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トビー移籍騒動がようやく始動

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この夏、30歳のトビー・アルデルヴァイレルトは2500万ポンドでスパーズを去ることが濃厚だ。しかし、現時点で行き先が全く分からない。もちろん、新シーズンもスパーズに残る可能性だってある。

今回のスパーズとトビーとの関係を特異なものにしているのは、トビーの契約に織り込まれたバイアウト条項だ。普通にトビーを放出するのであれば、残り1年という契約期間を考慮しても、その移籍金は2500万ポンド以上になるだろう。言い換えれば、この移籍金で獲得できる状況は、他クラブにとってみれば「超お買い得」だ。

改めて、「この夏のトビーの移籍が濃厚」な理由であるトビーの契約内容、所謂「バイアウト条項」についておさらいする。

バイアウト条項

「契約解除違約金」ってなに? ネイマール電撃移籍で再注目
契約解除違約金(バイアウト条項とも呼ばれる)とは、契約書内で合意のうえに定められた一定の金額を支払うことによって、クラブまたは選手が一方的に契約を解除できるという制度である。
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=28452
(サッカーダイジェストWeb編集部)

トビー・アルデルヴァイレルトが2015年にアトレティコ・マドリーからスパーズに移籍した際の契約は、次のような内容だった。

4年契約+1年の延長オプション(ただし、スパーズが延長オプションを行使した場合には、4年目の夏の移籍マーケット最終日から2週間に※2500万ポンドのバイアウトが有効になる)
※情報筋によっては「移籍マーケット最終日から2週間前(7/25)までに」と伝えている

そして、スパーズは延長オプションを行使し、2020年まで契約を延長して、今、4年目の夏を迎えた。

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