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現代のヒーローは出オチが大事

「宇宙戦隊キュウレンジャー」が終わり、新番組「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」が始まりました。チャレンジングで非常に面白い第一話でした。今後も楽しみです。

最近のヒーローはとにかくインパクト勝負です。
キュウレンジャーはそもそも9人居るし、(最終的には12人になったし)

ルパンレンジャーVSパトレンジャーは二つの戦隊が同時に存在して、戦隊同士で戦います。(共通の敵も居るんですけどね)

仮面ライダーでも、現在放送中の「仮面ライダービルド」は比較的正統派に近いデザインですが、

前作の「仮面ライダーエグゼイド」はこんな感じです。

これ知らない人が見たら、仮面ライダーだとは思いませんよね。

これも

これも

これも

これも皆、仮面ライダーです。
どうですか、ひと昔前からは考えられないでしょう。しかもこれ、みんな主役のライダーです。車乗ってる人とか居ますからね。(ちなみに番組が始まる前の予告編では「このライダー、ドライバー」というぶっ飛んだキャッチコピーを使ってました。興味湧いちゃいますよね)

最近のヒーローって大体こんな感じです。インパクトの大小は作品によってまちまちですが、基本的には情報解禁された瞬間の、一発目のインパクトの強さに命を懸けています。「新戦隊の発表です!」っつってバーン!ってヒーロー出てきたら「え?2組居る!」ってもう出オチじゃないですか。
その出オチが大事なんです。

スーパー戦隊は42作目、仮面ライダーは47周年を数えるほどの超長寿シリーズですから、かなりの数のヒーローが居ます。もうとっくの昔に飽和状態になってるんですね。
そんな中で何とか今までと違う物、新しい何かを創るとなると、こうなってくるんだと思います。

それに今はSNSが発達した時代です。放送がスタートする前から色んな人の色んな意見や情報が手に入ってしまうんですね。
情報が世に出た時点でどれだけバズれるかによって、皆が視聴をスタートしてくれるかどうかのカギになるんです。どんなに面白い物を作っていても、見始めてもらわないとどうにもならないですよね。

シリーズの根底や伝統を覆す力技的な発想(人数の構成を思いっ切り変えてみる、主役の戦隊を2つ同時に出してみる等)でマンネリを打破する大胆な姿勢が、これからのヒーローを発展させていくのでしょう。

(あまり話を広げ過ぎると大変なので触れていませんが、ウルトラマンも面白いチャレンジを続けていますね)

これ、ヒーローに限らずデザイン全般に言える話でもあって、僕が携わっているグラフィックデザインという分野も、どれだけ短い時間で大事な情報を伝えられるかという勝負の世界なんですね。
パッと目に付いた瞬間に興味を持ってもらえるか、そしてその時に伝えたい事が伝わるか、そして更に詳細を追ってもらえるか。
街中は様々なデザインで溢れかえっています。そんな中で見つけてもらうには、パッと見の印象、つまり、出オチが大事なんです。
デザインには媒体があって、その概念を覆すことで革新してきました。今は媒体がどんどん増えているし、その概念も様々です。
これからのデザインが面白くなるヒントは、もしかすると、現代のヒーローたちの活躍の中にあるのかもしれませんね。


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