残念な印象で先行き不安になった『スペースハリアーII』など、いいものばかりではなかった思い出を、そのまま見せるようなラインナップだと思う。

そして、ファンメイド作品を収録という異色の存在『ダライアス』は、敵の攻撃がやたら速く感じるなど、かなり難易度が高いように思えたが、それはそれで「新しい感覚のダライアス」として楽しむことができた

私がメガドライブに求めていたものは?

でもいくつかプレイしていると、私が初めて触れるタイトルが多い、というかほとんど未プレイ
ではこの中で、私は何本所有していた?と思って、記憶の限りでリスト化してみた。

メガドライブミニ

何と、42タイトル中8本。しかも、ここで更に気付いたことがある。

私の所有タイトルって、アーケード移植ばっかりじゃね?

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そこで早速、倉庫からメガドライブのソフトを引っ張り出して確認、記憶も含めて、私が所有していたはずのメガドライブゲームリストを作ってみた。

所有メガドライブ

50本ほどのうち35タイトル、実に7割近くがアーケード移植、オリジナルもアクションやSTGが大半だった。
ここではっきりと分かる、私がメガドライブに求めていたのは「アーケードを家で楽しむ」ということが。

私が「ゲーム」に求めていたものは?

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私がメガドライブ本体と共に購入した初プレイタイトルは、この『ストライダー飛竜』。ゲームセンターで味わった、豪快なアクションとドラマチックな展開が好きで、これを家でプレイできるメガドライブが欲しくてたまらなくなった、それが本体購入のきっかけ。

考えてみれば、メガドライブに限らず家庭用ゲーム機やパソコンで、私は常に「アーケード移植」を求めていたように思う。
ファミコンは『ゼビウス』と『マッピー』が遊びたくて、PCエンジンは『パックランド』目的に購入した。そしてパソコンでも、MZ-700で『マッピー』をやり込んだ。その思い出については過去にブログで書いている。

私は、小学生の時『スペースインベーダー』から世界にハマって以来、ゲームといえばゲームセンター、だから「アーケードが至高」という意識があった。それを家庭用やパソコンでも味わうことを、夢の一つとして考えていたように思う。

当時の家庭用ゲーム機で、アーケードゲームの移植に最も適していたと言われたのがメガドライブ(なぜ適していたか?という技術的な話は割愛)、だからメガドライブは私にとって「夢を叶えてくれたゲーム機」だった
そんな思い出を、今改めて思い出させてくれたように思う。

と共に、当時味わえず、触れないまま見過ごしてしまったタイトルの数々に、このような形で出会い、楽しませてもらう。
メガドライブミニは私にとって「再び夢を叶えてくれたゲーム機」であると思う。

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