【ネタバレ有】『色づく世界の明日から』ざっくり感想

『色づく世界の明日から』を一週間くらい前に見終わったので、ざっくり感想やら思ったことを書きます。

アマプラにあったので一気見してみたんですけど、まあ引くほどめちゃくちゃ泣きましたね……。

前提として僕は基本的に青春モノ、ライムスリップモノはあんまり好きじゃないんです。

これがラノベを読まなくなった理由のひとつでもあるのですが、それは今回は置いておくとして。

タイムスリップモノを僕が苦手とするようになったのは、子供の頃に細田守監督作品の『時をかける少女』を見てトラウマになったからなんです。

僕は当時から夢のない子供だったので、「未来で待ってる」って台詞を聞いて、「なんで!?どうやって!?絶対無理だろ!?!?」とか思ってて。

幸せの形はたくさんあるし、それを創作物で表現するのは僕もやるけど、でもきっともう二度と会えないふたりを思ったらひどく悲しくなって、タイムスリップモノ嫌だ!となったわけなんです。

タイムスリップモノに必ずつきまとうのは、当然ですが時間と歴史です。

過去、あるいは未来を変えることで現在に影響が出てきますし、有名どころだとパラレルワールドなんていう概念もあります。

タイムスリップしたキャラクターは、元にいた時間に戻らなくてはならない、というルールが話の中でほぼ必ず設定されています。

それが脚本的には主人公の葛藤、なんかにつながるとは思うのですが、僕はこれにめっぽう弱くてですね……。

もうしばらくはタイムスリップモノ見ません(笑)


さて前置きが長くなりましたが、ここから本編の感想に入ります。

感想といっても、僕が気になった点、好きなところなんかをざっくり上げていきます。

それとここからはゴリゴリのネタバレを含むので、ネタバレが嫌な方はここでブラウザバックをお願いします。

気になった点① 唯翔の絵が見える理由

いずれ好きになるからとか、偶然でもいいと思うんですけど、瞳美が唯翔の絵だけを色づいて見える理由がなかったのが気になりました。

瞳美は幼い頃に母親が出て行ったことで色が見えなくなった、という心情面の明確な理由があるので納得ですが、どうしてそこで、唯翔の絵じゃなきゃダメだったのかに対する理由みたいなのがなかったな~と思いました。

僕の個人的な感想としては、恋情以外で絵や色を絡めた精神的なつながりが欲しかった感じがしました。

気になった点② ラストのお墓は誰のものか問題

これは他のネット記事や感想でも騒がれている話ですが、僕はあのお墓は唯翔の墓だと思っています。

瞳美は最終話で第一話の時代に戻って来たとき、「お母さんを探しに行きたい」と言います。

その台詞があることで、件のお墓が唯翔のものなのか、あるいは母親のものかという論争が生まれたように思います。

高校生の60年後というと、大体75歳~78歳ということになり、人生100年時代とはいえ、死亡していても変ではありません。

しかし、気になるのはエンドロールで祖母の琥珀と祖父の古本屋の店主が映るのに、魔法写真美術部の人は誰も映らないんです。

作中で琥珀が自分の結婚相手を気にしているシーンがあったので、その解答としてこのシーンが必要だったとしても、60年後に再会できた、というラストでもよかったんじゃないかなと僕は思うわけです。

帰ってきてすぐお母さんを見つけられるとも思えないので、やはりあのお墓は唯翔の墓で合っているとは思いますが、お墓に刻まれている名前を映すシーンを入れなかった必然性がイマイチ分かりませんでした。

好きなところ① 色が綺麗

色をテーマにしている作品だけあって、まほう屋の瓶など色がとても綺麗です。

何話かは忘れてしまったのですが、瞳美が路面電車で帰るときの雨と店のライトのぼやけ具合がすごく綺麗で、あのシーンは特に息を飲みましたね!

金の魚など、唯翔の絵が動くシーンや魔法の砂?を使うときの砂の散らばり具合も素敵でした!

『色づく世界の明日から』は長崎県を舞台としています。

僕は行ったことがないので分からないのですが、どうやら長崎県は坂が多いらしく、作中でも毎話のように坂の風景が出てきます。

細い路地裏かつ坂道、ってちょっとジブリを想像しちゃいますよね。

僕は坂と階段が大好きなので、良い景色だなぁと思って見てました!

好きなところ② 月白家の家

60年前の世界で、瞳美は月白家の屋根裏部屋に居候します。

途中で琥珀がイギリスから戻って来てからは躙り口のような丸い穴で、琥珀と瞳美の部屋は繋がっていました。

屋根裏部屋から空が見えるのもいいなぁと思いましたし、壁の下部の穴で部屋を繋ぐという発想が素晴らしいですよね!

穴から顔を出してる琥珀も可愛いし、某テレビ局の連続テレビ小説の高低差のあるセットと似たような何かを感じました。

僕、ああいう遊び心のある部屋というか家、めちゃくちゃ大好きです。


全体としては、瞳美が祖母や友人たちとの触れ合いを通して、自分に無意識のうちに掛けていた魔法を解き、元の時代で前向きに生きていくというストーリーは満足でした。

高校生の等身大の恋愛も、多様な関わり方も好感が持てました。

でも、(また泣いちゃうとなんかムカつくし悔しいので)タイムスリップモノはしばらく見ません!(笑)

多分まだアマプラでも見れると思うので、未視聴で気になった方は良かったら是非見てみてくださいね!

高校生でなくなった僕は大人しく課題をやります(泣)

それでは!


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