見出し画像

2022個人的ベストミュージック20(ソング編)

2022年の年末調整もとい振り返り企画やっていくよ。2022年の1年間に自分が聴いてきた曲の中で好きな曲を20曲紹介する、それでしかないです。それでも8年も続けていると自分の好みの変わらない部分、変わっている部分がわかって楽しいですよ。と言うことでまずはソング編。

20. ”BYE BYE” chilldspot

シンプルなアレンジの歌い出しから、徐々にグルーヴが高まっていく展開、サビの開放感。バンドサウンドの快感が詰まった1曲。「私がずっと主役なの Don't kill my vibe」という歌詞もアガる。

19.  “舞台の上で” 松木美定+浦上想起

ウェルメイドなジャズに上品なヴォーカルによって浮世離れしたゴージャスさに満ちた楽曲になっている。コンサート会場で鳴り響くような解放感と、プライベートな閉じた感覚も両立していて、唯一無二の才気を感じる。

18. “my love, my road” SHUGAR

今年の「こういうの好きなんだからしょうがないじゃん」枠。多幸感あるイントロ、キュートなヴォーカル、とにかくエモい展開。見える、ライヴのアンコールのラストでフロアにライトが照らされた状態で観客が手を左右に振っている映像が。

17. “流星群” Penthouse

こういう男女ツインヴォーカルも個人的に大好物です。スイートな男性ヴォーカルに芯のある女性ヴォーカル、エモいピアノのイントロってみんなも大好きでしょう?正統派JPOPとしての存在感もあって、売れる要素十分。

16. ”ピスタチオ”杏沙子

最初から最初までハイテンションで駆け抜けていくキャッチーの権化みたいな曲。サビの歌詞が「ピピピ ピスタチオ ぺぺ ペペロンチーノ」なのが最高。サビの歌詞なんて意味がなければないほどいいですからね(過激派)。

15. “タイムトリップは銀座にて”LUA

今年の「こういうの好きなんだからしょうがないじゃん」枠その2。とにかく声がいい。倍音っぽい厚みのある、それでいて軽やかなヴォーカルが最高。どうしたって浮かれちゃう曲名もいい。

14. “Odor” Mellow Youth

男性ツインヴォーカルの5人組バンド。朗々と歌い上げるヴォーカルは歌謡曲的な仰々しさもあって、Suchmosライクな色気とゴージャスさを兼ね合わせたサウンドが特徴的。ブラス隊を引き連れてめっちゃカッコつけたド派手なライヴが観たい。

13. “てんさいちゃん” クレイビット

ジャズとハウスミュージックが合わさったエレクトロスウィング系アイドル。脱力した歌詞も相まって他で聴いたことない強烈な個性を放つ楽曲に。ライヴで観たら絶対楽しいやつ。

12. “Winter Rendezvous” 婦人倶楽部

佐渡島に住む婦人たちによる謎多きグループの久しぶりのリリース。佐渡なのにアーバン。アーバンだけど佐渡。ウィンターソングなのに、いやだからこそ温かみのあるサウンドスケープが良い。

11. ”徳川カップヌードル禁止令”草薙寧々 & ネネロボ × ミクダヨー & 鏡音レン & KAITO 

音ゲーとカップヌードルのプロモーション楽曲、いわゆる「企画もの」ですが、古き良きインターネット世代に刺さる小ネタを高密度で詰め込んだカオスでクレイジーなまさに電波ソングとしてのクオリティが最高。日清のいい意味でどうかしている広告の世界観ともマッチしている奇跡のような1曲。

10. “Try” LAGHEADS

若手凄腕ミュージシャンが集結したバンドの1stアルバムより。軽やかさがありながら、その実ガッチガチのクオリティの演奏。凄すぎて笑っちゃいながらも、体が動き出す、そんなとんでもないブツ。

9. “愛すべきべきHuman life” アンジュルム

アイドルの、特にハロプロの歌う人間讃歌って本当にハッピーで泣ける。本人もアンジュルムのオタクである堂島孝平プロデュースのスカサウンドに合わせて歌い踊るメンバーの姿こそが、アイドルの尊さをフルパワーでお届けしてくる。どんだけ大きい主語でも包み込んで爆発させるアイドルの尊さよ。

8. “その気にさせないで” マハラージャン

軽快なイントロのギターリフから始まり、どこを切り取っても幸福感みなぎる渾身のポップソング。恋した瞬間の浮かれっぷりをユーモアで表現している歌詞も、峯岸みなみ出演のキャッチーなMVも、全てが良くできている。

7. “旅立ち”adieu

女優、上白石萌歌の歌手名義による活動。下手に壮大バラードを歌わせずに、ダンサブルな、それでいてミニマルなサウンドにしたプロデュースの慧眼。癖をできるだけ排除したような歌声が結果的に他にない個性を生み出していて、歌手上白石萌歌の魅力の最大化に成功している。声質は違うけど、歌い出しにはユーミンみたいな風格すら感じさせる。

6. “I’m not dead”  Lucky Kilimanjaro

「世界中の毎日をおどらせる」をコンセプトとする6人組バンドのニューアルバム1曲目。和洋問わずとにかく踊れる曲をひたすら追求する彼らのアティチュードを体現したような曲。ドゥーワップ・ミーツ・ハウスミュージックをした結果、なぜか民族音楽の土着性のようなものを纏ったヤバいブツが生まれちゃった感。中毒性がすごい。

5. “モンダイナイトリッパー!”  名取さな

VTuber名取さなのオリジナル曲。プロデュースのボカロP、sasakure.UKらしさ溢れる休み無く繰り出されるひねくれポップな音色、メロディ。そしてそれらをしっかり歌いこなす名取の表現力が楽しめるクリエイター×パフォーマーの心地よい邂逅。

4. ”恋のジャーナル”THE2

新メンバー加入があり心機一転となる元The SALOVERSの古舘佑太郎率いるバンドの、サカナクション山口一郎プロデュースの楽曲。古舘のヴォーカルはやっぱり唯一無二で沁みる。さらに山口一郎みを感じるいなたくもダンサブルなサウンドが相まって、しっかり飛距離のある曲に仕上がっている。特に感情駆け上がるサビが最高。

3. “フィロソフィア” フィロソフィーのダンス

メンバーの十束おとはの卒業ソング。普段は彼女達の歌唱力の高さを最大限堪能出来る分厚い楽曲が多いフィロのスだが、この曲は軽やかに楽しそうに歌い上げるヴォーカルが印象的。わたしとあなたが出会えたことを「80億分の1だよすごいね」と歌う人間讃歌は、人間そのものの魅力を常にパフォーマンスするアイドルとそのファンという存在そのものを肯定している。そして何より十束おとはの声の良さがフィーチャーされており、それこそが卒業ソングとして嬉しいし、そしてちょっと切ない。

2. “酔いもせす” TOMOO

今回のレヴューの中でも何度もポップという言葉が出てきている通り、とにかくポップな音楽が大好き。ポップな音楽って心が弾むような、楽しさが一番表面に出てくるものだけど、ただそのまま浮かれているだけではなくその裏に実は悲しみや悩みといったネガティブさがあるポップこそ、その反動がそのポップさに強度を持たせるのではと思うのです。そして彼女の曲にこそ、そういう重層性を感じるのです。

1. “7号線”  ジョナゴールド

青森のご当地アイドルグループりんご娘の元メンバーによるソロ活動。2022年から活動開始、出す曲全てが最高。勝手ながら今年の個人的MVPですおめでとうございます。歌い上げるわけでもなく、ものすごい個性的な声色というわけでもないのだが、そんなどんな楽曲も歌いこなせる癖のなさこそがヴォーカリストとしての個性だし、そこで立ち上がる本人の魅力がしっかりある。そしてそれって自分で曲を作るわけではないアイドルを経験しているからこその技術なのではと思うのです。ライヴパフォーマンスも良いし、来年も追いかけていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?