ラーメン屋にも__セキュアベースリーダーシップ

ラーメン屋に学ぶ、マネジメントの要諦

こんにちは、ナザレです。

皆さんはラーメン屋には行かれますか?
私はけっこうラーメンが好きで、よく行きます。
といっても、別に行きつけのラーメン屋があるわけではありません。
ふらっと入る感じですね。
中でも、つけ麺が好きで、最近よく食べています。
太らないかどうかだけが心配ですが・・・。

まぁ、私の好みはどうでもいいのですが、とあるラーメン屋に入って感じたことを今日は書こうと思います。

そのラーメン屋は、できて5年くらいの店でした。
通常のラーメンとつけ麺が主体で、ビールなどのアルコール類も置いてあります。
辛いメニューもあり、辛さはどこまでも辛くできるようです。
私は辛いつけ麺を食べましたが、一番辛くないレベルにしておきました。
胃が痛くなりそうなので。

入ってすぐ思ったのは、店全体の元気さです。
「いらっしゃいませ」の声が大きく、威勢がいい。
とても賑やかな店だと感じました。
また、お子様向けラーメンもあり(ラーメン250円)、おまけのおもちゃ付きとのこと。
子供連れでも入りやすいメニューと接客でした。

そして、特にすごいなと思ったのは、店長らしき人からの従業員への声かけが細かかったということです。

「18番(席番号)のお冷、出たかな〜?」
「冷えすぎているから、奥のクーラー止めてね」
「お客様、お会計待ち〜」

もっといろいろ指示していたのですが、こんな感じで細かく声をかけていました。
店長もラーメンを作るのに忙しそうにしていたのですが、ちゃんとフロアを見て、お冷やラーメンが出ているかどうか確認しているようでした。

従業員から店長へも、
「店長、手が空いたら、とんこつラーメンお願い」
と、指示が飛んでいました。

当然、みんなでやっているのですから、こういう双方向の指示や声かけはあって然るべきでしょう。

声かけが多いと、活気が出てきますよね。
もちろん「ありがとうございました!!」などの客への声かけもあります。
こちらも、食べてて気持ちいいお店だと思いました。

私が行った日は日曜でした。
この店の辺りは、日曜だとそんなに人はいない感じなのですが、けっこう客が多かったです。
住宅もあるので、近隣の人や家族連れが来ているようでした。

あと、トイレが綺麗でした。
奥にはお座敷席があって、小さいお子様連れも気軽に利用できるようです。

今回の体験を通じて感じたのは、店舗運営では一体感が大事だということでした。
一体感があると、人と人の間に連携ができてきます。
そして、一体感や連携があると、ある程度は言葉がなくても通じ合うことができます。
お互いがお互いのやることを理解し、自分のやるべきことに向けて動いていく。
狭い店舗の中では、この一体感の醸成がキモになってくると感じました。

一体感がある中で、店長が細かく声かけをし、抜けや漏れを防いでいく。
働いていればミスは必ずある。
でも、自分や同じ立場の従業員では気付くことが難しい場合もあるだろう。
だからこそ、店長が全体を俯瞰してバランスを保っていく。
ミスをしても、誰かが気づいてくれる。
こういう環境だと、従業員も安心して働けるし、安心して失敗できます。

セキュアベースリーダーシップというものがあります。
セキュアベースとは「安全基地」のことです。
どういったものかと言いますと、

人は、安全基地があればより遠くまで飛んでいける。
人は「失敗しても大丈夫」と思えるとき、最も果敢に振舞える。
リーダーがチームの安全基地(セキュア・ベース)のような存在となることで、メンバーの才能、意欲、創造力、エネルギーを解き放つ、という考え方に基づいた新しいリーダーシップ論。

つまり、簡単に言いますと、リーダーが従業員にとっての安全基地になって、
「責任は俺が取る!だからお前らは心配せずに行ってこい!」的な感じで、
部下を鼓舞するものでしょう。

ギスギスした職場や、いつ怒られるかビクビクしながら仕事をするより、心から安心して仕事ができる職場の方が良いに決まっています。
これは、甘やかすのとは違います。
失敗が許されないのだとしたら挑戦もできないでしょう。
挑戦ができないなら、従業員の成長はありませんし、店の発展もなくなります。

失敗に寛容になることが、このセキュアベースリーダーシップに必要な要素と言えるでしょう。
そしてもう1つ必要なのは、細かい声かけです。
「いつも見てるよ、だから安心して失敗してこい」という気持ちを伝えることが何よりも大事だと感じました。


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