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随分昔の話になりますが、社会保険労務士試験 私の合格体験記(回顧録)

私の合格体験記…体験記というか「回顧録」ですが、noteに綴ってみることにしました。


受験生時代はかなり昔の話になってしまい、
最近の受験情勢は私は詳しくありませんので、
当時の私自身を振り返りながら…。

①選択式であと少し…を数回経験。

私は、初年度から毎年、
選択式の「労働に関する一般常識」が基準割れという結果を繰り返していました。

初年度、某予備校の模試や答練では全国上位に名前も掲載されていて、講師の先生からは
「一発合格!お祈りしています」
自分でもそのつもり!でしたけれども、
やはり、国家資格の本試験…です。

【合格率が数%の狭き門】です。
「落とすための問題」があちらこちらに。

決して簡単ではありませんでした。

夏の試験が終わると、
11月の発表までの間、
「救済があれば……」とモヤモヤしながら私は秋を過ごし、発表当日を迎えるパターンに陥っていました。

この様な経緯でしたので、
ラストの一年が決まった日には、
「もうこれ以上、同じ事を繰り返してはならない!次回ダメだったら本当に撤退する!」
そう決意して、
私はまさに、背水の陣で試験に臨みました。

当時、予備校の先生や、社労士以外の他士業の先生、友人達にも相談しました。

予備校の先生たちや、殆どの周囲は、
「あと少しなのにね…」
と、しょんぼりしている私にかける言葉が見つからない…ような時に、
ある友人からの厳しい一言が!

「資格試験って、どの試験にも、
『実力はあるけどギリギリのところで受からない』

そういう人がいっぱいいるんだけど、
絶対に、必ず何か原因があるから受からないの。

その原因が何なのか?

それを自分で見つけようとしなかったら、
原因はわからない上に、
自分の弱点を直視しようとしない訳だから、
貴女はいつまでたっても受からないと思うのよ。

厳しいけれど、
自分でよく考えて原因と答えを見つけて、
敗因分析をして、
・理解度が足りない科目や部分はどこか?
・なぜ不合格なのか?(何が何点足りない等)
・今までの勉強に対する自分の行動や考え方
などを冷静に振り返って、
改善した勉強方法を実行しない限り、
悪いけど貴女は来年も合格は出来ないと思う。」

「負けに不思議の負けなし」
プロ野球の、故野村監督の有名な言葉もあります。

やはり、その時は正直、
「ショック!」ではありました。

しかし。
この厳しい言葉が私の背中を押してくれた事、
この厳しい叱咤(激励)が合格に繋がったと思って感謝しています。

(ちなみに。

その某知人とは今も良好な関係です。
公認会計士の先生です。

この文章を書くにあたりまして、
ご本人に許可をいただいております。)


アドバイスを私に伝えるにあたって、
彼女は、実はとても勇気が必要だったと後で教えてくれました。

もう30年以上の付き合いになる間柄なので、
信頼関係もかなり強固なものであり、
他の人が敢えて言えない内容や指摘をストレートに私に言ってくれたことに感謝しています。

ところで、私の弱点…。

自分でかなり掘り下げて考えました。

普段の勉強に対する自分の行動は?

選択式の労働に関する一般常識で当日緊張して動揺する癖、その時のメンタル面や思考のパターンは?

労一や白書関連の勉強方法や向き合い方をどうすればいいのか?

今後、私は社労士になってどの様な職業人生を歩みたいのか?

そうだとすれば、合格が必須となるが、
いま自分が出来る事は何か?

これから、何を、どうしなければならないのか?

などなど、友人からの助言の後は、
誰にも相談せずに自分で考えて、次回の受験に向けた気持ちの整理をしました。

何の受験勉強にも言えることだと思いますが、
最後は周りではなく、
「自分との戦い」になってくると思います。

もし社労士試験から私が撤退するにしても、
「最後、私は試験からも、自分からも逃げなかった」と言えるようにベストを尽くそう。

出来れば、翌年の11月、官報に私の受験番号がある様に!

「背水の陣!そして退路を断つ。」

大袈裟ですが、その様な心境でラスト一年を決意しました。

② ラスト1年の勉強方法

毎年、本試験の択一は50点をクリアしていたため、最後の年の勉強法は、これは選択難民であった私の場合です。

メインはテキスト読みです。
数え切れないくらい、一冊の本をメモ書きまで読み通したと思います。

ところで、この勉強方法ですが、
「数年間、選択式があと少し(択一は毎年50点以上をクリア)というかた」には参考になるとは思いますが、
「今年初めて受験します」という方、
「去年、あるいは一昨年から、択一がまだ基準点に達していません」という方の場合は、
内容があまり参考にならないと思いますので、
その点を踏まえた上で、お読み頂けたら…と思います。

問題を解くスピードが遅くならない様に、
感覚を維持するために、1日30分から1時間は問題演習もやっていました。
(択一はいつも1時間くらい時間が余っていました。
予備校の模試は解けたら退出していましたが、
本番ではマークミスなどの見直しをして、
途中退場はしていません。)

そしてラスト1年間は、「手を広げすぎないこと」を心がけました。

春以降から試験の直前期に予想問題や応用問題が増えていきますが、拡張しすぎると、これは絶対に逆効果だと思います。

それらの予想問題の中に、マニアックな論点の問題や難問奇問が時々出題されます。

難問奇問やマニアックな問題、見たこともない論点は確かに本試験でも出題されるのですが、
試験対策でそこだけ深入りして勉強する必要はなくて、この試験は「基本的な問題を落とさない」ことがとても重要だと思います。

予想問題の中で、びっくり問題に遭遇した時は、
・「見たことのない問題の対処方法」という位置付けでトレーニングする。
・「時間配分の練習」とする。
そして、
・「え?」と驚いても、その中の選択肢に必ず答えはあるので、冷静に正解を導き出す訓練と割り切る。
・マニアックな問題には必要以上に深入りしない。

私は、この様に割り切って勉強しました。

他校の模試は、籍を置いていた学校以外に、
2校ずつ、2つだけ受験しましたが、時間配分の練習程度として割り切り、間違えたところと法改正の論点だけを、2〜3回の復習にとどめました。

法改正については、メインとなっている部分は必ず得点出来る様に正確に押さえておく必要があります。
模試を受験する際は、私は、法改正の出題を優先的に復習していました。

③直前期に気をつけていたこと


「睡眠不足、熱中症、夏風邪」など、
猛暑の時期に気をつけるべき体調管理面の全てに気をつけていました。

ドライアイにも気をつけていました。

食事も胃腸に負担がかからないメニューを選び、
極端に身体を冷やさないようにして、
アイスクリームの食べ過ぎやジュースの飲み過ぎなどにも注意しました。

試験当日まで、そして当日。
「昨年までの私ではない! 」
「絶対に基準点割れはしない。」
と思いながら、試験会場に到着。

この年は、直前期、不思議と「早く試験を受けたい!」という心境でしたが、
選択式の難問奇問も
「絶対に3点確保する」
「答えを見つける!」という勢いある心境で、
「今年も去年と同じことになったらどうしよう?」という不安は一切ありませんでした。

当日、寒さ対策でカーディガンを1枚余分に持参。
薄手のバスタオルも持参。
靴はスニーカー。
空調が効きすぎる場合を考慮した対策で、
受験会場は早めに到着したら、
日陰で持参したテキストを見るなどしていました。

しかし、持参したテキスト類は、
「どうしても見直したい」と思った1冊か2冊だったと思います。

当日、重い荷物を持参することは疲れますし、
あの独特の空気が漂う空間では、
「緊張を回避!」
気持ちを落ち着かせる方が有効だと私は感じていましたので、
テキストを読むと言うより、「眺める」「見る」と言うような感じでした。

適度なところでテキストをしまって、
混雑しないうちにお手洗いに行って、
席に戻ったら文房具の確認などをして、
深呼吸してリラックス(ヨガの腹式呼吸)などをしていた記憶があります。

④普段、気をつけていたこと

当時は、夜9時頃に寝て、朝の3時位に起きて勉強するライフスタイルでした。

勉強中に集中力が途切れたり、煮詰まったり、頭がデットロックした際には、休憩の息抜きはやはり必要です。

自分で出来る簡単な短時間のヨガかストレッチ、
雑誌か短編の小説(15分くらいで読めるもの)を読む、
何か食べるか飲むなど。

その他、音楽鑑賞や、私は高校3年生までバレエを習っていたので、バレエ鑑賞も大好きなのですが、
YouTubeなどの動画を短い時間でみたりしていました。

必ず時間を決めて、iphoneのタイマーや、キッチンタイマー等をかけて、時間オーバーにならない様に習慣づけていました。
(私の場合は15分休憩です。) 

仕事をしながらであり、また受験生時代の途中、
家族が大きな事故に遭ってしまいましたので、
入院加療や介助など、仕事のほかに様々な事情がありました。

その状態で試験勉強を続けるとなると、どうしても、「1日24時間の時間の使い方、1週間の過ごし方、1ヶ月のスケジュールは限られてくる」と考えて、シンプルな生活を送っていました。

リフレッシュと健康管理のために、6月くらいまで週に1回、1時間のヨガやピラティスのレッスンに通っていた時期もありますが、チケット制のスタジオで緩い雰囲気でもあり、
「余裕があって行けたらレッスン受講」くらいのスタンスでした。

夏のクリアランスセールなどには、
受験生時代の直前期は全く行っていません。

ネットスーパーやオンラインでの買い物、時短メニュー、時間短縮と利便性を考えた生活を送っていました。
(洗濯や掃除はリフレッシュにもなるので、それなりに…、でも、無理をしない様に。)

⑤ まとめ

あくまでも私の場合ですので、
全ての皆さまの参考にならない様に思いますが、
少しでもご参考として頂ける部分があれば、
嬉しく思います。

合格した年は基準点割れのない点数でした。

そうすると、
今度はマークミスが気になったりして、
いずれにしても発表の日までは落ち着きませんでしたが、頑張ったあの日々。

振り返ると、懐かしく思います。

お読み頂きました皆様のご健闘をお祈りしています!


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