全ての従業員が正規であり_最前線だ

正社員とアルバイトに上下は存在しない

こんにちは、ナザレです。

「非正規という言葉を一掃する」
以前、安倍首相が言っていた言葉です。

正社員という雇用形態が正規雇用で、それに対して非正規雇用と呼ばれるのがアルバイトやパートの従業員です。
私の主観ですが、正社員という雇用形態がずっと前からあって、バブル崩壊してからアルバイトの非正規雇用が増えてきたという感じかなと思っています。

正社員は給料が高い。しかも、解雇しづらいため、バブル崩壊後の不景気の際には在籍させていること自体がコストになります。
そこで、給料が低く、比較的辞めさせやすいアルバイトが重宝され始めました。

アルバイトは、感覚としては正社員のアシスタント的な位置づけだと思われます。
まぁ当然ですよね。
給料が低いわけですから、正社員と同じ仕事をするはずはありません。

とはいえ、実際は正社員とアルバイトが同じような仕事をしているケースも散見されます。
しかし、給料は違うのです。
正社員と同じ仕事なのに給料は違うというのは、なんだか納得いかないですよね。

ただ、細かく見ていくと、転勤がある等の労働条件は若干違ったりしてきます。
そうはいっても、正社員とアルバイトの給料が2倍3倍以上違うと、いくら転勤するといってもそこまで違うか?と思ったりもします。
こういった現実を目の当たりにすると、正社員が上、アルバイトは下という感じがしてきます。

正社員やアルバイトという括りは本来、労働時間や働き方の違いのはずです。
今は正社員だけど、しばらくアルバイトで労働時間を減らしていき、またフルで働けるようになったら正社員に戻るといった風になっていくものだと思います。
なので、そこに給料の違いというものはないはずなのです。
もちろん労働時間が違うので総額の違いはありますが、一時間当たりの給料は同じはずです。

一時間当たりの給料が違ってもいい場合というのは、従事する仕事が違うケースです。
仕事が違うのであれば給料も違って当然です。当たり前ですね。

今起きている正規と非正規の待遇格差の原因は、この「仕事の違いによる格差」があたかも「アルバイトという身分に起因する格差」だと勘違いされていることだと思います。

いつしか、給料の違いが「仕事が違うから」から「アルバイトだから」に変わってしまっているということです。
そして、給料の違いが、身分の上下となってしまい、「正社員が上、アルバイトは下」という風潮となってしまったのでしょう。

こうなってしまうと、仕事が似通っていても給料は違うということが起きてしまいます。
なんとなくアルバイトは仕事も責任も軽いということになってしまい、頑張っても報われない状況が温存されてしまうのです。

そもそも、正規も非正規もないでしょう。
全ての従業員が、正規で最前線なわけですから。

最終的に雇用制度は、正社員やアルバイトという括りをなくし、すべてを統合するようなものになっていくような気がします。
雇用制度の括りがなくなると、働く時間を選ぶことができ、その時間内での労働や成果に応じて給料が決まることでしょう。
そこまで、今の制度との違いはないかもしれませんね。

いずれにせよ、働く人が卑屈になることなく、自分の仕事を精いっぱいやっていける世の中になってほしいものです。

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