目の光

夕立や通り雨が続く日々の中で、生活というものを上手く送れず、たまに入ってくる外の世界も、フィルターのかかりが強く、最近は引きこもりながら過ごしている。

母が髪を切ってというので、実家に帰ったら体重が一昨年病んでいた頃の1番痩せてる時と殆ど変わらなかった。
「細くなってー」と言われて、夜ご飯を沢山食べさせて貰って、私を抱き寄せられたら母は泣いていた。

その日のうちに、最近の話をして、今までのことで敢えて言ってなかった事も、もう話しても大丈夫だろうと思い話をして、「でも今がそう言う時期なんだと思う。しょうがないんだよ。いつかは訪れるものだったのだと思うよ。」と軽く伝えた。

次の朝も、微睡の中、先に起きた母が私の身体を撫でて啜り泣いてたのを感じた。

あぁ生きなきゃなと思った。
自分のこと、自分がどうでもいいと思っていても、それで悲しむ人がいるならば私は私のことを大切にしなきゃと思う。悲しませたくないならば。

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