見出し画像

実家で起こったほんのり怖い怪現象 1【夢で首を絞められる】

実家は山の麓にあり、家の周囲には田んぼと山が広がる田舎です。
うちは江戸時代から続く農家で、子供のころから家というか土地に様々な念のようなものが残っているように感じていました。
そんなに怖い話でもないと思いますが、これまでの経験を晒してみようかと思います。暇潰しにどうぞ。

------------------------------------------------------

小学校1年ぐらいの時から、夜寝ていると時々誰かに首を絞められていました。その時はもう苦しくて苦しくて、その苦しさで飛び起きてました。
一気にぎゅーっと首を絞められるんではなくて、
徐々にキツく絞められて、喉仏に体重をのせられていく感じ。

飛び起きたときに、豆球だけが点いている暗い部屋の中、目をこらして誰かいないか見るけど誰もいない。
そんな夜がどのくらい続いていたのか、今では覚えていないけど、ある日を境に首を絞められる事はなくなりました。

あの夜は寝るのが怖くて、親と一緒に寝ようか迷っているうちに、いつの間にか寝てしまいました。

夢の中で私は軽トラの後ろの荷台に乗せられ、どこかに連れて行かれていました。
軽トラには私以外に数人子供がいましたが、みんなどことなくこわばった表情です。

しばらく走った後、軽トラはうちの庭に入り、停車しました。
運転席のドアが開き、誰かが私たちに近づいてきました。
そして急に場面が変わり、その誰かが私に馬乗りになり首を絞め始めました。
突然の事に驚き、その誰かの顔を見てさらに驚きました。

サザエさんにでてくる波平さんでした。

波平さんが薄気味悪い笑顔で首を絞めてたんです。
「あぁ・・苦しい…苦しいっ 息ができないっ!」
いつものように、あまりの苦しさに飛び起きました。
息を整えながら、「首絞めてたのは波平さんだったんだ…」と、首絞めの犯人が分かった事に安堵しました。

それ以降、夜中に首を絞められることは起こりませんでした。

今思えば「いや、そこ安堵するところじゃないだろ!」「なんで波平?!」
てな感じですが、8才ぐらいの子の脳みそなんてそんなもんです。

もしかしたら、波平さんに似た別の人だったかもしれませんが、今となってはわかりません。結局なぜ首を絞められていたのかも全くわかりません。

とにかく、その夜以降は首を絞められることはなく、安心して眠ることができました。

------------------------------------------------------

これが、私の記憶にある、実家で起こった初めての怪現象です。
次回は、実家でよく起こっていた現象についてお話します。

最後まで読んでくださってありがとうございます! ありがたく頂戴いたします!