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マルイ M870タクティカル用 ビーズサイトを作ろう の巻

やあみんな ビーズサイトって知ってるかな

ビーズサイト(Bead sight)っていうのは猟銃としてのショットガンや古いショットガンについてる先っぽの球状のフロントサイトのことなんだ
まあ実際はいろんな形があるんだけど日本だと真鍮製のそればかりが有名だから「Blass bead sight」ってググった方がいいと思うよ

さて、ビーズサイトは実はマルイM870ウッドストックの方にはあるんだ


公式を見てみよう

このフロントサイトがビーズサイトだ

だけど今回私がこちらが使ってるのはタクティカルの方


フロントサイトが全然違うね
その上で…

リアサイトまでついてる!正確に狙えるとはいえこれではちょっとサイトの高さの違いからアウターバレルごと移植しても使えない!

…じゃあどうすればいいの?

作ればいいんだよ!!

実際にやってみた

用意するもの

  • マルイ M870タクティカル
    なきゃ始まらないっすよね
    因みに今回のフロントサイトベースはオクで単品落札したもので政策専用として使っている

  • UV硬化レジン液
    今回はセリア製

  • UVライト
    アマゾンで買った2つ入りのタクティカルライトの安物
    セリアならUVライトも売ってる DIYコーナーのUSBより化粧品コーナーのハンディタイプがいいらしいな

  • クラフトテープ
    接着が弱いうえでつるつるしているので便利

  • M870 フロントサイト 専用分解工具
    意外とこちょこちょとフロントサイトをいじりたい人はあると便利だったりする

  • タミヤ R/C SPARE PARTS SP-592 5mmピロボール
    視認性の都合個人的に5mmが好き

  • ハンドリューター
    ルーターというのが正しいらしいがリューターの方がワイには通りがいいんや

  • リューター用ドリル2.5mm
    上記ピロボールのねじ軸サイズに合うのが2.5mmとなる

つくってあそぼ

「ゾクゾクさん今日は何を作るの?」
「コロリ今日はねビーズサイトを作ろうと思うんだ」
「ビーズサイトって何なのゾクゾクさん?」
「ビーズサイトは上見ろカス」
「あ?熊なめとんのかてめえ 三毛別スッゾコラ」

「決着つかなかったな…まあいいや とりあえずねじ穴をふさぐためにクラフトテープを貼るんだ」
「畜生… なんでクラフトテープなの?」
「クラフトテープは表面がつるつるだし粘着がちょっと弱いからだよ」
「つまりマスキングテープよりはつるつるだから良いってこと?」
「そういうこと」

「そしてこうやって枠組みを作るんだ」
「わあ!貧乏人の浴槽だ」
「んなわけねえだろおい 貧乏人は公衆浴場へ行くんだ神田川の様に」
「例えが平成生まれとは思えない昭和だよ… 今時かぐや姫知ってる人っているの?」
「某掲示板にはたくさんいるだろ」
「あれはおっさんしかいないよ!」

レジン流し込みやUV照射とか

「セリアさんのUVレジン液だ」
「なんでハードを使うの?」
「実は硬化したとき固くなると思ったんだけど実際は液状時の粘度が高いだけだったから関係ないよ ブラックじゃなくても後で塗装するからむしろクリアの方がいいかもね」
「セリアさん あのこれコマーシャルということで金になりませんかね」
「なるわけねえだろ 何言ってんだよコロリ お前の名前コレラの古い名前から取られてるんだからな 虎狼痢だぞ」
「そんなこと言ったらゾクゾクさんなんてビビってるときのゾクゾクじゃないか」

「とりあえずまず前後の小さい部分にこうやってぶち込んでおきます」
「なんでレターパックの上になったの?」
「絨毯の毛がね…」
「あとUV照射したのに写真撮り忘れてるよ」
「そうだね これは僕が馬鹿でした 大変申し訳ございません」
「素直に謝れてえらい!」

「とりあえずある程度固まったら本命をなみなみと入れておくよ ちょっと表面張力働いちゃってるかな」
「なそ」

「じゃあUVライト取り出そうか 本当はもうすでに使ってるけど 写真で出てくるのは初めてだね」
「3年前に2つセットで1500円だったやつだね UVとLEDが並んでるせいで軸がずれててライトとしてはゴミだよこれ」
「でもちゃんとライトとしては明るいしUVはトニックウォーターも光るししっかりしてるんだよこれ 軸がずれてるのだけがゴミ」

「UV照射!」
「UVはウルトラヴァイオレットだね」
「ポケモンもヴァイオレット買ったね」
「ウルトラの方はムーン買ったんだっけ?サン買ったからって」

「こいつは結構強力目で表面の効果はマッハで済んじゃう」
「本来3分くらい待てってやつだけどね」
「うんだから中はあんまり固まってないからそのために表面だけ固めて上において数分待つんだ」
「大体どれくらい?」
「本来想定されてない分厚さな上に黒いレジンで回りも黒いから本来の予定より長めに5分は置いておこう それでも固まってないんだ」

「とりあえずコレが5分老いた奴です」
「ワァ~オ」

「とりあえず浴槽にしていたテープをはがす」
「べとついてるね」
「ちょっと固まってない部分も見受けられるので」

「UV照射」
「ウルトラバイオレットって直訳すると超紫だね」
「可視光線の紫…つまり見える波長よりも更に短いのがUVってことね」
「じゃあこの青白いとも青紫ともつかない色は…」
「これは実はライト自体の色じゃなくてUVに反応した色合いなんだ
 なので素子部分やガラス部分も多少反応しているということになる」
「つまり男のほとばしる熱いパトスをBUKKAKEたフィギュアが光るのと理屈は…」
「一緒だけどさぁ!?漂白剤とかましな例えはなかったかなあ!? 因みにたんぱく質が反応するのはその通りだけどむしろ指先の皮脂の方が反応するからそっちの可能性が高い」
「僕のこの前買った中古フィギュア 明らかに液状でただれた模様が浮かんでるんだけど」
「ご愁傷さまです」

「そんなこんなで固めたよ逆も同じことが終わったよ」
「わあい あとは取るだけだ~」

「じゃあこれを使うよ」
「いきなり本格的な治具が出てきてビビるよ」
「これはライラクスのM870フロントサイト分解ツール 正直つぶしの利かない使いづらい治具だ」
「えぇ…」

「だが今は違う!(ギュッ)」
「ZKZK先生!」
「このようにM870のカスタムフロントサイトを作るための道具になった!」

「外れたらよく見てみよう」
「うわっ!あんなに照射したのにまだ濡れ濡れだよ」
「言い方がいやらしいなコロリは」
「あとちょっとへこんでるね」
「天使の分け前ってやつだね」
「それはワインでしょ でも体積が減るってことね」
「コイツたまに頭がよくなるな…」

「照射!」
「因みにこの撮影後もう一つ作ってみたけどその時は夕食の時間にかぶって1時間照射したけど濡れてたよね」
「黒が悪いかな…やっぱり」

「照射したらふたのクラフトテープをはがしたうえで再度取り付けできるか試してみよう 中のネジは取っておこうね」
「するっとは入らないけどまあ普通に入るね」
「あとUV液がついてるときはふき取っておこう」
「大きさによってはふき取るよりUV照射して固めてからカッターナイフでこそぎ取った方が楽かもね」

穴あけからピロボール取り付けへ

「ねじを取ったおかげで穴が見える」
「スケスケから」
「コロリ!!!!1!!1!」

「裏からも確認」
「後ろってことは菊花賞」
「ファミ通ネタはやめようね」

ではハンドリューターに2.5mmドリルを取り付けよう
「鉄工ドリルを使うのに理由があるの?」
「特には…でも木工用よりはわかりやすいし…」

「とりあえず手動で軽く回して傷をつけたところ」
「軽い穴をあけることで位置取りをしやすくなるってやつ?」
「そういうこと」

「あとはドリればOK!」
「ドリドリ~」

「貫通しました」
「貫け!ゲイボルグ!」
「コロリ。違うよね」

「とりあえず穴にネジ山を作るよ」
「それでタップがないから直接ネジで切ると」
「ぶっちゃけ柔らかいからこれで十分なんだよ」

「最後まで回せばネジが切れる」
「捩じ切らないようにね」

「わあ~ゾクゾクさん 本当にネジ山が切れたよ」
「あたぼうよ!」

「じゃあこれを使おう 5mmピロボールだ」
「ピロボール?」
「サスペンションのパーツで人間の関節みたいなものだよ
 現実の車両でもサーキット車では使われてるんだ」
「サーキット車では?一般車は?」
「ゴムのサスペンションを使うんだ ゴムは伸縮するから色々と荷重に交差が出たりとかいろいろあってね」

「ちょっと凸状になってるせいで浮いてるね」
「なみなみと注いだからね こっちはへこまないんだ」
「まぁ表面は最初に硬化するからへこむわけがないんだよ
 一応実用上そこまで大きな問題はないから面倒なら研磨はしなくていいけど」
「するってことね はいはい」

研磨から塗装へ

「とりあえず金属やすりで削ろう!」
「なんで金属やすり?」
「すぐ削れて楽だから 以上」
「ざらざらになり過ぎない?」
「別にそこまで考えなくていいしね 気になるなら後で紙やすりで整えようね」

「はい削りましたっと」
「削ったのは上と左右だよ 前後の斜めになってる部分は削らないようにね」

「一応まだ凸ってるけどさっきよりだいぶマシそうだ」
「普通こういうのって綺麗になるまでやるもんじゃないの…」
「作例って綺麗でいいもんじゃないんだよ 汚くてもできるんだよってことを教えるのも作例なんだよ」
「言い訳乙」

「ちょっと斜めになってるね」
「以下同文」

「じゃあさっき削ったのを目立たなくするために塗装だよコロリ」
「黒クリアだからわかりにくいけど普通はクリアだから塗装しないと色が気持ち悪いんだよね」
「とりあえずカインズのラッカー黒を用意したよ」
「日本ペイント製か~ 自分を売」
「やめようね」

「真っ黒になってわけわかんねえことになってるね」
「下の奴は?」
「ちゃんと出るかの試し吹きだよ」

「ゾクゾクさん 与謝野晶子だよ」
「やめようね」

「はい乾いたよ」
「わあい 艶消し黒だ」

「艶消し黒の厚みで不具合が出るかを確認」
「普通についたね」
これで完成だ

完成披露宴

「じゃあマルイM870Tに取り付けてみよう」
「うおっ 前より一気にトラディショナルでクラシカルに この銃は19世紀か何かで?」
「なんでいきなりちん亭…」


「照準はこの通り背景のせいでちょっとわかりにくいけどかなり見やすさとクラシカルさを両立する感じになったよ」
「高さもあってる」

最後に汚いお金の話

なんでこれを3Dプリンターで作る人がいないのか割と疑問なんだけどさ誰かこのやり方で出品してみない?

私がこれを売るとしたら(Yフリマ換算で)
まず耐久品の費用がかなり安く見積もって
サイトベース 1000円
UVライト 700円(かなり低めに見積もり)
クラフトテープ 100円(100以上は作れるので耐久品扱い)
リューター3000円
ドリルビット 2000円
あとM870フロントサイト治具 2000円
こいつらは結構数えきれないほど使えるけどそれでも費用になる

以下は消耗品 確実にこれは回収しなければならない

UVレジン 100円で3個は土台は作れるので30円
UVライトの電池代が 100円で5回くらいで20円
ピロボールが300円で10個入りなので 30円
スプレーが300円で20個は作れると仮定して 15円

これらは全部税抜きである

95*1.1=104.5 105円

送料がヤフーのネコポスは200円

最低でも回収すべきは105+200
305円

332円出品でも手数料を引くと305.9円となる 切り捨てなので本当にギリギリ回収だ

ただそこに封筒代などもあるし手間賃と失敗費そして用意した耐久品のリソース価格なども考える
そうすると 安く見積もって500円

だが待ってほしいまだまだ話は続く

失敗の回収を含めても105円が毎回かかるわけだから3回やって1個出品するという過程でいくなら315円が費用になる
(315+200(送料))/0.95(手数料)=542.105(ry
こちらの手間賃と封筒代抜きにして550円くらいになる
失敗を考えてる時点で手間賃だろ?と思われるかもしれないが失敗は確実に見据えないといけない せめて1/3の成功率ということにしないと怖くてやっていけない

550円に付加価値を考えると800円くらいならこのクオリティですら個人的には妥当どころか安いと思えるし
1000円で出品されても一考の価値はあるだろうかという感じだ

つぶしが効かないパーツであるフロントサイトベースとフロントサイト治具の予算だけでも回収したいと考えるのもなかなかつらいところ

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