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2023個人的ベストミュージック15(ソング編)

9回目の年納振り返り企画。今年は私事ながら、年の前半が仕事が忙しくいろいろ余裕が無い日々だったのですが、その頃明らかに新しい音楽との出会いが減っていました。やっぱり新しいカルチャーを楽しむには健全な身体ということを思い知ったので、来年は音楽を十二分に楽しめるように健康な日々を過ごしていきたいものです。
ということで2023年ベストソング15はこちら。

15."Awesome Day" 中島雄士

ひとりBEATLES風アレンジの動画などでバズったシンガーのオリジナル曲。イントロから元ネタがはっきりわかるのはオマージュとして最高だし、オマージュネタの良さを生かしつつ、オリジナル曲としてのクオリティが高いので、ちゃんと本物。

14."ミスターサマー" Dally Work's

正統派80sシティポップ調のサウンドながら、ギターリフやヴォーカルは令和っぽさがある、その塩梅が意外と他にあまりないオリジナリティを感じる。

13."君じゃなかった" LUA

このアーティスト、3年連続でベストに入れているのですが、まだまだ知名度低すぎてびっくりする。YouTubeの再生数、どう考えても0がひとつ少ない。軽やかさと深さを両立する声にポップなメロディセンス。来年こそはもっと売れてくれ。

12."Full moon...!" 有馬かな(CV:潘めぐみ)

推しの子関連曲で、アイドルでもサインはBでもなく、この曲なのはひねくれていると思われるだろうけど、好きなんだから仕方ない。劇中の「いまいち当たらなかった女優の音楽活動」の設定がそのまま刺さりすぎる。推しの子の世界に私がいたら「有馬かなは音楽活動が実はいいんだよ!」と熱弁するオタクになっていたに違いない。

11."ソー" AIR-CON BOOM BOOM ONESAN

お笑い芸人のエアコンぶんぶんお姉さんの音楽活動がとても良いです。本人のぶっとんだキャラクターをそのまま楽曲に落とし込んだようなパンキッシュな楽曲は当然本人との相性抜群。MVのサムネの目がヤバい。

10."We Are Girls Forever!" ゆいにしお


バンドサウンドにストリングスが重なるこれぞ正統派J-POP!なアレンジが清涼飲料水のCMソングのような抜け感を獲得している。

9."サマーロマンス計画" CHiLi GiRL

これぞサンバ・ハウス、というアッパーなイントロ一発で最高なサマーチューンとわかります。酷暑になってしまった日本ではもはやフィクションのような爽やかな夏は、聞いているとノスタルジーささえ感じさせる。

8."SHINKIRO" 宝鐘マリン・Gawr Gura

VTuber事務所ホロライブ所属の人気ライバーのオリジナル曲。超人気VTuberの新曲がまさかの80sシティポップ。尋常じゃない予算が音楽にも映像にも投入されていることがわかるとんでもないクオリティ。いちリスナーとしてこういうことに手間とお金をかけてくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。

7."Special Days feat.藤井隆&ピーナッツくん" Joint Beauty

グルーヴィなサウンドとビート、日常賛歌な歌詞が絶妙にマッチし、休日に聞きたいチルな楽曲に。MVもそんな世界観をさらに倍増させるかわいらしさ。

7."WILD&FREE" 竹内アンナ

ギターのバッキングと、ラップ調の畳みかけるヴォーカルがめちゃくちゃ気持ちいい。これでもかとキメ・タメが効きまくるアッパーチューン。

6."NEW WORLD" lyrical school

女性5人組だったところからメンバーが1人を残して卒業、からのまさかの男女混合8人組となったヒップホップユニットの、新シーズンの始まりを宣言する開放感あふれる楽曲。イントロのギターリフ、グループ名の名乗りからの全員で歌うサビ。始まって30秒でグループが何を目指しているかがこれ以上なく伝わってくる素晴らしいアンセム。

5."ゲームボーイアワー" 社築

大手VTuber事務所・にじさんじに所属するライバーの活動5周年記念のオリジナル曲。作曲のじんによるカントリーっぽいアコギと8bitが混ざるサウンドは平成生まれアラサー世代には郷愁を感じさせるものになっている。

4."BLUE DIZZINESS" 私立恵比寿中学

今日本のアーティスト・アイドルがK-POP的なものをやるのは、相当の気合を入れないとただ安っぽいパロディになってしまうので、このくらい本気出さないとだめだよ、というお手本のようなクオリティ。ビートが本気すぎるし、シネスコ(映画館の画角)のMVもカッコいい。

3."バースデー今夜" 松田今宵


YouTubeの広告で見つけました。安っぽいスマホゲームの広告で汚染されている隙間にこんな出会いがあるとは。けだるさと力強さの同居するようなヴォーカルと、シンプルなロックサウンド。再生数とクオリティが全くもって見合ってないので来年はもっと見つかってほしい。

2."人マニア" 月ノ美兎withブラクラーズ(cover)

「歌ってみた」、要はカバー曲は基本的に本家を超えることは無いし、ファンのためのカラオケでしかないことがほとんどなのですが、VTuber月ノ美兎の歌みたはちゃんと選曲や表現に異議を感じます。以前sasukeとして活動していた原口沙輔の楽曲の不穏な強度をそのままに、ヴァーチャルな存在である彼女が歌うことでさらに人としての実存の不安定さがより際立ってくる。その上でちゃんとファンをくすっとさせるポイントもあって、全方位そつがない。

1."Bricolage" 石野理子

所属していたアイドルグループ「アイドルネッサンス」は志半ばで解散、その後ヴォーカルとして加入したバンド「赤い公園」もメンバーの急逝に伴い解散。石野理子という才能に対して、運命はあまりにも不条理だった。それでもバンド解散から2年経ち、ソロ名義での本人作詞・作曲の初リリースの本作では”I got it”(わかった)、そして”ここで謳いつづける”と宣言する。彼女がどう過去をリフレーミング(再定義)したかはわからなくても、歌い続けると決めた彼女の覚悟はこの曲に満ちあふれている。

1."Bricolage" 石野理子
2."人マニア" 月ノ美兎withブラクラーズ(cover)
3."バースデー今夜" 松田今宵
4."BLUE DIZZINESS" 私立恵比寿中学
5."ゲームボーイアワー" 社築
6."NEW WORLD" lyrical school
7."WILD&FREE" 竹内アンナ
7."Special Days feat.藤井隆&ピーナッツくん" Joint Beauty
8."SHINKIRO" 宝鐘マリン・Gawr Gura
9."サマーロマンス計画" CHiLi GiRL
10."We Are Girls Forever!" ゆいにしお
11."ソー" AIR-CON BOOM BOOM ONESAN
12."Full moon...!" 有馬かな(CV:潘めぐみ)
13."君じゃなかった" LUA
14."ミスターサマー" Dally Work's
15."Awesome Day" 中島雄士


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