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Aさんと、私に憑くもの1「赤い目の人」

以前のお話「不思議体験「悪霊(?)と守護霊」」に登場したAさんとは、私が二十歳の時に友人の紹介で知り合いました。

Aさんは霊感が強く、これまでに様々なモノを見てきたそうで、私と関わってからもいろんな体験をしたそうです。
その中で、いくつか教えてもらった話があります。

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当時の私はどうしようもない程すさんだ人間で、世間の常識も知らず、ワガママなふるまいばかりで人に迷惑をかけながら生きていました。
私が問題を起こす度にAさんは私を叱ってくれたり、助けを求めると救いの手を差し伸べてくれました。

あれは、Aさんと知り合って少ししてからの事。
その夜は、私が暮らすアパートでAさん夫婦と一緒に夕食を食べました。
Aさん夫婦が帰った後、寝る支度をしてベッドに入り、リモコンで部屋の消灯ボタンを押しました。電気が消える寸前、ベッドの足元にある掃き出し窓の前に、こちらに背を向けて体育座りをした人が見えました。

びっくりしてすぐに電気をつけましたが、窓の前には人の姿などありません。私は怖くなってAさんに電話をして今あった出来事を話すと、すぐにアパートに来てくれることになりました。
その夜はAさんが泊まってくれることになったため、私も安心してぐっすり眠ることが出来ました。

翌朝早く、まだ外が暗いうちにAさんは帰りましたが、その後、Aさんは怖い体験をしたそうです。

Aさんが私のアパートを出て、近くにとめておいた車に乗り込み、ふとバックミラーを見ると、赤い目をした人のようなモノがAさんを睨んでいたそうです。
すぐに振り返り後ろの席を見ましたが、何もなく、バックミラーを見ても何も映っていませんでした。

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Aさんが見た赤い目をした人のようなものと、私が見た体育座りの人が同一人物なのか、または関係のあるもの達なのかは分かりません。
また、これらのもの達が私に関係するのかどうかも知りようがありません。

「赤い目」というのはとても良くないものだというのは聞いたことがあります。たいてい怒気を表す時は目は赤く描かれますし、恐ろしさを象徴するものの筆頭表現とも言えます。
Aさんが見た赤い目の人は、Aさんに対する何かの警告だったのかもしれません。それは「私と関わるな」というAさんを案ずる警告だったのか、または、「これ以上関わると危害を加えるぞ」という脅迫だったのか。
それとも全く別の意味を持った何かだったのか…。

この頃からAさんは、私と会った後や、私にまつわる事があった時などに、怖い体験をするようになりました。

最後まで読んでくださってありがとうございます! ありがたく頂戴いたします!