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スタートアップで働くとは? 創業時からスタートアップを愚直に支え抜く【インキュベイトファンド株式会社】

皆さんこんにちは!
2021年2月から開始したハロニューですが、運営の関係で今回を最後にしばらくお休みすることとなりました。毎週楽しみに聴いてくださっていた皆様、本当にありがとうございました。
また再開する際にはSpreadyのTwitterFacebookなどで告知いたしますので、聴いてくださると嬉しいです!

「Hello New Project」#ハロニューは、応援・共感する企業に友達を紹介するコラボレーションSNS「Spready」上のプロジェクトを題材に、これから生まれようとしている新規事業や新サービスをゲストともに掘り下げていく番組です。

今回は番外編として、普段ゲストとしてお招きしている新規事業担当者ではなく、スタートアップ支援をするベンチャーキャピタル、インキュベイトファンド株式会社 HRマネージャーの寿松木(すずき)さんをお招きし、「スタートアップで働くとは?」をテーマにお話しいただいています。大企業もスタートアップも、エンジニアもHRも経験された寿松木さんが考えるスタートアップでのキャリアについてお伺いしました。

#025 ハロニュー番外編!
新規事業を生み出すスタートアップで働くとは!?
https://propo.fm/hellonewproject/25
#026 主人公になれる場所!?
新規事業を生み出すスタートアップで働くとは!?
https://propo.fm/hellonewproject/26

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本日はインキュベイトファンド株式会社 寿松木さんをゲストにお迎えしています。(聞き手:Spready柳川/DJ TOMO)

新卒でキヤノン株式会社にエンジニアとして入社。 株式会社リクルートキャリアでの経営企画職を経て、スローガン株式会社にてスタートアップ特化のエージェント事業の立ち上げに参画。 セールスマネージャ、営業企画、マーケティング、アライアンスといった広範な業務に従事。 2021年1月よりインキュベイトファンド株式会社へ入社し、タレントネットワークの構築・採用支援を通じた投資先のバリューアップを担当。 千葉大学大学院 情報科学専攻 修了

寿松木:ご紹介ありがとうございます。これまで4社経験しておりまして、今インキュベイトファンドという独立系のVC(ベンチャーキャピタル)で投資させていただいているスタートアップの方々に対して、採用支援やチーム作りという観点でサポートさせていただいています。前職のスローガンがごりごりのベンチャー企業だったので、そこでの経験を生かしつつ、スタートアップの最大の応援団というつもりでご支援させていただいています。

柳川:プロフィールお伺いしてると結構バリバリのキャリアですね。
新卒でエンジニアになった後、割とずっとHR系のキャリアを歩まれているのですが、なにか思うところがあったのですか?

寿松木:新卒は大学院の研究を通じてエンジニアや研究をやりたいなと思い入社したのですが、新卒で入社したキヤノンで、一言で言うのは難しいのですが、自分のキャリアの選択肢、上司や組織というものに対して、「もっと生き生きと働ける組織や社会って作れるのでは」と強く思うきっかけがあり、それが影響して人のキャリアとか育成とか、広くHRに関わることを専門的にやっていきたいなと決意をしました。新卒で入ったキヤノンは1年ほどで辞めちゃったのですが、大きな転換期となりました。

柳川:今リクルートキャリアとスローガンでエージェント事業の立ち上げをされた後に、インキュベイトファンドに入社を決めた理由はありますか?

寿松木:これは、色々な偶然が重なったタイミングであったということがひとつ、もう一つは自分なりの仕事のテーマを見つけた時に、まさにそれが出来る場所なのではないかと思ったという2つの理由があります。

一つ目のタイミングが重なったということについては、前職のスローガンが大きな組織変換のタイミングだたので、新しく入る方も抜ける方も多く出てきたタイミングがあり、自分のキャリアを見直すきっかけとなったということが一つと、あとはインキュベイトファンドとしても、投資先の経営支援を強化していこうというタイミングで、ほとんど採用はしていなかったのですが、たまたま1名募集しようとなったタイミングでもありました。

自分自身スローガンにいた時は、投資先に対して人材紹介という形でインキュベイトファンドとは何かしら関わりがあったので、自分がキャリアについて考える際にインキュベイトファンドの中の人にも相談をしていたんです。会社辞めるかもしれませんみたいな会話もしていました。

2つ目の今回やりたいことが見つかった件は、スタートアップの事業成長をHRという観点から後押ししたいと思っていて、HRがやりたいというよりは、事業成長の手段としてHRを極めていきたいということが言語化出来たタイミングでもあって、それを突き詰めるのであれば、事業会社1社で突き詰めるよりは、複数社を見ていくほうが再現性が出るのかなと思い、VCでのHR業務に興味を持ちました。

柳川:もっと掘り下げたいところなのですが...(笑)そもそもインキュベイトファンドはどういう会社なのか、リスナーさんにご説明いただけますか?

寿松木:ご存知の方も多いかもしれないですが、そもそもベンチャーキャピタルとは、未上場の高い成長性のあるベンチャー企業に対して投資を行うファンドを運営している組織のことを指します。ファンドに出資してくださる出資者から資金を募って(ファンドレイズ)、ファンドを蘇生して、集めたお金をベンチャー企業に出資して、その代わりに株を引き受けています。その出資先企業がM&Aや上場することで金銭的リターンを得る、そういう組織ですね。

その中でもインキュベイトファンドがどんなVCかというと、創業時からスタートアップを愚直に支え抜く、シード期のスタートアップに投資して伴走していくスタイルで投資をしています。創業時から4名のジェネラルパートナーがいて、今年1名増えて5名体制で運営しているのですが、2010年から10年以上運営していて、日本最大級の投資規模の独立系VCです。

柳川:ベンチャーキャピタルの中でも、独立系・創業期のスタートアップを応援しているというところがインキュベイトファンドさんの特徴ですね。

寿松木:そうですね。もう一つ補足で、創業期ももちろんそうですが、創業前からサポートもしています。まさに「インキュベイトファンド」の名前の由来でもある「インキュベーション」していて、これから企業しようとか、まだビジネスアイデアないけど起業したいとか、起業家の卵の方とディスカッションをしたり、ビジネスに関するメンタリングをしていきながら、起業までも伴走し、起業する際にお金を入れさせていただく。こういうインキュベーションをしているVCさんはそんなに多くないので、特徴となるかなと思います。

柳川:起業しようかなと思った時に、どうやって起業するかもそうですが、自分が考えていることは世の中の1万人くらいの人が考えていることなので、それがちゃんと事業化できるのかとか、いいアイデアなのかって、誰かと壁打ちしたいなというニーズがあると思います。なので、シード期、創業期に特化しているVCはすごくありがたい存在ですね。

その中でもどういう会社に投資するとか、投資規模に関してなにか決まりはありますか?

寿松木:明確な決まりではないのですが、対象の市場/投資するフェーズ/投資スタイルでご説明させていただきます。
対象の市場はオールラウンドです。他のVCさんとかだのSaaSのビジネスモデルに注力していく会社さんがあったり、大学発のR&D中心に出資をしていくVCがあるのですが、うちはオールラウンドでさせていただいています。
投資フェーズはシード期、投資スタイルは、我々の投資理念で「ファーストラウンド、リードポジション」という言葉をよく使うんですけど、もちろん例外はありつつも、基本的にはリードで出資させていただいています。シード期でもシリーズAの追加投資であっても、リード投資をしていくことが多いですね。

柳川:創業からの成長過程を我々がリードして応援していくぞ、サポートしていくぞというVCとしての意気込みの表れを感じますね。

寿松木:本当に「愚直に支え抜く」という言葉がインキュベイトファンドの投資理念を表しているなと思っていて、やっぱりシード期から支えるって泥臭いこともあったり、外部環境に左右されたり、難しいなと感じる部分もあるのですが、それが本当に価値があると信じているからこそやっていると思います。

柳川:その中で、寿松木さんがされているHRマネージャーというポジションは、具体的にはどういうお仕事なのですか?

寿松木:明確に一言で表すのは難しいほど色んなことをやっています。一つは、創業してから最初の10人のメンバーを集める時に、そのメンバーは誰がいいんだっけ?という問いに答えていく役割を担っています。シード期からご支援していくので、創業時メンバーは二人しかいませんという段階でもあります。最初の10人はめちゃくちゃ大事なので、誰を船に乗せたらいいのか、その人はどうやったら集められるのか、そういう初期のチーム組成を手伝っています。

DJ TOMO:創業者の方との取り組みなんですよね、企業側に人事の方がいらっしゃるわけではないですよね。

寿松木:それが多いです。もちろん今お話をしたのはミッションの一つなので、それだけをやっているわけではないのですが、やっぱり私たちが今一番想いを持って取り組んでいるのは創業期なので、もちろん専任の人事の方はいらっしゃらないですし、法人登記して数ヶ月ですという方々と話ていきながら、その事業やるならこういう人が必要だよね、こういう技術が必要だよねというところから逆算して、採用のターゲティングをしたりしています。

DJ TOMO:そしたらめちゃくちゃ重要なポジションですね。

寿松木:そうですね、本当に大事な役割を任せてもらっているなと思っています。ただ、決断するのは起業家なので、僕自身が重要かというよりは、起業家の意思決定を支えさせてもらっているというスタンスでいます。

柳川:スタートアップ って、10人以下と、10人〜30人と、組織的課題の壁があるけど、入社してくる人や必要とされるスキル・マインドセットが変わってくるタイミングもいくつかあると思うんですよね。30人以上になると専任の人事ができてくるのでサポートするだけでいいかもしれないんですけど、そこまでは結構がっつり寿松木さんの出番がある感じですか?

寿松木:そうですね、もちろん出資させていただいている企業全てにそうした入り方が出来るわけではないのですが、やはり2-30人くらいのフェーズでやっておくべきこと、作っておくべき状態とかを週次や隔週で壁打ちをしたり、一部は僕も仲間集めで手足を動かすということもあります。

柳川:確かに、そもそも何をやったらいいか分からない創業者の方々が多いじゃないですか。だからエンジニア同士で企業していたりすると、採用って何するの?という段階から始まるので、とても大事ですよね。

寿松木:本当におっしゃる通りです。それこそ最近R&Dとかハードを作っているスタートアップに出資させていただいているので、創業メンバーがエンジニアさん研究者さんだけということも往々にしてあって、その方達が人を採用したいってどういうチャンネルでリーチするのかとか、単価、時間軸はどれくらい見積もるのかとか、本当に何からやればいいのか、どこまでやるのか、やらなくて良い事はなにかとか、ほぼ分からないんですよね。そういったところからインプットしたり、いつまでにどういう組織にしていきたいかを深掘っていきながら、「では今これをしましょう」という話をさせていただいています。

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気になる続きはこちらから🔽

▼インキュベイトファンド株式会社 Spready上のプロジェクト
https://spready.jp/projects/729
https://spready.jp/projects/895
https://spready.jp/projects/999

「Spready」上に掲載されているプロジェクトを紹介するコーナー
HOT PROJECT」では以下をご紹介しています。

株式会社東芝
【新規事業・商品開発に関わる方】世界最小のBluetoothモジュールを用いた新サービスのブレストにご参加ください!
https://spready.jp/projects/1050
HATSU鎌倉(モンテッソーリ教育プロジェクト)
【幼稚園・保育園の方・パパ&ママ】施設や家でできるモンテッソーリ教育関連事業についてヒアリングさせてください
https://spready.jp/projects/1054

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是非Spreadyを使ってみてくださいね。

それではまた次回、再開するときまで👋

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