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ゆきむらone man live"Night Revival of the Dead"潜入レポ

今回も現代のガンジー(ほんこんさん)にお誘いを頂いたため、いってまいりました。
仕事を終えての参戦だったため現場に25分遅れほどで到着してしまったのですが、パタパタと紫色が目立つ服装をした若い女性たちが会場に走っているのが見えたため、「お、殿厨(ゆきむらリスナーの総称)じゃん」と思ったりしていました。
会場のすぐ近くでグッズの販売場所があり、ゆきむら君の歌ってみた曲が流れていました。僕が通ったときは「とても素敵な6月でした」が流れておりました。新しいほうね。

少し遅れて会場に入るも、さっそくドアを開けて会場の熱気に圧倒されました。紫のペンライトを持った殿厨の方たちが「殿ー!」「かっこいいー!」と喉が張り裂けんばかりの声でペンライトを振り、跳ねていたのです。凄いな、と思いながら席につき、早速メモ帳を取り出してメモ開始。僕が入場した時点で歌っていた曲は「ヒバナ」でした。

ゆきむら君はサブステ(メインステージに繋がっている真ん中の丸い小さいステージ)で歌っておりました。この時点で疲れなどは全く見られなく、緊張しているような雰囲気も見られず会場はすでにゆきむらの色に染まっておりました。

その後はトロッコというよりかは、特殊な装飾を施した神輿が登場して「神っぽいな」がスタート。

神輿のデザインがすっげぇ責めていて、花を散りばめている上に背もたれが十字架になっている椅子が神輿に乗っていてそこにゆきむらが座るというものでした。ジュラキュール・ミホークが乗ってた船みたいなやつって言ったら伝わりやすいでしょうか。

これで足元に花がたくさん散りばめられているイメージ。

ゆきむら君が神輿に乗るやいなや会場の一階を進んでファンサしながら熱唱。ファンサは手を降るなどシンプルなものが多く、ローマ法王みたいな謎の貫禄がありました。歌い手界隈でこれが似合う人はおそらく彼だけだと思います。Cメロあたりでメインステに戻り、曲は終了。その後はMCの時間です。

「ウェイウェイ」

ゆきむら君がそう言うと会場から歓声があがります。それに対し驚いた表情を浮かべて「めっちゃ声だしてくんじゃん」と苦笑。そのあと「ゆきむらです」とシンプルな自己紹介をしたあと、少し謎の沈黙があり会場からはその愛嬌に笑いがこぼれます。

その後照明が消えて、「とても素敵な6月でした」のイントロが流れ、会場全体が揺れるほどの歓声。

青と緑をメインとした照明で、初夏を感じる色合いの中でゆきむら君はこの曲を熱唱します。その後は「比較症候群」に続きます。

ブルー系ライトが多め。最後の歌詞の「こんな歌の中に答えはないぜ だって"自分"を決定付ける それはお前らの役目だから」のところで胸の中を絞り切るような痛烈な叫びを見せます。会場全体の心臓が少し震えた瞬間でした。そのあとはMCです。

「……これ、本当に現実か?」
「……ずっと見てられるね。家に持ち帰りたいもん」

ここで「持ち帰ってー!」と叫ぶ殿厨がいたけど、声出しOKライブなので全く問題無し。
その後は「夜撫でるメノウ」を歌っておりました。

途中の歌詞の「不思議な気持ちになるけど元気でね」のところを「不思議な気持ちになるけど 今日は来てくれてありがとう」と変えておりました。会場に来てくれた参戦勢へのリスペクトを感じる瞬間でした。

その後はVTRがスタート。どうやらカメラマンはほんこんさんの模様。
VTRはタクシーで移動するところからスタートし、どうやらリハの前日?に撮った模様。タクシーはディズニーランドに到着。ゆきむら君は「なんでシーじゃねぇんだよ!ランドなんだよ!」と少し理不尽なクレームを炸裂させるも、ほんこんさんは「今回は、殿厨とデートするシチュエーションでやっていただきます!」と企画の趣旨を説明。会場からは大きな黄色い歓声があがりました。

シチュエーションVTRがスタートしました。

ゆきむらくん「ありえねぇよ……こんなの、まじありえないかんね?ありえねぇよ、金払えよ?」
ほんこんさん「(デートで)そんな厳しいの……?」

ここでゆきむら君は「おそろいのもん買おうぜ」と提案し、ショップに移動。人混みに困惑しながらも「やべぇ。普通にテンションアップ」と気分上々の模様で、ベイマックスのカチューシャを装備。リスナーにつけてあげるサービスアングルも披露し、会場は大盛りあがり。

そしてポップコーンを購入するがなぜか開けられず、ほんこんさんが圧倒的パワーでこじ開け「雑ぅ……」と漏らすゆきむら君。ポップコーンを受け取りながら「キャラメルのやつ好きなんだけどさ、キャラメルちゃんと乗ってるやつって無いんだよね」と言うも、僕は個人的にそれはどこで売ってるのだろうと思った。

「どれ乗れんだよ」とチンピラ感丸出しで夢の国を闊歩するゆきむら君。ダンボのアトラクションが乗れるようなので、並んで乗ってみるも意外と速くて驚くもゆきむら君は「楽しかった」と満足げ。しかしここで「疲れた。帰ろう」とVTR終了。お土産買ってポップコーン食ってダンボ乗って帰った。

ここからの演出は"ゆきむら"の本気を感じるものでした。曲は吉原ラメントで、オリジナルデザインのモノトーンをベースにした着物を着たゆきむら君が傘を持って登場。マイクは小型のイヤホンマイクになり、着物とブーツという大正ロマンを感じるデザインの衣装。耳にはイヤーカフがついており、顔の動きが強調されるアクセサリーでした。

ゆきむら君はメインステージの中央の下から登場し、バックダンサーの激しいダンスの中で熱唱。松明が激しく燃えさかる中での激しい演出に会場は大盛りあがり。
その後はMCで「選曲神じゃない?どうこの衣装。やばいよねこれ」と嬉しげに衣装を見せるゆきむら君。

その後は威風堂々を歌いました。

バックダンサーと激しい照明の演出が会場を大いに盛り上げてくれました。そのあとは「孤独の宗教」を踊り、キレキレのダンスを披露。

そのあとはMC。

「かっこいいっしょ?マジで踊ってるでしょ。……でも、今度はみんなが頑張る番です。こっちが幸福なのはって振ったら、義務なんですと大きな声で返してほしいんだよね」

なんの曲かを察した会場の殿厨から黄色い歓声。やってみるも、ゆきむら君が納得しなかったようで「……しょっぺ!もっと声出してこうや。じゃあ振り付けもつけるから」と苦言を呈していたが、正直僕目線で見た限りは殿厨はかなり声を出していた気がする(イヤホンのモニターをオフにしていた説濃厚)。振り付けを実際にやってみせるも、会場からは「かわいい!」の声。するとゆきむら君は「かわいい?KAWAII……?……かっけぇんだよ!!」と反論。その後は「こちら、幸福安心委員会です。」を熱唱。

曲の最後に銃を撃つ仕草をして、ドスの効いた声で「死ね」と言ったら、バックダンサーの人たちが倒れるという非常にゆきむら君らしい演出。かなりかっこよくバチッと決まってました。

このあとはバンド紹介を挟み、「青」をサブステで熱唱。

会場の空気がかなりエモーショナルになったところで、「夜明けと蛍」。

これを歌ってる途中、ゆきむら君の表情が少し変わり、胸を抑える仕草などが見られたりしました。会場の空気が彼の気迫に飲み込まれ、胸から感情を絞り出すような歌い方がドラマチックに原曲の素晴らしさを引き立てていて、個人的に少し泣きそうになった場面です。

このあとは例のミホーク神輿が登場。DOGMAの演奏が始まりました。

神輿の椅子に座りながら暴れて歌うゆきむら君。メインステージへと移り、曲は終了して「廃墟の国のアリス」「ベルセルク」とまふまふさんの曲が続きます。

ベルセルクの途中、「もっと!!殺されてぇのか!!!」と叫ぶほどゆきむら君はヒートアップ。素晴らしい熱量でMCに移行。

「……はぁ、完全にオフモード」と息切れをするゆきむら君。まだ殺意が消えていない目つきのまま彼は会場をじっと見据えて、
「最後……!!俺の姿を焼き付けてくれるか……!!」

そのまま涙腺回路へと移行。

低く煙があがる演出で曲は始まり、途中でギターを持って演奏する演出が挟まります。手の動きを見た限り、本当に弾いていたっぽいです。アウトロらへんで彼はギターを構えて、床に叩きつけて壊し始めます。しかし完全に歌で出し切っていた彼にもう力は残っていなく、ギターは無事。でもやることに意味がありますからね。その後は「またな!」と会場を後にします。

ここでアンコールがスタート。会場から熱狂的なアンコールが響き渡ります。ちなみに僕の席の近くにめちゃくちゃ喉潰す気かよってぐらい声を出している方たちがいたのですが、どう見てもちょこらびでした。

アンコールの後、画面のメインスクリーンに「お前らにミッションを与える。このミッションが達成できなかったらアンコールせず帰るからな」と表示され、会場は何事かと大盛りあがり。画面には「WAVE GAME」と表示され、画面の指示どおりに会場でウェーブを起こし、最高のウェーブを見せてくれたらアンコールをしてくれるとのこと。ここの一体感は凄まじく、正直とても楽しかった。ウェーブが綺麗に決まったときは会場の全員が「おぉー!」と声をあげていた。ライブって、本当に楽しいですね。

無事にウェーブが殿のお気に召したようで、歌ってくれたアンコール曲は「決戦エンドレス」。会場は天井でも落ちてくるんじゃないかってぐらいの盛り上がり。

ちなみにこのときの格好はなぜかパジャマ姿。おそらくあれは脅しではなく、本当に納得できないウェーブだったら帰る予定だったようだ。しかしやっぱり扇子はちゃんと持っている。
その後は初公開のオリ曲を歌い、写真撮影を挟んで、トロッコで移動しながら愛言葉Ⅲを熱唱。

最後のほうで、ゆきむら君が「お前らァ!!!殺したいやつを浮かべろォ!!!せーので死ねって言うぞ!!せーの!!!!!」と会場にいる全員が腹から声を出して死ねと全員が絶叫。あまりの迫力に爽快感すらあったし、不思議と肩の力が軽くなって笑顔が溢れる不思議な瞬間だった。
それを聞くとゆきむら君は「3150ぉ~!!」と声を上げ、退場。退場する際に彼は客席の方を見て、

「お前ら……生きろ!!心を殺すんじゃねぇぞ!!!」

と言い残し、全ての演目が終了。余韻が凄まじかった。
非常にゆきむら君らしい、殺意とユーモアが入り混じった独特な魅力が含まれたライブで深く心に残りました。正直悔しいと思えるぐらい心に食らったし、感動しました。彼はきっとこれからもゆきむらとして等身大で人々を感動させていくのでしょうね。

本当に素敵なライブを、ありがとうございました!!

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