生きやすさの思想(3) イシューから離れる

かつて、『イシューから始めよ』という、課題設定力や思考力を鍛えられる本が流行っていた。

しかしこれは、人間、特に男女間の感情では使えない。実は、ついさっきまで、私(♀)はパートナー(♂)とのやりとりで怒っていた。(しかし、沈まった)

人が覚える『怒り』には、『自分の思い通りにいかない』、『何かに裏切られる』などの理由がある。

重要なのは、怒りを覚えたその『イシュー(課題や問題)』が、訴えを起こすレベルか否か、見極めることだ。私でいうと、ついさっき覚えたパートナーへの怒りが、今すぐ相手に連絡して苦情を入れるほどの”おおごと”かどうか、という事。

人は、『自分の思い通りにいかなかった』、『何かに裏切られた』ときなどに怒りを覚える、といったが、これは、”私の視点から見てそう思った”からだ。

相手には悪意や悪気が無い事がほとんどだ。人はエスパーでもコンピューターでもない。常に意思疎通したり、相手の思い通りの言動をするとは限らない。出来ない事がほとんどだ。悪気が全く無い相手を糾弾するのは、二人にとってマイナスだ。

怒りの対処として有効なのは、怒りのイシューが本当に、心の底から許せないレベルかどうか見極めること。だいたいは細かいことだと冷静に気づく。

あるいは、それが出来ないほど感情が高ぶったら、一旦イシューから離れること。例えば、文章として書き落として客観的に離れて見てみたり、一晩でも三日間でも寝かしてみたりする。

往々にして男性は、人の感情を読み取るのが生物学的に下手だ。これは生物学的に仕方ない。男性の方から気遣ってくれる、とか、向こうから謝ってくれて、何ならゴメンナプレゼントを貰える、とか、過剰な期待をしないほうが、お互いに断然楽だ。

人は、自分の人生を生きている。その中でパートナーは大事な存在だが、私達は、パートナーのために生きているわけではない。自分と同じ思考のソフトを相手にも強要してはいけないし、自分視点での怒りを、そのままぶつけてはいけない。

そのほうが、生きやすい。

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cyni

選択的DINKS女の、‘’生きやすさの思想‘’

現代女性が持ちがちな『偏見』や『べき論』、陥りがちな『所在なさ』や『何となくの虚無感』をことごとく回避し、自由に生きるためのチップス。
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