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実家で起こったほんのり怖い怪現象5【百鬼夜行】

実家は山の麓にあり、家の周囲には田んぼと山が広がる田舎です。
うちは江戸時代から続く農家で、子供のころから家というか土地に様々な念のようなものが残っているように感じていました。
そんなに怖い話でもないと思いますが、これまでの経験を晒してみようかと思います。暇潰しにどうぞ。

過去のノートはこちら
→実家で起こったほんのり怖い怪現象1
→実家で起こったほんのり怖い怪現象2
→実家で起こったほんのり怖い怪現象3
→実家で起こったほんのり怖い怪現象4

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あれは、中学生の時だったと思います。
夜中、ひどく嫌な気持ちのまま目が覚めたことを覚えています。
このままひとり、暗い部屋で寝付くのを待っているのはなんだか怖い気がして、とにかく1階に降りようと思いました。
1階は両親がそれぞれの自室で寝ているので、人の気配を感じていたほうが気がまぎれると思ったのです。

1階に降りてトイレに行き、台所でお水を飲みました。
完璧に覚醒してしまい、このまま起きていようか、それとももう一度どこかで寝ようか迷っている時、ちょうどオトンの部屋の障子が少し開いているのに気が付いたので、オトンに声をかけ、オトンのベッドにもぐりこみました。

これで安心して眠れる‥と目を閉じて一息つきました。
・・が、なんだか変な感じがしました。

目を閉じたはずなのに、部屋や天井が「見える」んです。

ものすごく不安になり、目を開けて見える景色を確認して目を閉じるという事を2・3度繰り返しましたが、やはり、目を閉じているのに目を開けている時と同じ景色が見えるのです。

目を閉じていればいつか眠れるはずだと思い、目を閉じていましたが、そのうち、周囲の空気が蠢き始め、厚い空気の塊のようなモノが私の上を次々と移動しているのが分かりました。

これ・・なんか見たことある・・。

その空気の塊は、人でもなく四つ足の獣でもない「異形」のモノたちで、何列にもなって横たわった私の上を次々と横切っていくのです。
その尋常じゃない光景を基に脳が勝手に作り出したんだと思いますが、だんだんと空気が黒く渦巻くような音も聞こえるようになりました。

これは幻に違いない!と思い、目を開けたり閉じたりして、異形のモノたちが存在しない「本当の景色」を確認しようとがんばったのですが、だんだんと、目を開けていても目を閉じている時と同じモノが見えるようになりました。

もう、怖くて怖くてたまらず、隣に寝ていたオトンの背中に顔を押し当て、両手で耳をかたく覆い、早く眠ってしまうよう自分に言い聞かせましたが、脳内では引き続き映像が流れているようで、私の上を流れるモノ達や、恐怖を増幅させる音は消えてくれませんでした。

私は、とにかく「お願いだから早く眠らせて!お願いだから早く消えて!お願いだから誰か助けて!」と一生懸命に心の中で叫んでいました。

そのうちに寝てしまったんでしょう、気が付いた時は部屋が明るくなっており、オトンが部屋で身支度を始めていました。

昨夜見たモノのことは誰にも言いませんでした。
その時は、誰かに言ってしまったら、また同じものを見てしまうような気がしたんです。

あの光景は、まさしく異形のモノたちの【百鬼夜行】そのものでした。

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幸いな事に、百鬼夜行を見たのはあの夜の1度だけです。
今となっては、悪夢を見ていただけか、または、暗い部屋の中で脳みそが勝手に作り出した映像を見ていただけなんだろうと思います。

ですが、「目を閉じていても、まるで目を開けているように景色が見える」という現象は、あの夜から約20年後、再度体験することになります。
この時のお話は、また別の機会に。

◎追記
「目を閉じていても、まるで目を開けているように景色が見える」体験、書きました。
 → 不思議体験「予知夢」


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会社で働くウェブクリエイターのエンディングノート的創作活動の跡です。過去に書いたものも含め公開していきます。 日常をとりまく様々な事についていろいろと書いてます。
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